結婚相談所での出会いは「結婚を前提とした真剣な出会い」という点で非常に効率的ですが、その一方で「相手の気持ちが分かりにくい」「恋愛感情の進み方が自然な恋愛と違う」と感じる人も少なくありません。
これは相談所ならではの仕組みやルールが関係しており、理解しておくことで不安を和らげ、より前向きに活動することができます。
1. 相手の気持ちが見えにくい理由
- 直接的な連絡が制限されている
- お見合いの段階では連絡先交換が禁止されており、意思はすべて相談所経由
- 相手の「温度感」がすぐに伝わらない
- 複数交際が可能な仕組み
- 仮交際では複数人と同時進行が認められているため、「自分は何番目?」と不安になる
- 結婚を意識した交際ゆえの慎重さ
- 相手も「将来」を真剣に考えているため、気持ちを表現するのが控えめになりがち
- 短期間で判断を求められる
- 数か月で結婚を決断する必要があるため、相手が急いでいるのか慎重なのか見極めにくい
2. 恋愛の難しさとして感じやすい場面
- 「好意があるのか分からない」
- 相手が社交的で丁寧に接してくれると、脈があるのか礼儀なのか判断が難しい
- 「進展が早すぎて気持ちが追いつかない」
- 相談所の交際は数か月で結婚を前提とするため、自然恋愛よりスピード感が速い
- 「断られた理由が分からない」
- 辞退された場合、理由が直接伝えられないため、改善点が見えづらい
- 「結婚観のすり合わせがシビア」
- 子ども・家事・お金・親との関係など、重いテーマを早期に話し合う必要がある
3. 不安を和らげる工夫
- カウンセラーに相手の温度感を確認する
- 「相手がどう感じているか」を相談所に聞けるのは婚活アプリにない強み
- 会話で未来のイメージを共有する
- 「もし結婚したら、休日はどう過ごしたいですか?」など自然に将来像を話題にする
- 自分の気持ちを素直に伝える
- 「また会いたいと思っています」と一言添えるだけで、相手に安心感を与えられる
- 比較ではなく“相性”で考える
- 仮交際中は相手も複数人と会っていることを前提に、自分の価値を冷静に判断する
【前向きに捉える視点】
- 相手の気持ちが見えにくい=「真剣に考えている証拠」でもある
- 自然恋愛よりスピードは速いが、目的が結婚に絞られているため効率的
- 不安や疑問は「一人で抱えずにカウンセラーと共有」することで解消できる
目次
カウンセラーに相手の温度感を確認する
結婚相談所を利用する大きなメリットの一つが、カウンセラー(仲人)を通じて相手の気持ちを確認できる という点です。
自然な恋愛や婚活アプリでは「相手が自分にどう思っているか」を直接聞くことは難しいですが、相談所では第三者を介することで、過度に探り合いをせずに温度感を把握することが可能になります。
1. なぜカウンセラーに確認すべきか
- 相手に直接は聞きにくい内容を代弁してくれる
- 「自分に好意があるのか」「どのくらい真剣に考えているのか」などを角が立たない形で確認できる
- 言葉だけではなく“行動の裏側”も解釈してもらえる
- デートの頻度や態度の違いなどをプロの視点で読み解いてくれる
- 誤解を防げる
- 「返事が遅い=脈なし」ではなく、単に仕事が忙しいだけだった、というケースも多い
2. カウンセラーに確認できる具体的な内容
- 相手がこちらにどんな印象を持っているか
- 仮交際をどのように捉えているか(複数と会っているか・真剣度の度合い)
- 次回のデートに対して前向きかどうか
- 成婚に向けたイメージをどの段階で持ち始めているか
【相談の仕方のポイント】
- 具体的に伝える
- 「相手の気持ちが分からない」よりも
「LINEの返事が短く、温度感が見えない」
「デート後に次の予定を切り出してくれない」など具体的に説明すると伝わりやすい
- 「相手の気持ちが分からない」よりも
- 自分の気持ちも添える
- 「私は前向きに考えているけれど、相手も同じ気持ちか気になっている」など、率直に伝える
- 定期的にフィードバックを受ける
- デートごとに感想をカウンセラーに報告し、そのたびに相手の反応を確認していく
【カウンセラーを活用するメリット】
- 安心感:自分一人で不安を抱え込まずに済む
- 修正が効く:もし相手に誤解を与えていたら、その場で改善策をもらえる
- スムーズな進行:気持ちの温度差を早期に把握できるため、交際終了や真剣交際への移行もスムーズ
【注意点】
- カウンセラーの言葉はあくまで「相手の伝えたことの代弁」であり、100%の気持ちを保証するものではない
- 「確認ばかり」だと依存的になり、自分の行動が受け身になってしまう可能性もある
- 大切なのは“相手の気持ちを確認すること”だけでなく、“自分の気持ちをどう表現するか”とのバランス
会話で未来のイメージを共有する
結婚相談所での交際は、通常の恋愛よりも 「結婚を意識した会話」 が早い段階で必要になります。
そのため、お互いの気持ちを確かめる最も自然な方法が 「未来のイメージを会話の中で共有すること」 です。
直接「好き」「真剣です」と言うのが難しい場合でも、将来を一緒に考えるような会話をすることで、相手に安心感と誠意を伝えることができます。
【未来のイメージを共有するメリット】
- 相手の真剣度を測れる
- 未来を前向きに話してくれるかで、本気度が分かる
- 自分の気持ちを伝えられる
- 「一緒にいる将来を考えている」というメッセージになる
- 不安の軽減
- お互いの方向性が一致していると分かれば、不安が安心に変わる
- 交際の加速
- 「この人となら結婚を意識できる」と思いやすくなる
1. 会話の切り出し方(自然に未来を話題にする)
- 生活スタイルに関して
- 「休日はどんな過ごし方をしたいですか?」
- 「もし一緒に住むとしたら、都心と郊外どちらがいいですか?」
- 家庭像について
- 「家事は協力しながら進めたい派ですか?」
- 「将来、子どもができたらどんな教育を考えていますか?」
- 夫婦関係に関して
- 「記念日ってお祝いしたいタイプですか?」
- 「理想の夫婦像ってどんなイメージですか?」
- 軽めの未来トーク(初期段階で有効)
- 「もし一緒に旅行するとしたら、国内派ですか?海外派ですか?」
- 「住むならマンション派?一戸建て派?」
【会話で気をつけるポイント】
- 質問攻めにしない
- 面接のようになると相手が疲れてしまう
- Yes/Noで終わらない聞き方をする
- 「どっちがいいですか?」ではなく「どう思いますか?」と広げる
- 自分の考えも合わせて伝える
- 例:「私は郊外の落ち着いた場所がいいなと思っているんですが、○○さんはどうですか?」
- 軽い未来から始める
- いきなり「子どもは何人欲しいですか?」ではなく、「旅行」「休日」など共感しやすい話題から
【相手の気持ちを測るサイン】
- 未来を一緒に語ってくれる → 真剣度が高い
- 話をはぐらかす/興味を示さない → 温度感が低い可能性あり
- 質問を返してくれる → 相手も自分との将来を考えているサイン
2. 実践の流れ(ステップアップ式)
- 初期(仮交際)
- 「旅行」や「休日」など軽い未来をテーマにする
- 中期(仮交際後半)
- 「住まい」や「家事分担」といった生活の現実に近い話題へ
- 真剣交際期
- 「子ども」「仕事との両立」「家計管理」など結婚に直結するテーマを共有
- 成婚前
- プロポーズや両親挨拶をどうするかなど、具体的な未来像を確認
自分の気持ちを素直に伝える
結婚相談所での交際は、短期間で結婚を意識した判断をする必要があるため、どうしても「相手の気持ちが見えにくい」と不安を抱きやすいものです。
そんなときに有効なのが、自分の気持ちを素直に言葉で伝えることです。遠回しにせず、誠実に気持ちを伝えることで相手に安心感を与え、関係を深めることにつながります。
1. 素直に伝えることの効果
- 相手の不安を取り除く
- 「どう思っているんだろう?」という相手側の迷いも解消できる
- 誤解を防ぐ
- 態度や行動だけでは気持ちが伝わらないことも多いため、言葉にすることで誤解を減らせる
- 関係が進展しやすくなる
- 素直な表現は「結婚を真剣に考えている」という誠意のアピールになる
2. 伝え方の工夫(シーン別)
- お見合い後/初期交際
- 「今日はお話できてとても楽しかったです。ぜひまたお会いしたいです。」
- 仮交際のデート中
- 「一緒にいると自然体で過ごせます。これからも会えるのが楽しみです。」
- 真剣交際に進みたいとき
- 「○○さんと将来についてもっと話していきたいと思っています。」
- 不安を感じているとき
- 「少し不安に思うことがあるので、正直にお話してもいいですか?」
【ポイント(自然に伝えるコツ)】
- 大げさにしない
- 「好きです」より「また会いたいです」「一緒にいて心地よいです」など軽やかに
- タイミングを選ぶ
- デートの帰り際や会話の区切りで一言添えると自然
- 肯定的な表現を心がける
- NG:「会えなくて寂しい」
- OK:「また会える日を楽しみにしています」
- 相手の良い部分を具体的に褒める
- 「笑顔が素敵ですね」より「笑顔を見るとこちらも安心します」のように具体性を持たせる
- 「重いと思われないか?」
→ 短く前向きな一言なら重くならない - 「断られたらどうしよう?」
→ 断られた場合も“気持ちを伝えた経験”が次の交際に活きる - 「タイミングを間違えそう」
→ 迷ったらカウンセラーに相談し、言葉の選び方やタイミングをアドバイスしてもらう
【成功している人の特徴】
- デート後に必ず一言「楽しかった」と伝えている
- 不安があるときは黙って抱え込まず、素直にカウンセラーと相手に相談している
- 相手に安心感を与える「シンプルで前向きな言葉」を繰り返し伝えている
比較ではなく“相性”で考える
結婚相談所での婚活では、仮交際の段階で複数の相手と並行して会うことができます。その一方で、「誰が一番条件がいいか」と比較してしまい、迷いや不安に陥る人も少なくありません。
そこで大切なのが、条件比較ではなく“相性”に基づいて判断する視点です。結婚生活は長期にわたるため、数値や肩書きよりも「一緒にいて居心地がいいか」が何より重要になります。
1. 比較で考えてしまうと起きやすい不安
- 「年収はAさんの方が高いけど、Bさんの方が話していて楽しい…」と迷う
- 条件の差に目が行き、「もっといい人がいるのでは?」と不安になる
- 比較を続けることで判断基準がブレてしまい、決断できなくなる
- 相手に対して常に「欠点探し」をしてしまう
【相性で考えるメリット】
- 長期的な安心感につながる
- 会話が自然に続くか、一緒にいて気を使わないかが明確な基準になる
- 自分らしさを保てる
- 「良く見せなければ」という緊張感が薄れ、自然体で接することができる
- 結婚生活をイメージしやすい
- 金銭感覚や生活リズムが合っていると、将来像が描きやすい
- 比較のストレスから解放される
- 「条件」ではなく「感覚」で判断できるため、迷いが減る
2. 相性を判断する具体的な視点
- 会話のテンポ
- 気を使わずに話ができるか
- 沈黙の心地よさ
- 無理に話さなくても落ち着いていられるか
- 生活リズムの一致度
- 仕事のスタイル・休日の過ごし方が大きくズレていないか
- 価値観の共感
- 家族観・結婚観・お金の使い方に違和感がないか
- 感情の安定感
- 会っていて安心感を覚えるか、逆に不安が増すか
【実践のコツ(比較思考から相性思考へ)】
- 条件を並べる表よりも「一緒にいて感じた気持ち」をメモする
- 例:「楽しかった」「自然体で話せた」「時間があっという間だった」
- 仮交際では“優先順位”より“感覚”を重視
- 条件比較は最終判断の補助程度にとどめる
- カウンセラーに率直な印象を伝える
- 「条件は良いけど一緒にいて疲れる」など、感覚を整理するのに役立つ
- 迷ったら“もう一度会って確認”
- 条件で切らず、感覚を確かめるチャンスを増やす
【注意点】
- 相性重視といっても「大切な条件」を軽視しすぎないこと(例:喫煙・子ども観など)
- 短期的なドキドキだけで判断せず、長く続く安心感 を基準にする
- 相性を理由に断る場合も、カウンセラーを通して伝えれば相手を傷つけずに済む