インターネットやSNSで「結婚相談所はやめとけ」という声を見かけたことがある方も多いはずです。
しかし、それは一部の人の失敗談や、期待とのギャップが原因である場合がほとんどです。
大切なのは、ネガティブな情報に振り回されることではなく、何が“向いている人/向いていない人”の違いを生むのかを知ることです。
【1】「結婚相談所はやめとけ」と言われる主な理由5選
① 思ったより費用がかかる
- 入会金・月会費・お見合い料・成婚料など、総額で数十万円以上になることも
- 成果が出なかった場合、「お金をドブに捨てた」と感じてしまうこともある
② 条件重視の出会いが中心になる
- プロフィールで先に「年収・学歴・容姿・年齢」などを見られるため、
“人柄”より“条件フィルター”で落とされやすいと感じることもある
③ お見合いや交際が「ビジネス的」に感じられる
- カウンセラー主導で進むため、「自由な恋愛感情が湧かない」「形式的」と感じる人も
- 会ってすぐ結婚を意識した話題に入るため、恋愛ステップが不足していると戸惑うことも
④ 思っていたより「出会える層」が合わない
- 事前のイメージと実際の会員層(年齢・雰囲気・価値観など)に差があり、ギャップに悩むケース
⑤ 短期間で結果を出せるとは限らない
- 3〜6ヶ月で結婚できると思っていたのに、1年以上かかるケースも少なくない
- 出会い→交際→成婚には地道な努力と時間が必要
【2】結婚相談所が“向いていない”タイプの人
- 恋愛に自然なドキドキや偶然性を求める人
- 費用にシビアすぎて、出費にストレスを感じる人
- 「受け身」の姿勢で、カウンセラーに任せきりの人
- マッチングアプリと同じ感覚で気軽に考えている人
このようなタイプは、結婚相談所よりも他の出会いの場のほうがストレスなく進められる可能性があります。
後悔しないために知っておくべきこと
現実①:費用はかかるが、成婚すれば安いという考え方もある
現実②:条件重視でも、“人柄重視の出会い”も存在する
現実③:「相談できるプロ」がいるからこそ続けやすい
現実④:成婚までの道のりは、恋愛とは違う“プロセス型”
【後悔しないためのポイント】
● 無料相談・カウンセリングを必ず受ける
- 実際の会員層、サービスの流れ、費用の詳細などを自分の目で確認
- 無理に入会をすすめる相談所は避ける
● 複数の相談所を比較する
- 金額だけでなく、サポート内容・紹介方法・カウンセラーとの相性も重視
- オンライン型・仲人型など、自分に合うタイプを見極める
● 「理想像」より「リアルな生活」をイメージする
- 年収・見た目よりも、一緒に暮らしたときの空気感・価値観の相性が大事
- 「この人と毎日一緒にいて、ストレスがないか?」という視点を忘れずに
目次
現実①:費用はかかるが、成婚すれば安いという考え方もある
結婚相談所の利用には、以下のような費用がかかるのが一般的です:
▼ 代表的な費用項目
- 入会金・登録料:3〜10万円
- 月会費:1〜2万円前後
- お見合い料(1回ごと):0〜5,000円(無料のところもあり)
- 成婚料(成婚退会時):5〜20万円程度
合計で半年〜1年活動した場合、30万〜50万円前後が一般的な相場です。
【では、なぜ「成婚すれば安い」という考え方ができるのか?】
◆ 理由①:時間をかけた“自己流婚活”のほうがトータルで高くつくことがある
たとえばアプリや合コン、婚活パーティーを1年継続した場合:
活動 | 月の平均費用 | 年間コスト |
---|---|---|
婚活アプリ複数登録 | 約5,000円〜1万円 | 6万〜12万円 |
パーティー参加(月2回) | 1回3,000〜5,000円 | 約7万〜12万円 |
交際にかかるデート費 | 月5,000〜1万円 | 約6万〜12万円 |
結果が出なければ、20〜30万円を費やしても「出会えない・結婚できない」リスクあり
◆ 理由②:成婚率が高く、活動のムダが少ない
結婚相談所は以下のような結婚前提の出会いに絞った効率性があるため、
“出会ってから結婚までの期間”が短くなりやすいです:
- 最初から結婚意思が明確な相手だけが登録
- プロフィールの虚偽がない(収入・学歴証明あり)
- カウンセラーが交際の進展を後押ししてくれる
- 「短期集中型」で3〜6ヶ月以内に真剣交際・成婚退会する例も多数
この「時間短縮+成婚確率の高さ」が、費用に見合う“成果”とされる理由です。
【“成婚したら安い”と言えるケースとは?】
状況 | 特徴 | 総費用 | 割安感 |
---|---|---|---|
半年で成婚退会 | 目標期間が明確/活動に集中 | 約20〜30万円 | ◎ 最も効率的 |
1年以内に交際→婚約 | 途中でお見合い回数は抑えめ | 約30〜40万円 | ○ 労力少なく安定 |
2年活動して成婚 | ゆっくり進めたが最終的に成婚 | 約50万円超 | △ 時間はかかったが結果良好 |
長引く自己流婚活で数年かけるよりも、プロのサポートを使って短期で決まれば、時間・お金・精神的な労力のトータルコストはむしろ安く済むというわけです。
【費用を“投資”と考える意識が大切】
- ただの支出ではなく、「将来の安心・家庭・人生設計を得るための先行投資」
- たとえば30万円かけて「自分に合ったパートナーと出会えた」とすれば、それは“人生の中で最もコスパの高い投資”になりうる
- カウンセラーという第三者の介入により、「交際終了の原因が分からない」「誰にも相談できず疲弊する」といった遠回りも回避できる
現実②:条件重視でも、“人柄重視の出会い”も存在する
「結婚相談所って、年収・学歴・見た目が良い人しか選ばれないのでは?」
このような声はよく聞かれます。
たしかに、プロフィールの情報が出会いの入り口になるため、“条件先行”で見られるのは事実です。
しかし、その一方で実際の成婚事例では、「人柄が決め手になった」という声が非常に多いのもまた事実です。
【なぜ“人柄重視の出会い”があるのか?】
① 相談所の「仕組み」が“中身のある出会い”を後押しする
- カウンセラーの推薦(紹介文)が入ることで、プロフィールだけでは伝わらない魅力を補える
- 「この方はとても誠実で、対話力があります」など、“人柄を伝える仕組み”が用意されている
② 条件だけでは“決めきれない”という現実がある
- 「条件は理想通りだったけど、話してみたら価値観が合わなかった」というケースは多い
- 結局、人は「一緒にいて安心できるか」「心地よく話せるか」で判断する
③ 成婚する人の多くが、“条件を少し超えてでも”人柄を選んでいる
- たとえば「希望より年収が少し低かったけど、話してみたら一番信頼できた」
- 「年齢が上だけど、対話の誠実さに惹かれた」
実際には、人柄が心に刺さった人が最後に選ばれている
【人柄重視の出会いが成立する“3つのきっかけ”】
■ ① カウンセラー推薦付きのお見合い申し込み
- カウンセラーが“人柄を知ったうえで”推薦することで、
条件外でもマッチング成立することが多い - 「あなたに合いそうな方です」と言われると、相手も心理的に受け入れやすくなる
■ ② プロフィール文での“言葉の伝え方”
- スペックよりも、「考え方」「日常の姿」「価値観」を丁寧に書いている人は印象に残りやすい
「休日は家族と過ごす時間を大切にしています」など、“人柄が見える言葉”を盛り込むことが効果的
■ ③ 実際に会ったときの“姿勢・話し方・共感力”
- 清潔感や礼儀は前提としつつ、「この人は信頼できそう」と感じさせる態度が大切
- 相手に安心感や尊重を与えられる人は、見た目や条件を超えて選ばれることがある
【実際のエピソード】
「最初は年齢条件で迷いましたが、お会いしてみたらすごく話しやすくて、自然に笑えて。今では一番信頼できる存在です」
「年収や学歴も気にしていましたが、誠実さや思いやりに触れて、この人なら一緒に乗り越えていけると思えました」
“理想条件を外れても成婚するカップル”は意外と多く、そのきっかけの多くが“人柄”です。
【人柄を伝えるためにできること】
● プロフィールで自分の価値観・考えを言葉にする
- 「どんな人と、どんな時間を過ごしたいか」を具体的に書く
● お見合い・交際中は“相手に関心を向ける姿勢”を見せる
- 一方的に自分をアピールするのではなく、「相手に寄り添う会話」を意識
- 聞く姿勢、共感の言葉が多い人ほど「この人となら安心して関係を築ける」と思われやすい
現実③:「相談できるプロ」がいるからこそ続けやすい
マッチングアプリや婚活パーティーなど、多くの婚活方法は“自己完結型”です。一方、結婚相談所は“カウンセラー=第三者のプロ”がサポートする「伴走型」サービス。
この違いが、婚活を長く続ける上での「安心感」や「継続力」に大きく影響します。
【カウンセラーの主な役割】
1. 自分に合う相手を“客観的に”提案してくれる
- 自分では見逃していたようなタイプを紹介してくれることも
- 条件ではなく「性格や価値観の相性」で選んでくれる視点が強み
2. プロフィールや写真の改善をアドバイス
- 「表情をもう少し柔らかくすると印象が良くなる」
- 「自己PR文に具体的なエピソードを加えると伝わりやすい」など
“自分では気づきにくい弱点”を補ってくれる
3. お見合い・交際のフィードバックがもらえる
- お見合いが成立しなかった理由、交際終了になった原因などを把握できる
次に生かせる「改善点」がわかるから、婚活が“成長型”になる
4. メンタル面の支えになる
- 「断られ続けて自信を失った」
- 「本当にこの人でいいのか不安」
こうした悩みにも寄り添い、冷静なアドバイスで立ち直らせてくれる
【実際の支援例】
シーン | カウンセラーの具体的サポート |
---|---|
入会時 | 自分に合う婚活スタイルの提案/理想条件の整理 |
お見合い前 | 会話のコツ/服装・印象アドバイス/緊張対策 |
交際中 | 不安や迷いの相談/相手の気持ちを間接的に確認 |
成婚前 | 結婚に向けた確認事項/ご両親への挨拶の流れ相談 |
まさに「結婚までの総合伴走者」のような存在です。
【“相談できる環境”が婚活の継続力を高める理由】
● 婚活疲れを防げる
- 1人で抱えると、ちょっとした失敗でも落ち込みやすい
- 話せる人がいるだけで気持ちが安定し、次に向かえる
● 自分の傾向や弱点を客観的に把握できる
- 独学では気づけないことも、「言語化してもらう」と納得しやすい
- 婚活における“自己理解”が深まる
● 婚活に迷いが出たときの“判断軸”がもらえる
- 「この交際を続けるべき?」「別れるべき?」といった悩みに、
冷静な視点でのアドバイスが得られる
現実④:成婚までの道のりは、恋愛とは違う“プロセス型”
結婚相談所を利用した婚活では、多くの人が「恋愛っぽくない」「ときめかない」「恋に落ちない」と戸惑いを感じるタイミングがあります。
その理由は、出会いの流れが一般的な恋愛とは“そもそも構造が違う”からです。
この違いを知らないまま進むと、「向いてないかも」と早期に諦めてしまうことになります。
【恋愛型とプロセス型の違い】
比較項目 | 恋愛型(自然恋愛) | プロセス型(結婚相談所) |
---|---|---|
出会い方 | 偶然・感情重視 | 計画的・目的重視 |
関係の始まり | 好きから始まる | 相性・条件から始まる |
感情の流れ | 一気に盛り上がることもある | 徐々に信頼・安心が育つ |
判断軸 | ときめき・好きかどうか | 一緒に生きていけるかどうか |
ゴールの意識 | 交際継続が中心 | 結婚という目標が明確 |
結婚相談所は、「燃えるような恋愛」よりも、“安定して付き合い続けられる相手かどうか”を確かめる場なのです。
【結婚相談所で進む“プロセス型”婚活のステップ】
■ ステップ①:条件・価値観でのマッチング(最初の入口)
- 年齢・年収・職業・居住地など、希望に沿う相手を探す
- 同時に、「結婚観」「将来設計」などの価値観も確認
■ ステップ②:お見合い(=第一印象と会話のフィーリング)
- 初回は1時間ほどの会話。感情より「話しやすいかどうか」「不快感がないか」を重視
■ ステップ③:仮交際(複数人と並行可能)
- 1人ずつ深めるのではなく、数人と同時に交際しながら比較検討する期間
- ときめきではなく、「一緒にいて自然体でいられるか」が判断基準
■ ステップ④:真剣交際(1人に絞って向き合う)
- 相手と将来について具体的な話をしていくフェーズ
- 結婚観のすり合わせ・生活スタイルの話・家族のことも共有していく
■ ステップ⑤:成婚(=結婚の意思が固まった段階)
- ここまで来て初めて“恋愛感情”が強くなる人も多い
- 「情熱的な恋」ではなく、「信頼+安心+覚悟」からくる感情が結婚を後押しする
【“ときめかないからやめたい”と思ったときに知ってほしいこと】
● 結婚は「生活」=日々の積み重ね
- 一瞬の感情より、毎日の安定感・安心感・価値観の近さが重要
- 恋愛感情が先に来るタイプの人ほど、婚活では焦らずプロセスを信じる姿勢が必要
● 後から気持ちが育つのは“自然”なこと
- 「最初はピンとこなかったけど、何回か会って心が動いた」という成婚例は非常に多い
- 感情が育ちにくいのではなく、「育てる」ことが前提なのがプロセス型
【このスタイルが合いやすい人の特徴】
- 感情に流されず冷静に判断できる
- 将来を見据えた相手選びをしたい
- 付き合う目的が「恋愛」より「結婚」に明確に向いている
- 共通の価値観・生活スタイルを大事にしている