結婚相談所に入会する人にとって、一番気になるのは「どれくらいの期間で結婚相手が見つかるのか」という点でしょう。
早ければ数か月で成婚退会する人もいれば、1年以上活動を続ける人もいます。活動スタイルや希望条件によって差は出ますが、多くの相談所には「平均的なペース」が存在します。
ここでは、結婚相談所での成婚退会までの一般的な期間と進行ペースの目安を、ステップごとに整理して解説します。
成婚退会までの平均期間
- 全体の目安
平均は6か月~1年程度。
短い人は3か月ほどで成婚退会に至る一方、長い人では1年半以上かかる場合もあります。 - 短期間で成婚するケース
・条件のすり合わせがスムーズに進む
・活動に積極的で出会いの数を確保している
・相手との価値観が早い段階で一致した - 長期化するケース
・希望条件が細かすぎる
・お見合いや交際に消極的
・仕事や生活の都合で活動時間が限られる
ステップごとの進行ペースの目安
- 入会準備(1~2週間)
写真撮影、プロフィール作成など。第一印象を整える重要な段階。 - お見合い期間(1~2か月)
週末を中心に月2~4件のお見合いを実施。複数の相手と出会う時期。 - 仮交際(1~3か月)
複数の相手と並行してデートし、相性を見極める。合わないと感じたら早めに切り替えるのが理想。 - 真剣交際(2~4か月)
相手を一人に絞り、結婚を前提にした関係へ。結婚後の生活設計(住まい、仕事、家族観など)について話し合う。 - 成婚退会(合計6か月~1年)
双方が結婚を決意した時点で成婚退会へ進む。以降は入籍・同居準備など具体的な生活へ移行。
【ペースを意識するポイント】
- お見合いは月2~4件を目標に
無理なく複数の相手と出会えるペース。 - 交際判断は早めに
2~3回のデートで見極めるのが理想。 - 「半年で真剣交際、1年で成婚退会」を目安に
明確なスケジュールを意識すると活動が停滞しにくい。
入会準備(1~2週間)
結婚相談所で活動をスタートさせる際、最初に行うのが「入会準備」です。この段階は単なる手続きではなく、これからのお見合いや交際の質を大きく左右する大切な準備期間となります。
多くの人が1~2週間程度をかけて整えています。以下では、その内容を詳しく解説します。
1. 入会手続き・必要書類の提出
結婚相談所では、会員の信頼性を担保するために各種書類を提出することが求められます。
代表的なものは以下の通りです。
- 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
- 独身証明書(市区町村役場で取得)
- 住民票
- 学歴証明書(卒業証明書など)
- 収入証明書(源泉徴収票や確定申告書)
- 資格証明書(医師・弁護士などの資格がある場合)
これらの書類を整えるのに数日~1週間程度かかることもあります。特に「独身証明書」は役所での発行が必要なため、早めに準備しておくとスムーズです。
2. プロフィール作成
結婚相談所の活動は「プロフィール」が出発点となります。内容が魅力的であれば、お見合いの成立率も高まります。
- プロフィール文の作成
自己紹介文は仲人のサポートを受けつつ、誠実さと人柄が伝わる文章にまとめることが大切です。仕事・趣味・結婚観などを具体的に書くと相手にイメージしてもらいやすくなります。 - 写真撮影
プロのカメラマンによる撮影を推奨する相談所が多くあります。自然な笑顔や清潔感のある服装を意識すると効果的です。第一印象を左右する重要な要素のため、特に力を入れるポイントです。
3. カウンセリング・活動方針の確認
相談所によっては、担当カウンセラーとの面談を実施します。
- 希望条件(年齢、居住地、学歴、職業、価値観など)を明確にする
- 活動ペース(お見合い件数や目標期間)を確認する
- 自分の強みや改善ポイントを整理する
ここで方向性を決めておくことで、無駄のない婚活が進められます。
4. システム登録・活動開始準備
プロフィールと書類が揃ったら、相談所のシステムに登録されます。
- 相手検索が可能になる
- 仲人からの紹介がスタートする
- お見合い申し込みができるようになる
この段階でようやく婚活のスタートラインに立てます。
お見合い期間(1~2か月)
入会準備が整い、プロフィールがシステムに登録されると、いよいよ最初の大きなステップである「お見合い期間」に入ります。
この時期は、結婚相談所での活動の中でも特に出会いが集中する段階であり、スピード感と判断力が求められるフェーズです。
多くの人は1~2か月をかけて複数のお見合いを経験し、自分に合う相手を探していきます。
1. お見合いの申し込みと受諾
- 申込方法
・会員システムから相手を検索して申し込み
・カウンセラーからの紹介を受けて申し込み - 受諾の流れ
相手がプロフィールを確認し、承諾すれば「お見合い成立」となります。 - 件数の目安
月に2~4件程度が理想的。
忙しい社会人でも無理なく出会いを確保できるペースです。
2. お見合い当日の流れ
- 所要時間
30分~1時間程度が一般的。 - 場所
ホテルのラウンジや落ち着いたカフェなど、中立で安心できる場所。 - 進行
自己紹介 → 趣味や仕事の話 → 結婚観や価値観に触れる → 最後にお礼を伝えて終了。 - 注意点
・第一印象を大切に、清潔感ある服装を心がける
・質問ばかりにならず会話のキャッチボールを意識する
・時間を延ばしすぎず、余韻を残す程度で終える
3. お見合い後の「交際希望」確認
- 相談所を通じて回答
お見合い終了後、その日のうちに「交際希望」か「お断り」かを担当カウンセラーに伝えます。 - 結果の共有
双方が「交際希望」で一致すれば「仮交際」へ進むことができます。 - 大切なポイント
・相手への印象は新鮮なうちに判断する
・迷った場合は「仮交際」に進んで数回会ってから見極めてもよい
【お見合い期間の過ごし方の工夫】
- 複数人と会うのが前提
この時期は、条件や相性を広く確認する段階。1人に絞らず複数の人と会うことが推奨されます。 - 週末を有効活用
多くのお見合いは土日祝に設定されるため、1日に2件組み合わせる人もいます。 - フィードバックの活用
お見合い後、カウンセラーから「印象」や「改善点」をフィードバックしてもらうと、次につながりやすくなります。
仮交際(1~3か月)
お見合いで「また会いたい」と双方が希望すれば、次のステップである仮交際に進みます。この期間は結婚を前提に相手を一人に絞るのではなく、複数人と同時進行で交際できる「お試し期間」のような位置づけです。
相性を確認しながら、お互いの人柄や価値観に触れていく重要な段階です。一般的には1~3か月程度が目安とされています。
1. 仮交際の位置づけ
- 結婚前提の真剣交際ではない
複数の人と同時進行が可能で、相性を見極めるための段階。 - フランクな交際スタイル
恋人というより「友人以上、恋人未満」の関係。 - 目的
「一緒にいて自然かどうか」「結婚後の生活がイメージできるか」を確認する。
2. デートの進め方
- 初回デート(1回目)
お見合い後1週間以内が理想。1~2時間程度、ランチやカフェなど軽めの場所で。 - 2~3回目デート
半日デート(美術館・動物園・公園など)で会話の幅を広げる。 - 4回目以降
夜の食事、休日の一日デートなど、よりプライベートな時間を共有。 - デート頻度の目安
月2~4回程度。間隔を空けすぎないことが関係進展のポイント。
3. 仮交際中に確認すべきこと
- 人柄・価値観
会話のテンポ、金銭感覚、家族観、結婚観など。 - コミュニケーションの取りやすさ
LINEや電話でのやり取りが自然に続くか。 - 安心感・居心地
一緒にいてリラックスできるかどうか。 - 結婚生活のイメージ
仕事・住まい・子育てに対する考え方が一致しているか。
4. 仮交際期間で意識すべき行動
- 複数交際をオープンに考える
「一人に絞る前の段階」と理解し、比較しながら判断する。 - 早めに見極める
2~3回会っても違和感が強ければ無理に続けない。 - 積極的に質問する
価値観やライフスタイルを具体的に聞き、結婚観を探る。 - 礼儀を忘れない
複数人と交際していても、相手一人ひとりに誠実に向き合う姿勢が大切。
5. 仮交際終了から真剣交際へ
- 1~3か月程度の仮交際を経て、特に相性が良いと感じる相手がいれば「真剣交際」へ移行。
- 真剣交際に進む際は、相談所を通じて「他の仮交際を終了」することになります。
真剣交際(2~4か月)
仮交際を経て「この人と結婚を前提にお付き合いしたい」と双方が決意すると、次のステップである真剣交際に進みます。
この段階では、他の交際はすべて終了し、お相手を一人に絞った排他的な関係がスタートします。結婚後の具体的な生活を意識した話し合いを進める、大変重要な時期です。一般的には2~4か月程度が目安とされています。
1. 真剣交際の位置づけ
- 結婚を前提とした交際
恋愛感情だけでなく、結婚後の生活を具体的に見据えて話し合う段階。 - 排他的交際
他の仮交際を終了し、お相手一人に集中して向き合う。 - 目的
「この人と本当に結婚できるか」「生活基盤を共有できるか」を確認する。
2. デートの進め方
- 頻度の目安
週1回程度が理想。可能であれば平日夜+週末など、接点を増やすと関係が深まりやすい。 - 内容の変化
・仮交際では軽めのデート中心だったが、真剣交際では1日デートや旅行に近い体験を共有することも。
・将来の生活をイメージできるよう、買い物や料理など日常に近い体験を取り入れると効果的。
3. 真剣交際中に確認すべきこと
- 生活観・金銭感覚
貯蓄・家計管理・働き方などの考え方が一致しているか。 - 居住地や住まいの希望
結婚後に住む場所(実家近く・勤務地近くなど)の意向をすり合わせる。 - 子ども・家庭観
子育ての有無や教育方針、親との関係などを話し合う。 - 仕事と家庭のバランス
共働きか専業か、家事分担の考え方。 - 家族紹介
双方の親や家族に紹介することで、結婚への現実感を高める。
4. 意識すべき行動
- 誠実な態度を貫く
真剣交際は相手を一人に絞っているため、責任ある行動が求められる。 - 結婚後を想定した会話を積極的に
「住む場所」「仕事」「家計」など、現実的なテーマに踏み込む。 - 相手の家族とも向き合う姿勢
両親への紹介を前向きに進めることで、信頼関係が深まる。
5. 真剣交際から成婚退会へ
- プロポーズ
真剣交際を2~4か月続け、結婚への意思が固まった段階でプロポーズを行う。 - 成婚退会
双方の結婚の意思が確認できた時点で、結婚相談所を退会し「婚約中の関係」へ進む。
成婚退会(合計6か月~1年)
真剣交際を経て、双方が「結婚したい」という気持ちを固めた段階で迎えるのが成婚退会です。結婚相談所の活動のゴールであり、ここからは二人の結婚準備が本格的に始まります。
平均すると入会から6か月~1年程度で成婚退会に至るケースが多く、相談所によってもこの期間が「成果の目安」とされています。
1. 成婚退会の定義
- 結婚の意思確認ができた状態
プロポーズが成立し、結婚に向けて準備を進めることを約束した段階。 - 婚約に近い関係
入籍や式の有無にかかわらず、両者が結婚を前提に独占的な交際を続けることを指す。 - 相談所の活動終了
成婚退会をもって相談所のサービスは終了し、以降は二人で人生を進めていく。
2. 成婚退会までのプロセス
- 真剣交際中の最終確認(2~4か月)
・生活観、金銭感覚、家族観が一致しているかを改めて確認
・結婚後の住まいや働き方についてすり合わせ - プロポーズ
・男性から行うケースが多いが、女性からの逆プロポーズもあり
・相談所がプロポーズの演出やタイミングをサポートしてくれる場合もある - 両親への挨拶
・お互いの両親へ紹介を兼ねて訪問
・親の了承を得ることで成婚がより確実なものとなる - 成婚退会手続き
・双方が結婚の意思を確認し、相談所に報告
・正式に成婚退会を申し出て、活動を終了
3. 成婚退会後に進む準備
- 結婚式や入籍のスケジュール調整
成婚退会から3~6か月後に入籍・式を挙げるカップルが多い。 - 住まい探し・引っ越し準備
新生活を始めるための住居探しが本格化する。 - 家族・親戚への紹介
双方の親族に正式に挨拶し、関係を深めていく。 - ライフプランの構築
貯蓄、仕事の継続、子育てなど長期的なビジョンを話し合う。
【成婚退会までの期間の実情】
- 短期間の例(3~6か月)
・条件や価値観が早く合致した
・活動に積極的でデートを高頻度で重ねられた - 平均的な例(6か月~1年)
・複数人との仮交際を経て徐々に絞り込む
・結婚への話し合いを丁寧に進めた - 長期化の例(1年以上)
・仕事の多忙、条件のすり合わせの難航、家族への紹介に時間を要した