結婚相談所を選ぶ際に注目すべき重要な指標のひとつが、「会員数」「男女比」「年齢構成」です。
これらを正しく把握することで、自分がどのような層と出会えるか、どれほどのチャンスがあるかが明確になります。
ここでは、結婚相談所業界の代表的なデータをもとに、現実的な構図をお伝えします。
会員数の実態
- 全国規模の連盟では、約9万人以上の会員が登録・活動中
- 毎月5,000人以上が新規入会しており、常に新しい出会いが生まれている
- これらの会員は複数の相談所に加盟する共通データベースに登録されており、大手に所属すれば幅広い会員と出会える仕組みが整っている
男女比の傾向
- 全体では女性の方がやや多い傾向(女性:55〜60%、男性:40〜45%)
- 20〜30代は特に女性比率が高く、若年層男性は出会いやすい状況
- 一方、40代以降は男女比がほぼ均等になり、バランスが取れてくる
年齢構成の実態
【男性の中心層】
- 30代後半~40代前半が最多
- 20代後半や50代の会員も一定数在籍
【女性の中心層】
- 30代前半〜後半が最も多く、次いで20代後半
- 40代の女性会員も近年増加傾向にある
※年齢構成は地域や相談所によっても異なるため、自分のターゲット層が多い相談所を選ぶことがカギとなる
年収・学歴の傾向(参考)
【男性】
- 年収600万円以上が全体の6割近くを占める
- 学歴は大卒以上が約9割にのぼることもあり、安定した職業層が中心
【女性】
- 年収は300〜500万円がボリュームゾーン
- 学歴は大卒以上が7〜8割と高い傾向にある
【どのように活かすべきか?】
- 自分と同年代、あるいは希望する年齢層の男女比を把握することで、ライバルの多さや出会いやすさを客観的に判断できる
- 年齢・年収・学歴などの構成を知っておくと、現実的なマッチング期待値を設定でき、婚活の戦略が立てやすくなる
- 自分が“求められる側”か“選ぶ側”かの立ち位置も見えてくる
目次
出会いの確率が大きく変わる
結婚相談所に登録していても、出会いの数や質が人によって大きく異なるのはなぜか。
それは、会員の分布(年齢・性別・エリア)を把握し、そこに自分をどう合わせていくかで結果が大きく変わるからです。特に「どの地域にどんな層が多いか」は、出会いの効率を左右する要素です。
1. 地域によって会員数が違う
結婚相談所の多くは首都圏・関西圏に会員が集中しています。そのため、同じ条件で活動していても、都心部と地方では出会いのチャンスに差が出ます。
- 東京都・大阪府・神奈川県などの都市圏は、会員数が多く、年齢・職業・年収なども多様
- 地方(東北・北陸・山陰など)では、会員数が限られ、条件に合う相手が見つかりにくい場合がある
2. エリアと希望条件が合っていないと成立率が下がる
- 都内在住の女性が「地方在住の年収800万円以上の男性希望」など、物理的・現実的なギャップが大きい条件を出すと、成立率が低下
- 逆に、地元重視の人が都心中心の相談所に登録しても、希望と現実にミスマッチが生じやすい
3. 地域ごとの年齢・性別の構成も影響する
- 都市部では20〜30代女性が多く、男性は比較的有利
- 地方では30代以降の男女比が均等か、男性が多めの傾向があり、女性は選びやすい
自分が住んでいる・活動したい地域での会員構成を知ることが、戦略的な婚活に直結します。
【エリアを広げることで選択肢が増える】
「居住地から30分以内で探す」と決めてしまうと、対象が非常に限られます。
しかし、「県をまたいで活動してもいい」「将来的に引越し可能」といった柔軟な姿勢を持つと、出会いの母数が大きく広がり、成立率が上がる可能性が高まります。
「選ばれる側」か「選ぶ側」かが明確になる
結婚相談所での婚活を成功させるには、「相手を選ぶ」だけではなく、自分がどのように見られているか=“選ばれる側”としての立ち位置を理解することが非常に大切です。
この立ち位置は、相談所の会員構成(年齢・性別・希望条件の偏り)によって変わります。構成を正しく把握すれば、自分が「選ぶ側」か「選ばれる側」かが見えてきて、婚活戦略の精度が大きく高まります。
1. 年齢・性別で見る“立ち位置の違い”
■ 20~30代女性
- 同年代女性の会員数が非常に多く、希望条件が似通う
- 人気層(30代前半・高収入・高学歴の男性)への申し込みが集中しがち
この層では“選ばれる側”としての競争が激しい
■ 30~40代男性
- 結婚相談所内では比較的数が少なく、需要が高い
- 特に年収600万円以上、安定職の男性は人気
“選ばれる側”として有利な立ち位置
■ 40代以降の男女
- 男女比が均等に近づき、マッチングのバランスが取れてくる
- ただし、希望年齢のギャップ(男性→若年女性希望、女性→同年代希望)が原因で、どちらも「選びにくく・選ばれにくい」状況も生まれやすい
2. 条件の「偏り」によって立ち位置が変化する
- 年収800万円以上、身長175cm以上、大卒・同年代希望など、条件が厳しすぎると“選ぶ側”のつもりが実は“選ばれにくい側”になっていることも
- 逆に、希望条件を柔軟に設定すれば、“選ばれる側”としての価値が高まる
3. 実際の活動でどう影響するか?
- 申し込みをしても承諾されにくい → 自分が“希望される側”ではない可能性がある
- 逆に、プロフィールを見た相手からの申し込みが多い → “選ばれる側”として魅力的な証拠
この「需要と供給のバランス」を意識することで、無駄な申し込みや断られるストレスを減らせます
【立ち位置を活かす婚活戦略】
- 選ばれる側の場合: 写真・プロフィールの精度を高めて魅力を最大化
- 選ぶ側の場合: 選択肢を広げ、相手の条件に寛容になることでマッチング率アップ
- どちらにも該当しない中間層: 専任カウンセラーと相談しながら戦略を組み立てていくのがベスト
条件と、実際の構成が合っているかどうかも判断材料
結婚相談所での活動において、最も重要なのは「理想」と「現実」のすり合わせです。
多くの人が「年齢」「年収」「学歴」「価値観」など、自分なりの理想像を持っていますが、それが実際の会員構成とかけ離れていると、婚活が空回りする原因になります。
ここでは、条件と構成のミスマッチが婚活にどう影響するか、そしてどのように判断材料にすべきかを具体的に解説します。
1. 希望条件が“会員層に存在しない”リスク
- 実際にその条件を満たす男性は、全体会員のうち5~10%程度
- 特に年収800万円以上かつ30代の男性は極めて希少
- 会員層にほとんどいない条件を掲げていると、そもそもマッチングの機会がない
- 年齢的に需要がマッチしづらく、お見合い承諾率が極端に低下
- 実際の構成上、「30代男性が40代後半女性を希望する」ケースは少ない
2. 自分の条件に“どれだけの対象がいるか”を構成から読み解く
- 会員構成を確認すれば、「自分が希望している条件を満たす層がどれくらいいるか」が数字で見えてくる
- 希望条件に該当する相手が少なければ、そもそも成立率が低くなるのは当然
- 自分がどのポジションにいて、どの層に需要があるかを冷静に分析することが必要
3. 条件を柔軟にする=選択肢を広げる
- 年齢条件を「±5歳」程度広げる
- 年収を「中央値以上(例:500~600万円)」に緩める
- 学歴や身長など、“絶対条件”と“希望条件”を切り分ける
こうした調整によって、実際の構成と合致し、マッチングの機会が大幅に増加
【自分の条件が“相手にとって魅力かどうか”も重要】
- 「自分が条件に合えば相手もOKしてくれるはず」という考えは、婚活では通用しない
- 条件が合っていても、「年齢」「性格」「プロフィール写真」など総合的な印象が影響
- 相手にとって“選ぶ理由がある条件”であるかどうかを、第三者目線で見直すことが大切
【判断材料として使うには?】
- 入会前に「会員構成データ」を確認(年齢・年収・地域・男女比)
- 自分の希望条件をリスト化し、「それに合致する会員がどのくらいいるか」を見極める
- 担当カウンセラーに、「その条件でマッチングが期待できるか」を具体的に相談する