結婚相談所に入会し、活動を始めたにもかかわらず、「なかなか理想の相手に出会えない」「紹介される人が希望と違う」と感じている方は少なくありません。
とくにアラフォー世代の女性にとっては、時間的な焦りや理想と現実のギャップから、不安や疑念を抱きやすい時期でもあります。
ここでは、結婚相談所で「いい人に会えない」と感じたときに見直したいポイントや、前向きに進むための考え方についてご紹介します。
1. 「いい人」とは何かを整理する
2. カウンセラーへのフィードバックを活用する
3. 自分の魅力を再確認する
4. 出会いのチャンスを広げる工夫
「いい人」とは何かを整理する
結婚相談所での活動中に「いい人に会えない」と感じたとき、まず立ち止まって考えたいのが、自分にとっての『いい人』とは一体どんな人なのかという問いです。
ここを明確にしていないまま活動を続けると、せっかくの出会いを逃したり、理想ばかりを追って現実とすれ違ってしまうことがあります。
「いい人=理想条件がすべて揃った人」ではない
多くの方が「年収が高い」「見た目がタイプ」「学歴がある」「優しい」など、いくつもの希望条件を挙げます。もちろん希望を持つことは大切ですが、すべての条件を満たす人に出会える可能性は限られており、それが“いい人”とは限らないのです。
自分の価値観に合う「いい人」を定義し直す
条件よりも、共にいて心が安らぐ人、価値観や生活観が合う人を「いい人」とする視点を持ってみましょう。以下の観点で見直してみるのがおすすめです:
- 一緒にいて自然体でいられるか
- 会話のテンポや考え方に共感できるか
- 将来に向けた方向性が似ているか
- 自分の弱さや本音を出せるか
- 相手の人間性や誠実さに信頼が持てるか
「内面の一致」に重きを置くと、表面的なスペックにとらわれず、出会いの幅が自然と広がっていきます。
自分の「譲れない条件」と「柔軟に考えられる条件」を分ける
理想条件を100%叶える人を探すのではなく、「どうしても譲れないこと」と「実は妥協してもいいこと」を整理することで、自分にとって本当に大切な軸が見えてきます。
たとえば:
- 譲れないこと:価値観(結婚観、家庭観)、誠実さ、金銭感覚の一致
- 柔軟にできること:年収、見た目、趣味、学歴
過去の出会いを振り返ってみる
過去に紹介された相手の中に、「条件は違ったけど会話が楽しかった人」「安心できた人」はいませんでしたか? そうした出会いこそが、実はあなたにとっての“いい人”だった可能性もあります。
2. カウンセラーへのフィードバックを活用する
結婚相談所の最大の強みは、カウンセラー(またはアドバイザー)が一人ひとりに寄り添い、サポートしてくれることにあります。
うまく活用すれば、自分だけでは見えなかった相性や課題を客観的に整理でき、婚活の質を大きく高めることができます。
しかし、「カウンセラーに任せっきり」「断った理由を曖昧に伝える」といった状態では、あなたに合った相手を紹介してもらうことが難しくなります。ここでは、フィードバックの具体的な活用方法をご紹介します。
なぜフィードバックが大切なのか?
- あなたの希望や価値観を理解してもらうため
最初のプロフィールだけでは伝わらない「相手に求める雰囲気」や「好みの会話のテンポ」などを、具体的に伝えることで精度の高い紹介につながります。 - 紹介内容やマッチング方針の修正が可能になる
「理想と違う紹介が続く」と感じる場合も、的確にフィードバックすることで改善されます。 - お見合いや交際がうまくいかない原因を共有できる
断られる理由や相手の反応を客観的に分析し、次の機会に活かすことができます。
効果的なフィードバックの出し方
- お見合いや交際後の印象を素直に伝える
「話は弾んだが結婚観が違った」「優しいが会話が少なかった」など、感じたことを簡潔に共有しましょう。 - どういう点に魅力を感じたか(または感じなかったか)を明示する
「礼儀正しさには好感を持った」「年収よりも人柄を重視したい」など、選考基準が明確になると紹介の質が上がります。 - 希望条件の優先順位を伝える
「年齢は少し上でも構わない」「年収より会話のテンポが合う人が良い」など、希望条件の中でも優先度を整理して伝えましょう。
【フィードバックがもたらす効果】
- よりあなたに合った相手を紹介してもらえる
- カウンセラーが親身になって伴走してくれる
- 自己分析にもつながり、活動方針が明確になる
- 次回のお見合いや交際に対して前向きになれる
【カウンセラーとの信頼関係を築くために】
- 定期的なやり取りを心がける
相談所によっては「定期面談」や「交際サポート日誌」などのツールがあります。積極的に参加することで、関係性が深まります。 - 悩みや不安も正直に打ち明ける
「断られるのが怖い」「焦りがある」などの気持ちも、正直に伝えることで、より丁寧なサポートが受けられます。 - 一緒に「理想の相手像」を見直す姿勢を持つ
柔軟に考える姿勢があると、カウンセラーもより親身になって対応してくれます。
3. 自分の魅力を再確認する
婚活で「いい人に出会えない」「選ばれない」と感じると、多くの方が自信を失いがちになります。
しかし、こうした時期こそ冷静に「自分自身の魅力」に立ち返ることが、前向きな出会いを引き寄せる第一歩になります。
なぜ自分の魅力を見つめ直すことが大切なのか?
- 自信がある人は自然と魅力的に見える
自己評価が高い人は表情や言葉に余裕が生まれ、相手から見ても「安心感」「信頼感」が伝わります。 - 過度な自己否定を防げる
婚活では断られることもありますが、それが「あなたに魅力がない」ことを意味するわけではありません。自分の価値を理解することで、気持ちがぶれにくくなります。 - 魅力の再発見が自己表現につながる
自分の良さを知っている人は、プロフィールや会話の中でそれを自然に表現できます。
自分の魅力を再確認する方法
① 強みや長所を言語化してみる
自分では当たり前に思っていることが、他人にとっては魅力的なことが多々あります。
- 人の話をよく聞く
- 気配りができる
- 誠実で責任感がある
- 料理が得意、家庭的
- 穏やかで一緒にいて安心できる
紙に書き出してみる、または友人や家族に聞いてみるのもおすすめです。
② 過去の成功体験を思い出す
過去に誰かに感謝されたこと、職場や友人から評価されたことを思い出し、「自分はどんな価値を周囲に提供できる人間か」を再確認してみましょう。
③ カウンセラーや第三者の意見を参考にする
結婚相談所のカウンセラーは、プロフィールや面談からあなたの良さを見つけるプロです。「自分では気づかなかった魅力」に気づかせてくれることがあります。
【魅力を伝えるためにできる工夫】
- プロフィール文に人柄が伝わる表現を加える
実績や肩書きよりも、「どんなことを大切にしているか」「日常でどんなことを楽しんでいるか」などが伝わるよう意識しましょう。 - 自然な笑顔や姿勢を意識する
第一印象は大切です。表情や雰囲気からも、自分らしさと魅力は伝わります。 - 趣味やライフスタイルを活かす
たとえば、旅行が好き・自然が好き・読書好きなど、共通の話題になりやすいものは出会いの糸口になります。
4. 出会いのチャンスを広げる工夫
「いい人に会えない」と感じるとき、多くの場合、出会いの範囲が狭くなっていることが原因の一つです。
希望条件を厳密に設定しすぎたり、活動スタイルが一辺倒だったりすると、せっかくのご縁を見逃してしまうことがあります。
ここでは、出会いのチャンスを広げるための具体的な工夫をご紹介します。
① 希望条件の幅を少しだけ広げてみる
婚活では「理想の条件」を明確に持つことは大切ですが、それに縛られすぎてしまうと出会いのチャンスを狭めてしまいます。
- 年齢:数歳の差にこだわらず、上下に幅を持たせてみる。
- 年収:生活感や価値観の合う方であれば、年収の高さより安定性を重視。
- 学歴・職業:人柄や家庭観を優先した方が、長期的にうまくいくことが多いです。
- 地域:通勤可能な範囲や将来の引っ越しも視野に入れることで、対象が広がります。
たった一つ条件を緩めるだけでも、紹介される人数が大きく増えることがあります。
② 出会いの方法を増やす
結婚相談所ではお見合い紹介が主な方法ですが、それに加えて、出会いの形を多様化することで新たな接点が生まれることもあります。
- パーティー・イベントへの参加
相談所が主催する少人数制の交流会や趣味イベントに参加することで、自然な会話を通じた出会いが期待できます。 - オンラインでの活動も併用
最近ではオンラインお見合いやビデオ面談も一般的になっています。遠方の方との出会いにもつながります。 - 複数の相談所や婚活サービスを併用する
一つの相談所にこだわらず、別の相談所や婚活アプリ(安全性重視)を併用することで、出会いの幅が広がります。
③ 自分からアプローチする意識を持つ
待つだけの婚活から、「自分から積極的に動く婚活」へシフトすることも大きなチャンスになります。
- 紹介された相手に対して前向きに会ってみる
- プロフィールの見直し・改善を積極的に行う
- お見合いの申し込みを増やしてみる
行動を変えることで、相手からの印象や、カウンセラーの紹介意識も変わってきます。
④ 自分のライフスタイルを活かす
趣味や休日の過ごし方など、自分らしい活動を通じて共通の価値観を持つ人との出会いが生まれることもあります。
- 登山、料理、読書、映画、スポーツなどの趣味をプロフィールに積極的に書く
- イベントで同じ興味を持つ人との接点を増やす
- SNSやブログなどを通じた間接的な出会い(相談所と併用する場合)