結婚相談所で理想の相手に出会える確率は?実態データ公開

「結婚相談所に入会すれば、理想の相手に出会えるのでは?」。そんな期待を抱く方は多いでしょう。

しかし、現実にはその確率にはばらつきがあり、短期で1~3割程度の人が実際に成婚退会しています。

自分の期待値を現実に合わせるためにも、公的データや業界平均、年齢や属性別の傾向を知ることはとても重要です。

◆ 全国平均の成婚率は約10%

  • 経済産業省の調査では、結婚相談所の成婚率は男女平均で約10%(男性8.4%、女性10.1%)と報告されています。
  • 平均的には、入会100人中10人ほどが成婚退会に至る計算になります。

◆ 成婚率に影響を与える要素

● 年齢・年収・地域による違い

  • 年収×年齢で成婚率は大きく変動:
    • 年収が高い男性・女性ほど成功率が高くなる傾向あり。
  • 都市部は地方より有利
    • 都市部男性の成婚率は地方より平均で約9ポイント高いというデータあり。

● 婚歴の有無による違い

  • 再婚者のほうが初婚者より短期間で成婚しやすい
    • 活動期間は初婚者の中央値9ヶ月より短く、交際日数もおよそ20日短め。

◆ 大手相談所の成婚率概念

  • IBJ(国内最大の相談所ネットワーク)加盟の優秀な相談所では50~60%台も報告されていますが、
    • これは「退会者のみ」を母数にする計算法や、高所得者など特定層に偏った会員構成によるものが多い点に注意が必要です。
  • 母数や定義の違いを理解することが不可欠です。

【活動期間の目安】

 

初婚者の中央値:在籍期間約9ヶ月、交際期間約4ヶ月と成婚白書で報告されています。

 

よって、半年~1年を目安に計画的な活動をすると、成婚につながりやすい可能性が高まります。

【成婚率の活かし方】

  1. まずは全国平均(10%程度)を指標にする
  2. 自分の年齢・年収・地域などを踏まえて現実的に期待を設定
  3. 活動中に成果が出ない場合は、担当者と戦略の見直しを行う

まずは全国平均(10%程度)を指標にする

結婚相談所の広告では「成婚率60%以上」といった高い数字が並ぶこともありますが、こうした数字は一部の条件を満たす会員や、特定の計算方法に基づいたものである場合がほとんどです。

そこで、最初に参考にすべきは、国や公的機関の調査に基づく“全国平均”の成婚率です。これは、結婚相談所全体の現実的な水準を示す基準となるため、婚活の心構えや計画を立てるうえで非常に有効な指標となります。

【全国平均の成婚率とは?】

経済産業省の調査や、業界全体のデータによると、結婚相談所に入会した人のうち、成婚に至った人の割合は約10%前後とされています。

男女平均:男性 8〜9%、女性 10〜11%前後

◆ なぜこの「10%」を最初の指標とするべきか?

【1. 高すぎる期待値をリセットできる】

  • 広告でよくある「60%」「70%」という成婚率に惑わされがちですが、実態はそのような高確率ではありません。
  • 最初から現実的な基準を持つことで、落ち着いて活動を進められます。

【2. 過度な失望や焦りを防げる】

  • 「なかなか結果が出ない」「自分だけうまくいかない」と感じた時でも、
    • 「全国的にも10人に1人くらいの確率」と知っていれば、
    • 気持ちを冷静に保ちやすくなります。

【3. 自分の属性が“平均以上”かを分析できる】

  • 年齢、年収、婚歴、地域などによって、自分の条件が平均より上か下かを把握する材料にもなります。
  • たとえば「都市部×40代女性×高年収」は全国平均より上回る可能性あり。

◆ この数値をどう活かすか?

  1. 活動期間の目安として設定
    • 「半年〜1年で成婚できれば良い方」というスタンスで臨むことで、焦りを抑えられる
  2. 他社との比較時に使う
    • 他の相談所の「成婚率60%」という数字を見たとき、「何を母数にしているか? 全国平均と比べてどうか?」という視点で判断
  3. 担当カウンセラーとの戦略設定の基準に
    • 平均より上を目指す場合、「どの点を改善すべきか」を話し合う出発点になる

自分の年齢・年収・地域などを踏まえて現実的に期待を設定

結婚相談所で理想の相手に出会うためには、ただ“希望条件”を並べるのではなく、自分自身の属性や市場価値を理解した上で、現実的な期待値を設定することが非常に大切です。

年齢・年収・居住地などの条件は、成婚率に直接影響を与える要因です。これらを正しく認識し、バランスの取れた活動戦略を立てることが、スムーズな婚活成功のカギとなります。

◆ 主な判断基準とその影響

【1. 年齢】

  • 婚活市場において、年齢は最も強く影響する要素の一つ
  • 一般的に、
    • 男性:30代〜40代前半がボリュームゾーン
    • 女性:20代後半〜30代前半が成婚率が高め
  • 40代以降は、年齢が上がるごとに「希望条件の見直し」や「柔軟性」がより重要になる

【2. 年収】

  • 男女ともに、一定以上の年収があると希望されやすくなる傾向
    • 男性:年収500万円以上を希望する女性が多い
    • 女性:年収は重要視されにくいが、経済的自立があると好感を持たれる
  • 高収入=モテる、というよりも、ライフスタイルの安定感が重視されている

【3. 地域(都市 vs 地方)】

  • 都市部では登録者数が多く、出会いの選択肢が豊富
  • 地方では会員数が限られ、条件を絞りすぎるとマッチングが難航することも
  • 地方での活動では、「多少の距離を許容する」などの柔軟性が求められる

◆ 自分の“市場価値”を把握するための視点

項目 自己分析の視点
年齢 同年代の同性はどのような条件で活動しているか
年収 自分の収入帯の男性/女性がどの層に人気か
居住地 何km圏内まで移動・引越しを許容できるか
学歴・職業 自分の仕事に共感・理解のある人を希望できるか
婚歴 再婚の場合は再婚者同士のエリアに絞ると効果的

◆ 現実的な期待を設定するには

  • 自分の属性が婚活市場でどのように見られるかを知る
  • 条件を全て理想通りに揃えるのではなく、「優先順位」を明確にする
  • 「どこまで妥協できるか」ではなく、「何を大事にしたいか」を軸にする
  • カウンセラーに率直に相談し、希望条件の可視化・調整を行う
例:40代男性・地方在住・年収600万円の場合
  • 都市部と比べると会員数が限られるため、「県外OKな女性」など許容範囲を広げるのがポイント
  • 若年層とのマッチングは現実的に難しいため、同世代・再婚者・価値観重視での活動がおすすめ
  • 年収は平均より上のため、「経済的安定」を武器に柔らかな印象を出すと◎

活動中に成果が出ない場合は、担当者と戦略の見直しを行う

90結婚相談所に入会しても、すぐに理想の相手と出会えるとは限りません。特に数ヶ月活動してもお見合いや交際に繋がらない場合、戦略を見直すことは必須です。

そんなときに頼りになるのが担当カウンセラーです。カウンセラーとの連携を強化し、的確なフィードバックを得ることで、婚活の流れが大きく変わることもあります。

◆ なぜ戦略の見直しが必要か?

【1. 活動が停滞する原因は複合的】

  • プロフィールの印象が弱い
  • 希望条件が現実離れしている
  • 積極的なアプローチができていない
  • コミュニケーションに課題がある

一つひとつは小さなことでも、積み重なると成果が出にくくなる要因となります。

【2. 自分一人では気づけない問題が多い】

  • プロフィールの書き方や写真選び
  • お見合いでの態度や会話の雰囲気
  • 相手選びの傾向の偏り など

客観的に見られるプロの視点が有効です。

◆ 担当者との「戦略見直し」の具体的ステップ

Step1:状況の棚卸し

  • これまでのお見合い数、交際成立数、交際の進展状況を整理
  • 自分が断った理由/断られた理由を分析

Step2:プロフィールの再確認

  • 写真を見直す(表情・服装・背景)
  • 自己PRや希望条件の見直し
  • 専門家による添削・アドバイスを受ける

Step3:希望条件の調整

  • 年齢・地域・職業など、希望を緩めることで可能性が広がる
  • 「譲れない条件」と「妥協できる条件」を明確化

Step4:カウンセラーからのフィードバックを素直に受け止める

  • 時に耳の痛い指摘もあるが、改善のヒントが詰まっている

Step5:活動スタイルの改善

  • 積極的な申し込み
  • お見合いでの会話の工夫
  • 交際の進め方やデートの提案

【こんなサインが見えたら、戦略見直しのタイミング】

  • 1〜2ヶ月間、お見合い成立がない
  • 交際に発展してもすぐ終了してしまう
  • 申し込みをしても全く返事がない
  • 自分の気持ちが落ち込み気味で疲れている

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