結婚相談所選びにおいて「成婚率」は最も重要な判断基準のひとつです。どれだけ多くの会員が、理想の相手と出会い、実際に結婚まで至っているのかを示すこの数字は、その相談所の実力を如実に表します。
ただし「成婚率」の定義や算出方法は各社で異なるため、単に数字の大きさだけではなく、支援体制や成婚までのサポート内容を合わせて比較することが大切です。
以下では、実績とサポート体制を考慮しつつ、成婚率の高い結婚相談所を5社ご紹介します。
◆ 成婚率が高い結婚相談所 ベスト5
1. IBJメンバーズ
成婚率:約55%
- 専任カウンセラーが入会から婚約まで一貫サポート
- 婚約を「成婚」と定義しており、真剣度の高い出会いが中心
- 大手IBJ連盟の自社会員との出会いが豊富
2. フィオーレ(FIORE)
- 成婚率:約52.6%
- 婚約・結婚を決めた段階での成婚率を公表
- AIマッチングと人による紹介の併用でバランスの取れた活動が可能
- 関西中心に全国展開、地域密着型の支援が魅力
3. ムスベル(MUSBELL)
推定成婚成功率:6か月以内の成婚が約70%
- 専任仲人が会員の希望や性格に基づいて紹介
- 面談・相談の回数が多く、40代以上や再婚希望者にも強い
- 成婚数の多さが高く評価されている
4. パートナーエージェント
- 成婚率:約27%(1年以内成婚率は約61%)
- EQ診断に基づいたマッチング精度が高い
- 1年以内のスピード成婚を重視
- 専任コンシェルジュが交際からプロポーズまで伴走
5. エン婚活エージェント
- 成婚率:約27%
- 成婚の定義は「真剣交際に進んだ時点」
- オンライン完結型で、費用が非常にリーズナブル
- 相談サポートがチャットベースで手軽に受けられる
【総評】
成婚率が高い結婚相談所は、出会いの質とサポート体制に優れた環境が整っていることが多いです。
自分に合ったサービスを見極めるには、数字だけでなく相談所のサポート方針や担当者との相性を見ながら選ぶことが大切です。まずは資料請求や無料相談から一歩を踏み出してみることをおすすめします。
目次
「成婚」の定義が相談所によって異なる
結婚相談所を比較する際によく目にする「成婚率」という言葉。しかしこの「成婚」とは、実際に何を指しているのかは相談所ごとに違いがあります。
これを正しく理解せずに成婚率だけで相談所を選んでしまうと、実際の活動において「思っていたのと違った」と感じる可能性もあります。
ここでは、代表的な成婚の定義の違いと、それぞれの意味するところを詳しく解説します。
◆ 成婚の主な定義
1. 婚約(または結婚)をもって「成婚」とする(厳格型)
IBJメンバーズ、フィオーレなど
-
- プロポーズを経て、お互いの結婚の意思が明確になった段階
- 本当に結婚する見込みが高いカップルのみがカウントされる
- 成婚率のハードルが高いため、数字はやや控えめだが信頼度が高い
2. 「真剣交際」へ進んだ段階を成婚とする(中間型)
エン婚活エージェント、パートナーエージェントなど
-
- 相談所を通じたお見合い・仮交際を経て、1対1での交際を決めた時点
- 相談所の活動は終了し、成婚退会となるケースが多い
- 結婚まで至らない可能性もあるため、数字はやや高めに出やすい
3. 交際成立・一定期間の交際で成婚扱いとする(広義型)
一部地域密着型相談所やマッチング型サービス
-
- 交際開始から数カ月で退会した場合も「成婚」としてカウント
- 実際には結婚に至っていないケースも含まれるため、数字は大きく出やすい
◆ なぜ定義が違うのか
- 各相談所のビジネスモデルや退会時点の考え方の違いによる
- 利用者にとっての「目標」設定に差があるため(例:結婚よりもまず交際重視など)
- 公的な定義や業界統一基準が存在しないため、各社が独自に設定している
【成婚率を見る際の注意点】
- 成婚の定義を必ず確認すること(特に「真剣交際=成婚」の場合)
- 数字が高いからといって必ずしも「結婚に至る率」が高いとは限らない
- 結婚までのサポート体制や実際の成婚事例も合わせてチェックする
成婚率が高くても「相性」や「サポートの質」は重要
結婚相談所を選ぶ際に注目されるのが「成婚率」ですが、それだけを頼りにしてしまうと、理想の相手と出会えない可能性があります。
なぜなら、成婚率はあくまで全体の傾向を示す指標であり、個人の婚活には「自分との相性」や「サポートの質」が大きく関わってくるからです。
ここでは、成婚率の高さだけでは見えない、重要なポイントについて詳しく解説します。
◆ 成婚率と「自分の成功確率」は別もの
- 成婚率が高い=必ず自分も成功するとは限らない
→ 成婚率は全体の統計であり、年齢・希望条件・活動ペースなどの違いにより成果は人それぞれ - 例:30代女性に強い相談所でも、40代男性には合わない場合がある
→ 自分の属性や条件とマッチしているかが重要
◆ 相性の重要性とは
1. 担当者との相性
- 活動中はカウンセラーや仲人の支援が不可欠
- 自分の価値観や目標を理解してくれるかが重要
- 無理に進められる、対応が遅いなどがあるとストレスになる
2. 紹介方法との相性
- AIマッチング重視 vs 仲人紹介重視
- オンライン完結型 vs 店舗型
- 積極的にお見合いを組みたいか、自分のペースで進めたいか
◆ サポートの質が成婚を左右する理由
- カウンセラーの経験や人柄、フォローの丁寧さで安心感が変わる
- 交際の悩みや不安を相談できる体制があるかどうか
- 定期的な振り返りやアドバイスをくれるかどうか
- フィードバックがあるかないかで、次の出会いの質が大きく変わる
- プロフィール作成の支援や写真アドバイスの有無で印象が変わる
◆ 自分に合った相談所を見つけるために
- 成婚率に加え、以下の点も確認しましょう:
- 年齢層・会員層の傾向
- 担当者のサポート体制
- 活動の自由度(オンライン・予約制など)
- 初回面談での印象や対応
成婚率だけでなく、実際に支援を受ける際の相性を見極めるのも大切
結婚相談所を選ぶとき、「成婚率」が高いことはたしかに魅力です。しかし、実際の婚活では、成婚率の高さ以上に重要になるのが、自分と相談所の相性です。
相談所の仕組みや担当者との関係性が合わなければ、途中で活動が億劫になったり、十分な成果を得られなかったりすることもあります。
以下では、どのようにして「自分に合う相談所」を見極めるか、その具体的な視点を解説します。
◆ なぜ「相性」の見極めが重要なのか
- 婚活は感情面での浮き沈みが大きく、支援者の存在が不可欠
- 担当カウンセラーとの信頼関係がないと相談しづらくなる
- サポートの手法やテンポが合っていないとストレスになる
◆ 相性のチェックポイント
1. 担当者との相性
- 自分の希望や性格を丁寧にヒアリングしてくれるか
- 一方的にアドバイスを押し付けるタイプではないか
- 信頼感・安心感を持てるかどうかが大切
2. サポート体制との相性
- 頻繁に面談や連絡を取りたい人 → 密なサポート型(例:ムスベル、サンマリエ)
- 自分のペースで進めたい人 → オンライン型(例:エン婚活、スマリッジ)
- データ重視か、感覚重視かなど、自分の婚活スタイルに合っているか
3. 相談所の運営方針との相性
- 成婚に向けてスピード感があるか(短期集中型)
- 一人ひとりにじっくり寄り添うか(長期的サポート型)
- 婚活以外の支援(服装・会話力セミナーなど)を行っているか
【見極めのための方法】
- 無料カウンセリングを受けてみる
- 初回面談の印象や対応スピードを見る
- 担当者の質問の深さ・聞き方・親しみやすさを確認
- 口コミや体験談を参考にする
- 実際に入会した人の感想から、サービスの実態を把握する
- 複数の相談所を比較する
- 1社だけで判断せず、いくつかの相談所を回ってみる