結婚相談所で成婚退会をした後、本来なら結婚に向けて順調に進んでいくはずが、残念ながら破局してしまうケースもあります。
こうしたときに「再び婚活を続けるべきかどうか」と悩む人は少なくありません。ここでは、破局後の心の整理と婚活再開を検討する上でのポイントを詳しく解説します。
成婚退会後に破局する理由
成婚退会をしたとしても、必ずしも結婚まで進むとは限りません。よくある理由は次の通りです。
- 結婚生活に対する価値観の違いが浮き彫りになった
- 経済的な考え方・将来設計のすれ違い
- 家族への挨拶や結婚準備の段階で衝突した
- お互いの気持ちの温度差が明らかになった
成婚退会は「結婚を前提とした交際終了」を意味するため、破局が起きることは珍しくない現象です。
婚活を続けるべきかの判断ポイント
破局したときに「もう婚活はやめたほうがいいのか、それとも続けるべきか」と悩む人にとって、次の視点が参考になります。
- 結婚の意欲は残っているか?
→ 「やっぱり結婚したい」という気持ちがあるなら再開を検討すべき。 - 破局の原因は改善できるものか?
→ コミュニケーション不足や条件の不一致など、改善策が見えるなら次の婚活に活かせる。 - 気持ちの整理がついているか?
→ すぐに再開するのではなく、時間を置いて冷静に状況を受け止めるのも有効。 - 相談所に再入会できるか?
→ 相談所によっては「成婚退会後の再入会制度」があり、サポートを受けながら再挑戦できる。
【婚活を続けるメリット】
- 過去の経験から「自分に合う条件・合わない条件」が明確になる
- 結婚に対する覚悟が一層固まる
- カウンセラーのサポートを活用して、同じ失敗を繰り返さない婚活ができる
【婚活を無理に続けない方がいい場合】
- 気持ちが整理できず、前の交際相手を引きずっている
- 婚活疲れが強く、精神的に消耗している
- 「結婚そのもの」に対して一時的に疑問を感じている
この場合は、少し休息を取ってから再スタートする方が良い結果につながりやすいです。


目次
結婚の意欲は残っているか?
成婚退会後に破局を経験すると、心に大きなショックを受け「もう結婚は向いていないのでは?」と感じる人もいます。
そんなときに最も大切な判断基準となるのが「自分に結婚の意欲が残っているかどうか」です。この意欲があるかどうかで、婚活を続けるべきか休むべきかの方向性が見えてきます。
結婚の意欲が残っている場合
- 「やはり結婚したい」という気持ちがある
→ 破局を経験しても「誰かと人生を共にしたい」という思いが消えないなら、婚活を続ける価値は大きい。 - 過去の経験を前向きに活かせる
→ 「何が原因でうまくいかなかったのか」を分析し、次の活動に反映できる。 - 気持ちの立て直しができている
→ 悲しみや後悔を抱えながらも「次に進もう」と思える段階なら、再挑戦は良いタイミング。
結婚の意欲が揺らいでいる場合
- 結婚に対する気持ちが一時的に冷めている
→ 破局直後は「もう婚活はしたくない」と思うのは自然なこと。 - 「結婚よりも一人の方が楽かもしれない」と感じる
→ これは疲労や心の傷から生まれる一時的な感情であることも多い。 - 他人からの期待や周囲の目で婚活を続けていた
→ 本当に自分の意志で結婚を望んでいるのか、改めて考える必要がある。
【意欲が残っているかを確認する質問】
自分に問いかけてみると判断がしやすくなります。
- 将来の生活を思い描いたとき、パートナーと共に過ごしたいと思えるか?
- 結婚を通じて実現したい夢や価値観はまだ残っているか?
- 婚活の疲れよりも「結婚したい気持ち」が勝っているか?

破局の原因は改善できるものか?
成婚退会後に破局を経験した場合、そのまま気持ちを引きずってしまう人も少なくありません。
しかし、婚活を続けるかどうかを考えるうえで大切なのは「破局の原因を正しく捉え、それが改善できるものかどうか」を見極めることです。
改善可能な原因であれば、次の婚活に活かせる貴重な経験となり、逆に改善が難しい要因なら一旦立ち止まり、条件や考え方を整理する必要があります。
改善できる可能性が高い原因
- コミュニケーション不足
- 自分の気持ちや考えを十分に伝えられなかった
- 相手の意見を聞く姿勢が不十分だった
→ 改善策:カウンセラーのアドバイスを受けながら、会話の仕方を意識して次の交際に臨めば解決可能。
- 生活習慣や価値観の小さなすれ違い
- お金の使い方、家事分担、休日の過ごし方など
→ 改善策:お見合い・交際段階で事前に確認する習慣をつければ予防できる。
- お金の使い方、家事分担、休日の過ごし方など
- 結婚準備の進め方に関する衝突
- 結婚式や両親への挨拶、住居選びなどでの意見の不一致
→ 改善策:第三者(カウンセラー)を交えた調整で、次回はスムーズに進められる可能性がある。
- 結婚式や両親への挨拶、住居選びなどでの意見の不一致
改善が難しい可能性のある原因
- 結婚に対する根本的な価値観の違い
- 子どもを持つかどうか、仕事と家庭の優先度など
- 相手の信念や生き方と強く結びついている場合、調整が困難。
- 家族・親族との相性問題
- 両親や親族との関係が大きな壁になるケース
- 自分の努力だけでは解決しづらい要因。
- 結婚への本気度の差
- 相手がまだ結婚を迷っていた、または温度差が大きかった
- 自分の努力では埋めにくいギャップであり、相談所側も見極めが難しい。
【判断のためのステップ】
破局の原因を整理するには、以下の方法が有効です。
- 自分で振り返り、ノートに「原因」と「改善可能性」を書き出す
- カウンセラーに相談し、客観的な意見をもらう
- 改善できることと、相手依存で改善が難しいことを切り分ける
気持ちの整理がついているか?
成婚退会後の破局は、心に大きなダメージを与えます。結婚を前提に真剣に向き合った相手だからこそ、その別れは「失恋」という枠を超えて、人生設計の見直しを迫られる出来事となります。
そこで婚活を再開する前に必ず確認したいのが「自分の気持ちの整理がついているかどうか」です。
気持ちが整理できていないまま婚活を再開すると、同じ失敗を繰り返したり、新しい出会いに前向きに向き合えなかったりする可能性が高まります。
気持ちの整理ができている状態とは
- 過去を振り返っても冷静に考えられる
→ 相手や出来事を思い出しても極端に感情が揺さぶられない。 - 破局の原因を客観的に分析できる
→ 「相手が悪い」だけでなく「自分に改善できる点」も冷静に捉えられる。 - 「また結婚したい」という気持ちが自然に湧いている
→ 義務感や焦りではなく、前向きな意欲として結婚を望める。 - 次の交際相手に過度な期待や比較をしない
→ 「前の人より良い人を探す」ではなく「自分に合う人を探す」と考えられる。
気持ちの整理がついていないサイン
- 相手を強く恨んでいる、または未練を断ち切れない
- 新しい出会いに対して「どうせまた失敗する」とネガティブに考えてしまう
- 婚活を「仕切り直す」こと自体に強い抵抗感がある
- 周囲の結婚や幸せな話題に過敏に反応してしまう
こうした状態のまま婚活を再開すると、次の相手に無意識に過去を投影してしまい、関係がうまく進まないことが多いです。
気持ちを整理する方法
- 時間を置く
→ すぐに再開せず、数か月休むことで自然と気持ちが落ち着く。 - 気分転換を取り入れる
→ 趣味や旅行、友人との時間を増やして心をリフレッシュする。 - 客観的な意見をもらう
→ カウンセラーや信頼できる人に話を聞いてもらい、自分の思考を整理する。 - 自己分析を行う
→ 破局の原因を「自分にとっての学び」として言葉にしてみる。
相談所に再入会できるか?
成婚退会後に破局してしまった場合、「もう一度婚活をやり直したい」と思う人も少なくありません。
そのときの選択肢の一つが、以前に利用していた結婚相談所への再入会です。実は、多くの相談所では再入会の仕組みが用意されており、過去の実績やサポート経験を踏まえて再挑戦できるケースがあります。
ただし、再入会にあたっては制度や条件をしっかり理解しておくことが大切です。
再入会が可能なケース
- 成婚退会後の破局を想定した制度がある相談所
→ IBJ(日本結婚相談所連盟)加盟相談所などでは「再入会サポート」を設けている場合がある。 - 短期間での再開を認めている相談所
→ 成婚退会から一定期間(例:6か月~1年以内)なら、登録料が優遇されることもある。 - 同じ担当カウンセラーで再開できる場合
→ 前回の活動履歴を理解しているため、改善点を活かしやすい。
【再入会における注意点】
- 費用の扱い
- 入会金や登録料が再度必要になる場合が多い。
- 優遇制度があるか確認することが重要。
- プロフィールの更新
- 以前のプロフィールをそのまま使うのではなく、写真や自己PRを見直す必要がある。
- 破局の経緯の扱い
- 再入会時にカウンセラーから経緯を確認されることがある。
- 前回の経験をどう次に活かすかを説明できると有利。
- 相談所によっては再入会が難しい場合もある
- 成婚退会後のトラブルが原因で破局したケースなど、再入会が制限される可能性がある。
【再入会のメリット】
- 前回の経験をもとに改善した活動ができる
- 同じカウンセラーから継続的な支援を受けられる
- 新規入会よりもスムーズに婚活を再開できる
【再入会のデメリット】
- 費用が再度かかる
- 同じ相談所で活動するため、新鮮さに欠けると感じることもある
- 前回と同じ会員に出会う可能性がある

