婚活に取り組む中で、多くの方が一度は直面する悩みが「お見合いで断られ続ける」ことです。
自分に魅力がないのではと落ち込み、活動が停滞してしまうケースも少なくありません。ところが実際には、断られ続けていた人が最終的に結婚を決めたケースも多く存在します。
その違いは「考え方の転換」と「行動の工夫」にあります。ここでは、実際の成婚者の体験に基づいた成功のポイントを詳しく解説します。
目次
「断られるのは当たり前」と捉え直す
結婚相談所で活動していると、「お見合いを申し込んでも断られる」「会っても次につながらない」という経験は必ず訪れます。
このときに「自分には魅力がないのでは」と考えてしまうと、モチベーションを大きく損なってしまい、活動自体が苦しくなる原因になります。
そこで大切なのが「断られるのは当たり前」という考え方に切り替えることです。
1. 婚活市場の構造を理解する
- お見合いは選抜の場
- プロフィール段階で「写真・条件・文章」によってまず選ばれる
- 実際に会ってみると「第一印象・会話のテンポ・雰囲気」でふるいにかけられる
- 確率の世界
- 誰もが“自分に合う人”はごく一部に限られる
- 成婚者の多くが「10回以上断られた経験」を持っており、1〜2回でうまくいくのはむしろ稀
仕組みを理解すれば、断られることを「婚活のシステム上当然の現象」と受け止めやすくなります。
2. 「断られた=否定」ではない
- 相性が合わなかっただけであり、人格や人間性を全否定されたわけではない
- 相手の事情(別の人と真剣交際に進んでいた、タイミングが合わなかった)など、自分に原因がないことも多い
- 実際に「最初に断ってしまったけれど、その後再会して結婚した」ケースも存在するほど、“断り”は必ずしも最終判断ではない
3. 断られることに慣れる心構え
- 就職活動に近い:何十社受けて1社内定することは珍しくないのと同じ
- 数をこなすほど慣れる:断られること自体への耐性がつき、次に活かす冷静さが出てくる
- 「次に進むための整理」と捉える:相手に迷いがなくなることで、自分も効率的に別の可能性に集中できる
4. 気持ちを切り替える具体的な工夫
- 「断られノート」を作らない
→ 失敗の記録ではなく「今日も一歩前進できた」と捉える - ご褒美ルールを設定する
→ 断られた日は好きなスイーツを食べる、趣味に没頭するなどで気分をリセット - 断られた理由をポジティブに推測する
→ 「私よりも相性が良い人に出会えたのだろう」「生活環境が合わなかっただけ」
5. 断られた経験を「成婚の材料」に変える
- 断られた経験を重ねることで、自分の会話の癖・写真の印象・プロフィールの改善点が見えてくる
- 成婚者の共通点は「断られた経験を活かして調整した」こと
- 断られ続けて服装を見直したら一気に成立率が上がった
- 会話の中でネガティブ発言を減らしたら次につながるようになった
プロフィールと写真を見直す
結婚相談所でお見合いを重ねても断られ続けるとき、多くの場合は「第一印象」でつまずいています。
お見合いはわずか1時間程度、その前段階ではプロフィールと写真だけで判断されるため、ここを改善することが“成立率アップ”の最大の近道です。
以下では、写真とプロフィール文章をそれぞれどのように見直すべきかを具体的に解説します。
1. 写真は「投資価値が最も高いポイント」
- 清潔感が最優先
髪型・服装・肌の手入れが整っているかどうかで印象が大きく変わる。 - プロに依頼するメリット
スタジオ撮影では、ライティングやポーズ指導によって“自然な笑顔”を引き出してくれる。自撮りやスナップ写真と比べ、成立率が大幅に上がるという実績がある。 - 服装の基本
- 男性:ジャケット+シャツ(ネクタイは場によって)、色はネイビー・グレー系
- 女性:柔らかい色合いのワンピースやブラウス+スカート、過度な露出は避ける
- 共通:流行よりも「清潔・誠実・明るい雰囲気」を意識
- 写真の種類を揃える
- メイン:スタジオで撮影したバストアップ
- サブ:自然な笑顔の全身(屋外など)
- 趣味や日常を表すカジュアル写真(過度に作り込まず、“生活感の一部”が伝わるもの)
2. プロフィール文章は「生活をイメージさせる」
- NG例:「趣味は映画・旅行・料理です。性格は明るいと思います。」
→ 抽象的すぎて相手の印象に残らない - 改善例:「休日は早起きしてお弁当を作り、公園で散歩を楽しんでいます。結婚後は一緒に家事を分担しながら、のんびりとした時間を大切にしたいです。」
→ 具体的な日常を描くことで「この人と暮らしたらこんな感じ」と想像できる - 盛り込みたい要素
- 性格:ポジティブな言葉で短く(例:「穏やか」「誠実」「前向き」)
- 趣味:続けている習慣や好きなことを具体的に(例:「月に1回は登山に行きます」)
- 結婚観:どんな家庭を築きたいかを1〜2文で(例:「互いを尊重し、笑顔の絶えない家庭を目指したいです」)
【よくある失敗パターン】
- 写真編
- 加工アプリで不自然(実際に会った時にギャップが生じる)
- 集合写真を切り抜いたもの(誠意が伝わらない)
- 表情が硬すぎる(面接の証明写真のようになる)
- プロフィール編
- 条件だけを並べる(「年収」「資格」「趣味」)
- ネガティブ表現(「恋愛経験は少ないですが…」など)
- 長文すぎて読みづらい
【改善のステップ】
- 写真を刷新
→ プロカメラマンに依頼。服装は事前に相談所のカウンセラーと確認。 - プロフィールを第三者に見てもらう
→ 客観的に読んで「この人に会いたい」と思えるかどうかをフィードバックしてもらう。 - アップデートを定期的に
→ 半年〜1年ごとに撮り直し、ライフスタイルや趣味の変化を反映。
- Aさん(男性):スナップ写真からスタジオ写真に変更 → お見合い成立率が3倍に
- Bさん(女性):「趣味は旅行」から「47都道府県のうち35県を訪れました。次は一緒に残りを回りたいです」と具体化 → 会話が広がりやすくなり交際成立へ
お見合いでの会話スタンスを変える
結婚相談所のお見合いは、1回60分前後の短い時間で「また会いたいかどうか」を判断する大切な場です。
ここでの会話の印象が、交際成立の可否を大きく左右します。断られ続けてしまう人の多くは、会話のスタンスに偏りがあることが原因です。
そこで、効果的なお見合い会話のスタンスを具体的に整理します。
1. 「聞き役」7割・「話す」3割の黄金比
- 相手に質問ばかり投げると“面接感”が出てしまう
- 自分の話ばかりすると“一方的で自己中心的”に見える
- 目安は「相手が7、自分が3」。相手の話を引き出しつつ、自分も少しずつ開示することで“会話のキャッチボール感”が生まれる
2. 質問の質を変える
- NGな質問の例
- 「ご兄弟は?」「仕事は忙しいですか?」(ありきたりすぎて盛り上がらない)
- 「結婚相手に求める条件は?」(初回から重すぎる)
- OKな質問の例
- 「休日はどんなふうに過ごされることが多いですか?」
- 「最近ハマっていることはありますか?」
- 「仕事でやりがいを感じる瞬間ってどんなときですか?」
質問は「Yes/No」では終わらないオープンなものにするのがポイントです。
3. 自己開示を適度に混ぜる
- 「私は休日にカフェ巡りをするのが好きです。◯◯さんは?」
- 「最近映画を観て感動したんです。普段はどんなジャンルを観られますか?」
このように “自分の話をきっかけに相手に振る” と、自然に会話が広がります。
4. ポジティブな言葉を選ぶ
- お見合いの目的は「次も会いたい」と思ってもらうこと。
- 愚痴やネガティブな言葉は避け、明るい印象を残すのが基本。
- NG例:「婚活って疲れますよね…」
- OK例:「今日はお会いできてうれしいです。お話しできるのを楽しみにしていました」
5. 共通点を意識して探す
- 会話の中で「共通の体験」や「似ている価値観」を見つけると一気に距離が縮まる
- 例:「私も旅行先で○○に行ったことがあります」「その本、私も読んだことがあって…」
- 共通点は「一緒に過ごせるイメージ」に直結するため、成婚者の多くが意識しているポイントです
6. 相手に「心地よさ」を残す
- 最後に「今日は楽しかったです」「もっとお話ししたいですね」と伝えるだけで印象は大きく変わる
- 無理に盛り上げなくても、“一緒にいて安心・心地よい”という空気を残すことが大事
- 質問攻め:履歴書のように一問一答を続けてしまう
- 自己アピール過多:「自分は○○な人間です」と説明調になる
- 無理に笑わせようとする:空回りして軽薄に見える
- 沈黙を恐れる:焦って余計なことを話してしまう
自分の条件を柔軟に見直す
婚活でお見合いがなかなか成立しない、あるいは成立しても続かないとき、多くの人が気づかない落とし穴が「条件のこだわりすぎ」です。
理想条件を厳しく設定しすぎると、本来は相性が良いはずの相手との出会いを自ら狭めてしまいます。
結婚相談所で成婚した人の多くは、途中で「条件を柔軟に見直す」ことで道が開けています。
1. 条件を見直す必要性
- お見合い成立率が低い → 条件を厳しく設定しすぎている可能性大
- 交際が長続きしない → 「条件は合うけど、実際に会うと違和感がある」ケースが多い
- 実際の成婚者の傾向 → 成婚者は当初の希望条件から一部を緩和している人が大半
2. 「絶対条件」と「希望条件」を区別する
- 絶対条件(譲れない3つ程度)
- 健康状態
- 結婚観(子どもを希望するか、働き方の考え方)
- 基本的な人間性(誠実さ、暴力的でない 等)
- 希望条件(調整可能な部分)
- 年齢の幅
- 年収や学歴
- 身長や見た目
- 趣味やライフスタイル
「絶対条件」と「希望条件」を混同してしまうと、選択肢が極端に狭くなります。
3. よくある“見直し効果が大きい条件”
- 年齢:2〜3歳幅を広げるだけで出会いの数は大幅に増加
- 年収:結婚生活は「2人でどう築くか」が重要。共働きや将来設計を考慮すると過度にこだわる必要はない
- 居住地:多少の距離があっても、将来的に住まいを話し合えるなら問題なし
- 学歴:生活力や価値観の共有度が学歴以上に重要
- Aさん(女性):当初「年収600万円以上」と決めていた → 条件を「共働きで家計を一緒に支えられる人」に変更 → 年収は低めだが誠実で協力的な男性と成婚
- Bさん(男性):「年下の女性限定」としていた → 同年代も対象に含めたところ、価値観の合う相手と出会い半年で成婚
- Cさん(女性):「同じ県内のみ」としていた → 隣県も対象に → 少し距離はあったが週末デートを重ね、結婚後は相手が転勤してきて解決
5. 柔軟に見直すための実践ステップ
- 自分の条件を書き出す
- 「絶対条件」と「希望条件」に分類
- 希望条件の中から「少し緩めても良い」と思えるものを3つ選ぶ
- カウンセラーに共有し、紹介対象を広げてもらう
- 実際に出会った相手と比較しながら、本当に大切なものを見極める
6. 条件を緩めることは妥協ではない
- 条件を緩めることは「妥協」ではなく「優先順位の整理」
- 例えば「年収」は下がっても、「一緒に努力してくれる姿勢」があれば生活の満足度は高い
- 「理想の条件通りの人」よりも「自分と歩調を合わせてくれる人」が結婚生活では幸福度を左右します
カウンセラーのフィードバックを活用する
結婚相談所に入会している大きなメリットの一つは「専任カウンセラーの存在」です。
しかし実際には、フィードバックをうまく活かせずに同じ失敗を繰り返してしまう人も少なくありません。
成婚者の多くは「自分では気づけなかった点を素直に改善した」ことで状況を大きく変えています。
ここでは、フィードバックを効果的に活用するための考え方と実践法を整理します。
1. なぜカウンセラーのフィードバックが有効なのか
- 客観的な視点を得られる
自分では「普通」と思っている言動が、相手にとっては“違和感”になっている場合がある。 - 過去の事例からの知見
何百人もの成婚・交際終了を見ているため、「成婚につながる行動」と「断られる行動」を経験則で知っている。 - 相手側の声をフィードバックしてくれる
自分に直接伝わらない“断られた理由”を仲介して知ることができる。
2. フィードバックが得られるタイミング
- お見合い後:「断られた理由」「会話の印象」などを相手相談所から共有してもらえる
- 交際中:「相手の温度感」「不安に思われている点」などを把握できる
- プロフィール段階:「写真の印象」「文章の伝わり方」を改善できる
- 「会話が面接のように感じた」
→ 質問をオープン型にし、自分の話も交えてキャッチボールを意識する - 「表情が硬い印象」
→ プロカメラマンで写真を撮り直し、普段のデートでも笑顔を意識する - 「将来像が見えにくい」
→ プロフィールや会話で「どんな家庭を築きたいか」を具体的に伝える
4. フィードバックを受け取る姿勢
- 素直に聞く:「でも…」「自分は違うと思う」と反論せず、まずは受け止める
- 試してみる:自分に合うかどうかは一度やってみて判断する
- 感情を切り離す:フィードバックは“人格否定”ではなく“改善提案”と捉える
5. 効果的な活用法
- 毎回の活動記録を提出する
→ お見合いやデート後に「どんな会話をしたか」「どう感じたか」を簡単にメモして共有 - 改善テーマを一つに絞る
→ 「今回は笑顔を意識する」「会話で相手に質問を増やす」など、毎回一つのテーマに集中 - 数値化して進捗を見える化
→ 「お見合い成立率」「交際継続率」を記録し、改善後の変化を確認 - 定期的に見直す
→ 1〜2か月に一度、カウンセラーと「活動の棚卸し面談」を行う
- Aさん(30代男性)
→ 「会話が一方的」という指摘を受け、自己開示と質問のバランスを改善 → その後、交際継続率が大幅に上昇し半年で成婚 - Bさん(40代女性)
→ 写真を変えるよう提案され、プロに撮り直したところ、お見合い申し込み数が3倍に → そこから出会った相手と結婚
続けるためのメンタル管理
結婚相談所で活動していると、多くの人が最初にぶつかる壁は「断られるつらさ」や「思うように進まない焦り」です。
婚活は短距離走ではなく長距離走に近く、途中で心が折れてしまう人も少なくありません。
だからこそ「続けられるメンタル管理」が成婚に直結します。以下では、心理的な負担を減らし、活動を持続させるための具体的な方法を解説します。
1. 婚活は「確率ゲーム」と割り切る
- お見合いや交際はすべて「相性チェックの場」。
- 断られることは「自分が否定された」のではなく「条件やタイミングが合わなかっただけ」と捉える。
- 成婚者の多くは「10回以上の不成立経験」を経ています。断られるのは“失敗”ではなく“通常プロセス”。
2. 自分を守る「セルフケア習慣」
- 断られた日のルール:お気に入りのスイーツや趣味の時間を必ず入れる
- 週1回のオフ日:婚活関連のことを一切考えない「休息日」を設ける
- 運動・睡眠・食事:基礎的な生活習慣を整えることで気分の落ち込みを緩和
3. 感情の整理法
- ジャーナル(感情ノート)
- 事実:今日何があったか
- 感情:どう感じたか(悲しい・悔しい・安心した)
- 学び:次にどう活かせるか
→ 書き出すだけで頭の中が整理され、自己否定を防げる。
- 3回ルール
- 「同じ理由で3回以上断られたら改善を検討」
- 逆に「1〜2回は誤差」として気にしすぎない。
4. カウンセラーを「心のセーフティネット」にする
- 断られたときに一人で抱え込むと、自分を責めすぎる原因になる。
- カウンセラーに「正直な気持ち」を共有し、客観的な視点をもらうことで安心感を回復できる。
- 成婚者の多くは「うまくいかないときこそ相談を密にした」と語っています。
5. 目標の立て方を工夫する
- 短期目標:「今月はお見合い3件」「自己PRを修正する」
- 中期目標:「半年以内に仮交際を成立させる」
- 長期目標:「1年以内に成婚」
成婚だけを目標にすると心が折れやすい。小さな達成感を積み重ねることが大切。
6. 周囲の声に左右されすぎない
- 「まだ結婚しないの?」という言葉はプレッシャーになる。
- 他人のペースではなく「自分が納得できる相手に出会うこと」がゴール。
- 不要な比較を避けるために、SNSでの婚活関連情報を取り込みすぎないのも有効。
7. 一時的な「リセット」も戦略
- 活動が苦しくなったら、1〜2週間休むのも選択肢。
- 休んで心をリセットした後のほうが、出会いを冷静に受け止められる。
- 「止まったら終わり」ではなく「小休止は成婚への道の一部」と考える。