結婚相談所を利用するうえで、カウンセラー(仲人・アドバイザー)は活動の伴走者となる存在です。しかし、人間同士である以上、必ずしも最初から相性が合うとは限りません。
価値観のズレやコミュニケーションの仕方の違いから、「なんだか合わない」と感じることもあります。そのようなときにどのように対応すべきか、具体的な対処法と相談のコツを整理しました。
- 提案が自分の希望とずれている
- 言い方がきつく、プレッシャーを感じる
- 連絡の頻度やタイミングが合わない
- 気持ちを理解してもらえないと感じる
こうした違和感をそのまま放置すると、婚活へのモチベーション低下につながってしまいます。
■ 対処法1:気持ちを率直に伝える
- 「こういうサポートをしてほしい」「この部分は不安を感じる」と具体的に伝える。
- 伝える際は「不満」ではなく「要望」として表現すると受け入れられやすい。
- 例:「もっと厳しく指摘してほしい」または「やさしく背中を押してほしい」
- 小さな違和感の段階で伝えることで、調整がスムーズに進む。
■ 対処法2:相談のスタイルを工夫する
- 話したいことを事前にメモにまとめてから相談する。
- 相談のゴールを決める(例:「次回までの行動を明確にする」など)。
- 質問は具体的にすることで、答えも具体的になりやすい。
自分の伝え方を工夫することで、相性のミスマッチを補える場合があります。
■ 対処法3:担当変更を検討する
- どうしても改善しない場合は、勇気を持って「担当を変えたい」と相談所に伝える。
- 多くの相談所では、担当変更に対応できる体制を整えています。
- 「担当変更=悪いこと」ではなく、「より合う人にサポートしてもらうための選択肢」と考える。
【相談のコツ】
- 感情よりも事実を伝える
- 「合わない」だけではなく、「連絡の頻度が少なくて不安」「アドバイスが抽象的で実行に移しにくい」など具体的に。
- 自分の希望を明確にする
- 「短期間で結果を出したい」
- 「じっくり信頼できる人を見つけたい」
- こうした希望を共有することで、カウンセラーもサポートを調整しやすくなる。
- 相手を責めずに伝える
- 「こうしてほしい」という要望形で伝えることがポイント。
- 例:「もっと具体的なアドバイスがあると助かります」
気持ちを率直に伝える
結婚相談所で「カウンセラーとの相性が合わない」と感じたとき、最初に試すべきなのは自分の気持ちを率直に伝えることです。
多くの人は「こんなこと言ったら気を悪くされるのでは」と遠慮してしまいますが、実際にはカウンセラーも会員の本音を知ることでサポートの質を高められます。
上手に気持ちを伝えることは、相性改善の第一歩となります。
■ なぜ率直に伝えることが大切か
- 誤解を防ぐ:自分が感じている不安や不満を言葉にしなければ、カウンセラーは気づけません。
- 改善の余地がある:伝えることで、アドバイスの仕方やサポートの方向性を調整してもらえる。
- 信頼関係が深まる:正直な気持ちを伝えることで、より本音で相談できる関係に変わっていく。
【効果的な伝え方のポイント】
- 「不満」ではなく「要望」として伝える
- NG:「アドバイスが合わないから嫌です」
- OK:「もっと具体的なアドバイスがあると助かります」
- 具体的に伝える
- 例:「連絡の間隔が長いと不安になるので、週1回だけでも連絡をいただけると嬉しいです」
- 例:「プロフィール写真について、似合う色や服装のアドバイスをもう少し欲しいです」
- タイミングを選ぶ
- 面談や定期相談のときに落ち着いて伝えると受け止めてもらいやすい。
- 感情が高ぶっているときは避け、冷静なときに話す。
- 「最近のアドバイスはありがたいのですが、もう少し具体的な行動例があると実践しやすいです」
- 「メールの返事が少し遅いと不安になることがあるので、可能なら短くても返信いただけると安心できます」
- 「私はプレッシャーに弱いので、励ましの言葉があると頑張れるタイプです」
このように改善の方向性を示す形で伝えると、相手も前向きに受け止めやすくなります。
相談のスタイルを工夫する
カウンセラーとの相性が「合わない」と感じるとき、必ずしも担当者そのものを変えなくても、自分の相談の仕方を工夫するだけで改善できるケースがあります。
伝え方や話し方の工夫は、誤解を減らし、的確なサポートを引き出す大切なポイントです。
【相談スタイルを工夫するメリット】
- 話がスムーズに進む:自分の状況や悩みを整理して伝えられる。
- 的確なアドバイスを受けやすい:質問や希望が明確だと、カウンセラーも具体的な答えを出しやすい。
- 相性のギャップを補える:コミュニケーションのズレを減らし、相性の悪さを最小限に抑えられる。
【工夫のポイント】
- 相談内容を事前に整理する
- 面談前に「今困っていること」「聞きたいこと」をメモしておく。
- 例:「お見合い後のLINEの頻度について相談したい」「プロフィール修正の提案が欲しい」
- 具体的な質問をする
- NG:「どうすればいいですか?」
- OK:「お見合い後、3日以内に連絡するのは早すぎますか?」
- → 抽象的な質問ではなく、行動に直結する聞き方をすると答えも明確になる。
- 相談のゴールを設定する
- 「次回までに何をすべきか明確にしたい」
- 「相手への返信例を知りたい」
- → ゴールを意識して話すと、面談が実りある時間になる。
- 情報を正確に共有する
- デートやお見合いの感想を「楽しかった」だけで終わらせず、具体的に説明する。
- 例:「会話は弾んだが、相手の結婚観がまだ見えにくい」
- → 具体性があると、次のアドバイスが精度高くなる。
- 面談前に「質問リスト」を作る
- 「起こった事実」「自分の感じたこと」「知りたいこと」をセットで伝える
- 例:「お見合いは和やかに終わった(事実)。ただ、相手が積極的ではないように感じた(気持ち)。こういう場合は次に誘ってよいのか?(知りたいこと)」
担当変更を検討する
結婚相談所での婚活は、担当カウンセラーとの関係性によって大きく左右されます。相談スタイルを工夫したり、率直に気持ちを伝えても改善が見られない場合は、担当変更を検討することも有効な選択肢です。
これは「逃げ」ではなく、自分に合ったサポート環境を整えるための戦略です。
■ 担当変更を検討すべきサイン
以下のような状況が続くときは、担当変更を前向きに考えて良いタイミングです。
- 何度伝えてもサポートのスタイルが合わない
- 自分の気持ちや希望を理解してもらえていないと感じる
- 連絡頻度やタイミングが合わず、活動が滞っている
- 話すと余計にストレスが溜まってしまう
- 婚活を続ける気力そのものに影響している
【担当変更のメリット】
- 新しい視点からのアドバイスを受けられる
- コミュニケーションスタイルが合う人に変わることで相談しやすくなる
- 婚活へのモチベーションを取り戻せる
- 活動方針を新たに見直すきっかけになる
【担当変更を依頼する際の伝え方のコツ】
- 感情的にならず、冷静に伝える
- 「合わないから嫌だ」ではなく、「より自分に合うサポートを受けたい」と前向きに表現する。
- 改善したい点を具体的に伝える
- 「もう少し具体的な行動アドバイスがほしい」
- 「連絡頻度をもう少し増やしてほしい」
- 相談所全体への信頼を示す
- 「相談所には満足していますが、より相性の合う方にお願いできればと思います」
- こう伝えると、クレームではなく前向きな要望として受け止めてもらいやすい。
- 「サポートをしていただいて感謝しています。ただ、私自身の性格や婚活の進め方を考えると、もう少し別のタイプの方のサポートを受けた方が合うのではと感じています。担当を変更していただくことは可能でしょうか?」
- 「活動を続けるうえで、より相性の良い方と一緒に進めたいと思っています。相談所のサービスを信頼しているので、担当変更をご検討いただければありがたいです」