結婚相談所で活動していると、思わぬ形で交際が終了することがあります。
「うまくいっていると思っていたのに突然終了された」「理由がまったくわからず納得できない」そんな気持ちになることも珍しくありません。
本記事では、交際終了に納得がいかないときに「どこまで相談できるのか」「どのような対応が可能なのか」について詳しく解説します。
交際終了の基本ルール
まず前提として、結婚相談所では以下のようなルールがあります。
- 交際は、どちらか一方の意思で終了できる
- 終了の理由は基本的に開示義務がない
- 双方が納得している必要はない
つまり、自分が続けたいと思っていても、相手が望まなければ交際は終了します。
相談できる範囲とその内容
結婚相談所には、一定のサポート体制があります。交際終了に関しても、以下のような相談が可能です。
1. 終了理由の確認(可能な範囲で)
- 相手のプライバシーに配慮しながら、終了の背景を共有してもらえることがあります。
- ただし、詳細までは教えてもらえないケースが多いです。
2. 自分に非がなかったかのフィードバック
- カウンセラーに相談し、自分の振る舞いについて客観的な意見をもらうことができます。
- 次の交際に活かすことを目的とすれば、前向きなアドバイスが得られやすくなります。
3. 相手のマナー違反の報告
- 無断キャンセルや失礼な対応など、ルール違反があった場合は報告することができます。
- 今後の会員指導や対策に活かされます。
4. 再交際の意思表示(ただし一度だけ)
- 「どうしても気持ちを伝えたい」と思う場合、一度だけカウンセラー経由で再交際の意思を伝えることは可能です。
- ただし、相手が応じなければその時点で完全に終了となります。
相談が難しい・対応できない内容
結婚相談所でも、以下のような相談には応じられないことがほとんどです。
- 終了を撤回させる要求
- 相手に対する非難や過剰な追及
- 相手の連絡先の開示や直接連絡の要望
- 感情的なやりとりや、強い執着の表明
交際終了は双方の自由な判断を尊重する仕組みであるため、「納得できないから続けたい」という主張が通ることはありません。
【前向きに活動を続けるために】
感情的には整理がつかないこともあると思いますが、交際終了は婚活の一部と割り切ることが重要です。
納得できない場合でも、以下のように気持ちを切り替えることが大切です。
- フィードバックをもとに自分を見つめ直す
- 終了理由を受け止め、改善に努める
- 新たな出会いに集中する
誰にでも相性の問題やタイミングのズレはあります。無理に引き留めるのではなく、「合わなかったご縁」として次へ進む勇気を持ちましょう。



終了を撤回させる要求
結婚相談所で活動していると、相手から突然「交際終了」の連絡を受けることがあります。
「どうしても納得できない」「もう一度チャンスがほしい」と思う方も多く、実際に相談所に対して「終了を撤回してほしい」と希望するケースもあります。
しかしながら、結婚相談所の仕組み上、このような要求には限界があります。
ここでは、「なぜ終了を撤回させることが難しいのか」「どう対応すれば良いのか」について詳しくご説明します。
1. 結婚相談所の基本方針:交際は双方の自由意志
結婚相談所では、「お互いの気持ちを尊重すること」が大前提です。
そのため、どちらか一方が「交際を終了したい」と希望すれば、それは尊重され、交際は自動的に終了します。
- 相手に気持ちがなくなった以上、無理に続けさせることはできない
- 相談所は「結婚をサポートする場」であり、「相手の気持ちを変える」ことまではできない
このように、自由な意思による交際・終了が制度として保障されているのです。
2. 強制的な再交際要求はトラブルの元
もし「終了を撤回してほしい」と強く主張した場合、次のような問題が生じる恐れがあります。
- 相手に精神的なプレッシャーを与えてしまう
- 恐怖感や不信感を抱かれ、相談所にトラブルとして報告される
- 自分の活動にも悪影響が出る(相談所から注意される可能性あり)
相談所は会員の安全と信頼を守る立場にあるため、強引な再交際の要請は受け入れられないのが一般的です。
3. 気持ちを伝えたい場合は「一度だけの申し出」が可能なことも
ただし、一部の相談所では、「どうしても後悔している」「最後に気持ちだけでも伝えたい」という方のために、一度だけ再交際の意思を伝える機会を設けていることがあります。
- カウンセラーを通じて、丁寧に「再度お会いしたい意志」を伝える
- 相手が同意しない場合は、それ以上は追わずに終了
あくまで「気持ちを伝える」だけであり、「交際が復活する」ことを約束するものではありません。
一度伝えたら、あとは相手の判断を尊重するのがマナーです。
【終了後は「前を向く姿勢」が大切】
納得できない終わり方であっても、無理に執着すると自分自身が疲弊してしまいます。
婚活では「切り替える力」も大切です。
- フィードバックを活かして、次の出会いに備える
- 過去のご縁より、これから出会う人を大切にする
- 信頼できるカウンセラーに気持ちを吐き出すのも一つの方法
相手に対する非難や過剰な追及
婚活をしていると、相手の言動に対して「失礼だった」「傷ついた」と感じることがあります。
特に、交際が突然終了した場合や、コミュニケーションに違和感があった場合、「相手に説明してほしい」「謝ってほしい」と思う気持ちは自然なものです。
しかし、その思いをストレートにぶつけること=非難や追及になってしまう場合があり、結婚相談所では慎重な対応が求められます。
1. 結婚相談所は「対立の場」ではない
結婚相談所は、会員同士が良いご縁を見つけるための「出会いとサポートの場」であり、「意見をぶつけ合う場」ではありません。
- 相手の発言や態度に対する不満があっても、直接的な非難は避けるべき
- 「自分が正しい」「相手が悪い」と決めつけて感情をぶつけることは、トラブルの元となる
相談所では「相手にこう伝えてほしい」「納得がいかないから説明を求めたい」といった要望には限度があります。
2. プライバシーと感情の保護が優先される
結婚相談所では、双方のプライバシーと心の安全を守ることが最も重視されています。
そのため、以下のような対応は基本的にできません。
- 相手に「謝罪」を要求する
- 交際終了の理由を詳細に問いただす
- 「なぜ自分を選ばなかったのか」といった感情的な追及
- 相手の言動を根掘り葉掘り確認する
これらの要求は、相手にとって圧力やストレスとなり得るため、相談所としても介入が難しいのです。
3. 不満がある場合の「適切な伝え方」
もちろん、「相手の対応に問題があった」と感じた場合、相談所に報告すること自体は可能です。ただし、以下のような冷静かつ事実に基づいた伝え方が求められます。
- 「○月○日に、○○のようなことがあり、不快に感じました」
- 「やり取りの中で返答が極端に遅く、不安になりました」
- 「会話が一方的で、コミュニケーションが成り立ちませんでした」
感情論ではなく事実ベースで伝えることで、相談所も適切に対応することができます。
4. 気持ちの整理はプロにサポートしてもらう
怒りや悲しみを一人で抱えるのはつらいものです。そんな時は、カウンセラーに気持ちを整理してもらうのが良い方法です。
- 感情を吐き出す場として活用する
- 客観的な視点からアドバイスをもらう
- 次のご縁に向けて気持ちを切り替える手助けをしてもらう
相談所は、相手に気持ちをぶつける場ではなく、「自分の婚活を整えるための場」だという意識が大切です。
相手の連絡先の開示や直接連絡の要望
結婚相談所で活動していると、交際が終了した相手に対して「どうしても気持ちを伝えたい」「謝りたいことがある」と感じることがあります。
その中で、「直接連絡を取らせてほしい」「連絡先を教えてほしい」という要望を出す方もいます。
しかし、これは結婚相談所のルールとして認められていない行為です。ここでは、その理由と背景をわかりやすく解説します。
1. 個人情報の保護が最優先
結婚相談所では、会員のプライバシーを厳重に守ることが基本方針です。
- 連絡先(電話番号、メールアドレス、SNSアカウントなど)は、原則として非公開
- 仮交際や真剣交際中であっても、連絡先の交換は段階的に、相談所の許可を得たうえで行う
- 交際終了後は、相手の個人情報へのアクセスは完全に遮断される
このため、「連絡先を教えてほしい」という要望は、たとえ善意のつもりでも対応できません。
2. 交際終了後の連絡は「ストーカー行為」と誤解されることも
気持ちの整理をしたくて「最後に一言伝えたい」「自分の誤解を解きたい」と思うことはあるでしょう。
しかし、相手がすでに交際終了を決断している以上、一方的な連絡はトラブルの原因になりかねません。
- 相手からすると「怖い」「追われている」と感じてしまう可能性がある
- 相談所に報告され、厳重注意や活動停止の対象となる場合もある
- 他の会員にも悪影響が及ぶため、相談所としても厳格に対応せざるを得ない
相手との関係は「対等な信頼関係」に基づくものです。交際終了後は、その意思を尊重することが大切です。
3. 連絡を取る方法が一切ないことが「安心感」になる
多くの方が結婚相談所を利用する理由の一つに、「安全性」「安心感」があります。
- 個人情報が勝手に開示されない
- 交際終了後は相手と完全に切り離される
- しつこい連絡やトラブルから守ってもらえる
このような「安心できる環境」を守るためにも、連絡先の開示は一切行わないというルールが徹底されているのです。
【どうしても伝えたいことがある場合の対応】
もし本当に伝えたいことがある場合は、カウンセラーに相談の上で、必要最低限の内容を伝えてもらうことは可能なケースもあります。
- 再交際の意思を一度だけ伝える
- 誤解があった点について、感情を含まず簡潔に伝えてもらう
ただし、相手がそれに応じない場合は、それ以上のアプローチはできません。あくまでも「伝えるだけで終わり」という前提が必要です。
感情的なやりとりや、強い執着の表明
婚活を進める中で、交際終了などに直面すると、感情が揺さぶられることがあります。
「どうして終わるのか理解できない」「あんなに気が合っていたのに」「こんな終わり方は納得できない」と、
強い感情がこみ上げてくるのは自然なことです。
しかし、その感情をそのままぶつけるようなやりとりや、相手に対する強い執着の表明は、結婚相談所においては非常に対応が難しいものとなります。
1. 感情的な言動は、相手の心の負担になる
たとえ「本音」や「正直な気持ち」であっても、感情的に相手を責めたり詰め寄るような言葉は、受け取った側に強い精神的プレッシャーを与えます。
- 「なぜ私を拒否するのか、納得いく説明をしてほしい」
- 「こんなことで終わるなんて失礼だと思わないのか」
- 「あなたじゃなきゃだめなんです、他の人は考えられない」
このような発言は、相手の心を傷つけるだけでなく、ストーカー的な印象を与えてしまう恐れすらあります。
2. 相談所の立場として「感情の調整」はできない
結婚相談所は、婚活のサポート機関であり、感情の仲裁や慰めをする場所ではありません。
そのため、次のようなご相談にも対応が難しくなります。
- 「とにかく気持ちをわかってほしい」
- 「どうしても諦められないから、相手を説得してほしい」
- 「私の代わりに怒ってくれませんか?」
こういった感情のはけ口として相談所を利用してしまうと、婚活の本来の目的から外れてしまうことになります。
3. 強い執着は、自分自身の婚活にも悪影響を与える
誰か一人に強く執着してしまうと、以下のような悪循環に陥りやすくなります。
- 新しいご縁に目が向かなくなる
- 他の会員とのお見合いや交際に影響する
- カウンセラーとの信頼関係が損なわれる
婚活では「縁を広げること」が何よりも大切です。執着心を手放せずにいると、自分自身の成婚のチャンスを狭めてしまう可能性があります。
【気持ちが高ぶった時の適切な対処法】
どうしても気持ちが落ち着かないときは、以下のような方法で感情を整理することをおすすめします。
- 信頼できるカウンセラーに「気持ちの吐き出し」として話す(事実ベースで)
- 日記などに自分の思いを言語化し、冷静になる時間を持つ
- 一定期間、活動を休んで心をリセットする
感情をコントロールできることは、婚活の大切なスキルのひとつです。冷静に対応できる人は、相手からも信頼されやすく、成婚率も高まる傾向にあります。

