結婚相談所は数多く存在し、それぞれに特徴があります。どの相談所が自分に合っているのかを判断するには、提供されるサポート内容や紹介方法などをしっかり比較することが重要です。
この記事では、主要な結婚相談所のサポート体制や紹介方法などを一覧表形式で整理し、あなたに最適な相談所選びをサポートします。
結婚相談所の種類と特徴
まず、結婚相談所は大きく以下の3つのタイプに分類できます。
- 仲人型:専任のカウンセラーが手厚くサポート
- データマッチング型:システムを使って相性の良い相手を紹介
- ハイブリッド型:仲人型とデータマッチング型の両方の良さを取り入れたタイプ
それぞれの特徴に応じて、向いている人のタイプも異なります。
主要結婚相談所の比較表
相談所名 | タイプ | 紹介方法 | 主なサポート内容 | 休会制度 | 返金保証 |
---|---|---|---|---|---|
ムスベル | 仲人型 | カウンセラー紹介 | 専任担当による手厚いサポート | 要問合せ | 要確認 |
ツヴァイ | データマッチング型 | システム紹介+面談 | 月30件前後の紹介/メール・電話サポート | 有(有料) | — |
エン婚活エージェント | オンライン型 | データマッチング中心 | オンラインで低価格、必要時に担当相談可能 | 有(有料) | — |
ゼクシィ縁結びエージェント | ハイブリッド型 | マッチング+担当支援 | 会員の質が高く、程よいサポート体制 | 有(有料) | — |
サンマリエ | 仲人型 | 担当カウンセラー紹介 | 丁寧な個別相談、お見合い同行も可能 | 要問合せ | 要確認 |
IBJメンバーズ | ハイブリッド型 | 仲人紹介+マッチング | 成婚までを手厚くサポート | 要問合せ | 要確認 |
パートナーエージェント | 仲人型+連盟紹介 | 担当紹介+連盟活用 | 担当制+他社会員の紹介も可能 | 有(有料) | — |
フィオーレ | 仲人型 | カウンセラー紹介 | 無制限申込、婚前交渉までのサポートあり | 無料あり | — |
オーネット | データマッチング型 | システム紹介+会員検索 | 月35件程度紹介、システム中心 | 有(有料) | — |
【選ぶ際のチェックポイント】
結婚相談所を選ぶ際は、以下のようなポイントを考慮すると良いでしょう。
- 担当カウンセラーの有無:サポート重視の方は仲人型がおすすめ
- 紹介数やマッチングの質:効率重視ならデータ型も選択肢に
- オンライン対応の有無:忙しい方はオンライン型が便利
- 費用:月額・初期費用・休会制度のコストも確認
- 会員数:出会いのチャンスの多さに直結する
目次
担当カウンセラーの有無
結婚相談所を選ぶ際、多くの人が気にするのが「サポートの手厚さ」です。その中でも特に重要なポイントが「担当カウンセラー(仲人)が付くかどうか」です。
これは、婚活をスムーズに進められるかどうかに大きく関わる要素であり、成婚までの道のりを左右すると言っても過言ではありません。
ここでは、「担当カウンセラーの有無」が婚活にどう影響するのか、具体的に解説します。
【担当カウンセラーが「いる」場合のメリット】
- 客観的なアドバイスがもらえる
自分では気づけない改善点をプロの視点から教えてもらえる。 - お見合いや交際の進め方を丁寧に教えてくれる
服装、会話の内容、デートの段取りなど、細かい部分までサポート。 - 断るときも代行してくれる
お見合いや交際を終了したいとき、相手に直接伝えなくてもよいので心理的負担が少ない。 - 婚活のモチベーションを維持しやすい
壁にぶつかったときに励ましてもらえる存在がいる。
【担当カウンセラーが「いない」場合の特徴】
- すべて自分で進めるスタイル
相手探し、連絡、日程調整などを自分で行う。 - 費用を抑えられる
人件費がかからない分、料金が比較的安く設定されている。 - 自立した婚活ができる人に向いている
自分のペースで婚活を進めたい人には向いているスタイル。
どちらが向いている?タイプ別チェック
相談所タイプ | 向いている人の特徴 |
---|---|
担当カウンセラーあり | 婚活初心者、手厚いサポートが欲しい、不安が多い人 |
担当カウンセラーなし | 自分で決断できる、コストを抑えたい、自由に活動したい人 |
紹介数やマッチングの質
結婚相談所を選ぶ際、「どれくらいの人数を紹介してもらえるか」「紹介される相手の質(マッチング精度)」は、婚活の進展スピードや満足度に大きく影響します。
ただ多くの人に会えるだけではなく、自分に合った相手と効率よく出会える仕組みかどうかがカギになります。
ここでは「紹介数」と「マッチングの質」の両面から、結婚相談所選びにおけるチェックポイントを解説します。
【紹介数が多いことのメリット】
- 出会いのチャンスが増える
多くの人と接することで、理想に近い相手に出会える可能性が高まります。 - 比較・検討しやすくなる
複数の相手とやり取りすることで、自分に合うタイプや価値観の違いを見極めやすくなります。 - 活動の停滞を防げる
紹介人数が少ないと、「紹介が来ない=活動できない」状態になることも。継続的な紹介があることは、モチベーション維持にもつながります。
【ただし注意点も】
紹介数が多いだけでマッチングの質が低ければ、単なる「数打ち戦法」になり、時間や労力を浪費する可能性があります。
【マッチングの「質」が高いことのメリット】
- 価値観や結婚観の合う人を紹介してもらえる
条件だけでなく性格・ライフスタイルまで考慮した紹介が受けられると、交際後のミスマッチが少なくなります。 - プロフィールを丁寧に見てもらえる
カウンセラーやAIが、希望条件と相手の状況を照らし合わせ、精度の高いマッチングを実現してくれます。 - 効率的に婚活を進められる
毎回の出会いが真剣交際に発展しやすいため、無駄な時間やストレスを減らすことができます。
紹介数とマッチングの質、どちらを重視すべき?
優先項目 | 向いている人の特徴 |
---|---|
紹介数の多さ | とにかく多くの人と出会ってみたい、まずは経験を重ねたい |
マッチングの質 | 忙しくて効率的に進めたい、本気で結婚したい、無駄な出会いは避けたい |
理想的なのは、一定数の紹介がありつつ、質の高いマッチングがされるバランスの取れた相談所を選ぶことです。
【比較の参考になる指標】
結婚相談所を選ぶ際、以下のような情報に注目すると良いでしょう。
- 月間紹介数(例:月に5~30人程度)
- 会員数・提携連盟数(多い方が選択肢が広がる)
- マッチング方法(AI、データ分析、カウンセラーの判断など)
- 成婚率・交際成立率
- 紹介相手のプロフィール開示項目の多さ(年収、学歴、婚歴など)
オンライン対応の有無
働き方の多様化や地方在住者の増加により、結婚相談所の「オンライン対応」の有無は、以前にも増して注目されるポイントとなっています。
オンライン面談やマッチングシステムを導入しているかどうかは、活動の利便性や継続のしやすさに大きな影響を与えます。
ここでは、「オンライン対応の有無」がどのように婚活に関わるかを詳しく解説します。
【オンライン対応が「ある」場合のメリット】
- 自宅にいながら活動できる
面談やプロフィール作成、紹介閲覧などがすべてスマホやパソコンで完結でき、店舗に足を運ぶ必要がありません。 - 全国の相手と出会える
地域に縛られず、遠方の会員とも出会えるため、選択肢が広がります。 - 忙しい人でも続けやすい
夜間や休日にオンライン面談を受けられる相談所も多く、仕事が忙しい方にも適しています。 - 効率的でスピーディーな活動が可能
移動や予約の手間が省けるため、限られた時間を有効に使えます。
オンライン対応が「ない」場合の特徴と制限
- 店舗訪問が基本
初回面談や紹介受け取りなど、物理的に足を運ぶ必要があります。 - 地域により出会いの幅が狭くなる
特に地方在住者の場合、近隣の会員に限定される傾向があります。 - 柔軟性が乏しくなる
日程や時間の調整が限られ、忙しい方にとっては負担になることも。
【オンライン対応が向いている人のタイプ】
- 忙しくて時間に余裕がないビジネスパーソン
- 店舗が近くにない地方在住の方
- 外出や人混みを避けたい方
- スマホやPC操作に抵抗がない方
- 自分のペースで婚活を進めたい方
一方、対面でしっかりサポートを受けたい方や、直接会って話すことで安心感を得たい方は、対面型を重視した相談所が向いています。
【結婚相談所における主なオンライン対応項目】
- オンライン入会手続き
- オンラインプロフィール作成
- オンラインでの相手検索・申込
- ZOOMやビデオ通話でのカウンセリング・お見合い
- メールやチャットでのサポート対応
費用
結婚相談所を選ぶ際、最も気になる項目のひとつが「費用」です。料金は相談所によって大きく異なり、提供されるサービスの内容やサポート体制とも密接に関係しています。
入会してから「こんなにかかるとは思わなかった…」とならないためにも、費用の内訳と特徴をしっかり理解しておくことが大切です。
結婚相談所の主な費用項目
結婚相談所の費用は、以下のような項目に分かれます。
- 入会金(初期費用)
プロフィール作成やシステム登録、初回カウンセリング費用を含む。数万円〜十数万円程度。 - 月会費
システム利用料、紹介数に応じた管理費、定期面談などの運営費が含まれる。5,000〜20,000円前後が一般的。 - 成婚料
実際に成婚(婚約)に至った場合に支払う成功報酬。0円〜20万円程度と相談所により大きく異なる。 - お見合い料(ある場合)
1回あたりのセッティング費用。無料〜5,000円前後が目安。最近は無料の相談所も増えている。 - 休会費(制度がある場合)
婚活を一時的にストップしたい場合に発生する。無料〜数千円程度が多い。
費用の高い相談所・安い相談所、それぞれの特徴
費用が高めの相談所
- 仲人型・担当制が多く、サポートが手厚い
- プロによるプロフィール作成や写真撮影付き
- 面談やお見合いの同行、交際フォローまで対応
- 成婚料が設定されていることが多い
向いている人
・婚活初心者
・手厚いサポートが欲しい
・交際経験に自信がない方
費用が安めの相談所
- オンライン型・データマッチング型が中心
- システム操作は自分で行う
- 担当者によるフォローは少なめ
- 成婚料なし、入会金が低めの設定が多い
向いている人
・費用を抑えて気軽に始めたい方
・自分で積極的に動ける方
・ある程度恋愛経験があり、サポートは最小限でOKという方
- 月額が安くても成婚料が高額なケースがある
- 成婚料なしでも、実は紹介数が少なかったり制限が多いこともある
- オプション料金(プロフィール写真撮影、セミナーなど)が別途かかる場合もある
契約前には「総額でいくらかかるのか」を必ず確認するようにしましょう。
会員数
結婚相談所選びにおいて、「会員数」は出会いのチャンスの多さを左右する、非常に重要な指標のひとつです。
どれだけサポートが手厚くても、出会える相手が少なければ、婚活の成功は難しくなります。特に地方在住や年齢・条件にこだわりのある方にとっては、会員数の多さがそのまま可能性の広さに直結します。
ここでは、会員数をチェックすべき理由や、見るべきポイントを解説します。
【会員数が多い結婚相談所のメリット】
- 希望条件に合う相手を見つけやすい
年齢・職業・地域・価値観など、自分の希望にマッチする人が見つかる確率が上がります。 - アプローチできる数が増える
お見合いの申込みや紹介の件数が多く、出会いのテンポが早くなるため、婚活を前向きに進めやすくなります。 - 年齢層や職種などのバリエーションが豊富
自分の想定外の良縁に出会える可能性も広がります。
【会員数を見るときの注意点】
単に「会員数が多い」と言っても、その実態を理解しないままでは判断を誤ることもあります。以下の点に注目しましょう。
1. 「自社会員数」と「連盟会員数」の違いを確認
大手の相談所は、自社だけの会員を持っているケースもあれば、複数の相談所で会員を共有する「連盟
- 自社会員:その相談所だけで管理している会員数。サポートが一貫して受けられることが多い。
- 連盟会員:全国の相談所の会員とつながるため、母数が飛躍的に増える。
2. 「アクティブ会員数」かどうか
数字だけ見て多くても、実際に活動している人が少ない場合もあります。1年以内にログインした人・紹介可能な人の数を確認できるとベストです。
3. 男女比・年齢層のバランス
全体数だけでなく、自分の希望する性別・年齢の相手がどれくらいいるのかも重要です。
【会員数が少ない場合でも成婚できる?】
可能性はゼロではありませんが、以下のような条件に当てはまる場合は慎重な選定が必要です。
- 特定の地域に限定される
- 年齢層や希望条件が狭い
- 初めての婚活で選択肢を多く持ちたい
出会いの幅が狭いほど、理想の相手と巡り会うには時間がかかる可能性があります。