結婚相談所での出会い方には主に2つのスタイルがあります。それが「自分で探す」タイプと「カウンセラーによる紹介」タイプです。
どちらもメリット・デメリットがあり、婚活に対する性格や希望条件によって向き不向きがあります。
ここでは、それぞれの違いと、どちらを選ぶべきかの判断ポイントを丁寧に解説します。
◆ 「自分で探す」スタイルとは
【概要】
- 会員専用の検索システムを利用し、自分で条件を指定して相手を選ぶスタイル
- 主に「データマッチング型」相談所や、ハイブリッド型で採用されている
- 年齢・年収・居住地・趣味などの条件を設定して、合致する相手を閲覧
- 自分のペースで気になる相手にお見合い申込みができる
- 自主的に婚活を進めたい人に向いている
- 条件で比較しながら効率よく相手を探せる
- 気軽に複数の人と出会える
- プロフィール重視になりがち(写真や条件で判断)
- 断られた場合の原因がわからない
- 選び疲れ・申込数制限がストレスになることも
◆ 「カウンセラー紹介」スタイルとは
【概要】
- 担当の婚活カウンセラー(仲人)が、相性や価値観を見て最適な相手を紹介してくれるスタイル
- 主に「仲人型」や「ハイブリッド型」の相談所で採用されている
- 会員の希望と性格、活動履歴などをもとに、カウンセラーが推薦する
- 紹介後、お見合いの調整やアドバイスまでを一貫してフォロー
【メリット】
- 自分では気づかない相性の良い相手と出会える可能性が高い
- 精神的なサポートを受けながら安心して活動できる
- 条件に合わなくても、人柄や背景を重視して紹介されるケースもある
【デメリット】
- 紹介人数が限られることがある(月数件まで)
- 担当者との相性が悪いと紹介の質が下がる
- 「紹介=お見合い成立」ではないため、断られることもある
◆ 比較表:自分で探す vs カウンセラー紹介
項目 | 自分で探す | カウンセラー紹介 |
---|---|---|
主導権 | 自分でコントロール可能 | 担当者と相談しながら進行 |
条件検索 | 可能(細かく指定できる) | 一部のみ可能(相談所による) |
出会いの幅 | 広い(自分の行動次第) | 絞られた中から深い出会い |
フォローの有無 | 基本的に自己判断 | 専任がサポート&フィードバック |
向いている人 | 行動派・検索慣れした人 | サポート重視・迷いやすい人 |
【選び方のポイント】
- 自分で積極的に行動したい人
→ 検索型が向いている(短期集中型にも◎) - 人柄重視・自分に合う人を提案してほしい人
→ カウンセラー紹介型が安心 - 最初は検索、途中から紹介へ切り替えたい人
→ 両方使える「ハイブリッド型相談所」がおすすめ(例:IBJ加盟の多くの相談所)
目次
自分で積極的に行動したい人
「自分で積極的に行動したい」というタイプの方は、婚活においても主導権を持って活動を進めることにやりがいを感じる傾向があります。
このような方は、相手探しからメッセージのやり取り、お見合いの申込みまで、自ら判断し、自分のリズムで進められるスタイルが向いています。
結婚相談所においては「データマッチング型」や「検索型」のサービスが特におすすめです。
◆ こんな方が「自分で行動する婚活」に向いている
- 相手を自分の基準でしっかり見て選びたい
- ペースやタイミングを自分で決めて婚活したい
- 条件検索や情報収集に慣れている
- メッセージや日程調整を負担に感じない
- 「他人に任せるより自分で動くほうが早い」と感じる
◆ 向いているサービスの特徴
【1. データマッチング型結婚相談所】
- 自分で会員検索をしてお見合い申込み
- カウンセラーの介入は少なめ(最低限の相談対応のみ)
- 月間申込み数に上限があり、効率的な選択が求められる
- オーネット(データマッチング+パーティー併用型)
- エン婚活エージェント(オンライン完結型)
- スマリッジ(オンライン型で月会費低め)
【2. 婚活アプリ】
- いつでも自由に相手を検索・メッセージできる
- 完全自己管理型
- 手軽だが結婚目的の濃度に差があるため注意
- ペアーズ(検索型で利用者が多い)
- マッチドットコム(結婚意識高めの会員が多い)
◆ 自分で行動する人におすすめの進め方
- まずは「希望条件」を明確に
- 年齢・地域・職業・年収など、譲れない軸を設定
- 短期集中型でスケジュール管理
- 1ヶ月で○人に申込み、○回お見合いなど、目標を持つ
- フィードバックを自己分析に活用
- お断り理由や返信頻度を振り返り、自分の改善点を見つける
- 場合によりカウンセラーにピンポイント相談
- 困った時は相談だけ利用し、自走力をベースに活動
【向いていないスタイル】
- 仲人からの提案が多すぎて自由度が少ない
- 紹介中心で検索できない
- 担当者が主導権を握る婚活(「相手任せ」が苦手な人はストレスに)
人柄重視・自分に合う人を提案してほしい人
婚活をする上で、「条件よりも人柄や価値観の合う人と出会いたい」と考える方は少なくありません。
そうした方にとって大切なのは、「数字やプロフィールだけではわからない魅力を引き出し、相性の良い相手を見つけてくれる」サポートです。
このような方には、カウンセラーや仲人による紹介型の結婚相談所が非常に向いています。
◆ こんな人は「人柄重視紹介型」が向いている
- スペックよりも価値観・性格のフィーリングを大切にしたい
- 自分ではなかなか相性の合う相手を見極めづらい
- 多くのプロフィールを見ると疲れてしまう
- 客観的な視点で「合いそうな人」を紹介してほしい
- 人間関係に丁寧で、信頼関係を重視する
◆ 向いているサービスの特徴
【1. 仲人型結婚相談所】
- 専任のカウンセラーがヒアリングを元に、相手を「性格面」から推薦
- 写真や条件だけではなく、内面や会話の印象も考慮して紹介
- 紹介時に「この方は優しくて話しやすい雰囲気があります」など、人柄情報が含まれる
- ムスベル(人柄重視の紹介とサポートが強い)
- サンマリエ(婚活セミナーやカウンセラーによる相性重視紹介)
- パートナーエージェント(価値観重視マッチング+担当者推薦)
【2. ハイブリッド型相談所】
- データ検索も可能だが、カウンセラーの提案も併用できる
- 自分で探しながら「人柄フィルター付き」の紹介も受けられる
◆ 人柄重視型の婚活の進め方
- 丁寧なヒアリングを受ける
- 自分の価値観・理想の夫婦像・過去の恋愛傾向などを伝える
- カウンセラーとの信頼関係づくりが成功の鍵
- 紹介された相手と前向きに会う
- 第一印象にこだわらず、フィーリング重視で会ってみる
- 相手の良い面を見つける姿勢を持つことがポイント
- 定期的にカウンセラーと面談する
- 活動状況を振り返り、自分の思考の癖や改善点を整理
- フィードバックを活かして次の出会いに活かす
◆ メリット・デメリットまとめ
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
紹介型 | 自分では見つけにくい相性の良い相手に出会える 疲れにくく、精神的に安心感がある |
紹介人数が限られることもある 紹介されるまで待ち時間がある場合も |
検索型との違い | 相手の「背景」や「印象」まで教えてもらえる | 自分で多くの候補を見る自由度は低い |
最初は検索、途中から紹介へ切り替えたい人
婚活を始める際、「まずは自分で気軽に探してみたい」「でも、もしうまくいかなければプロの紹介も受けてみたい」と思う方は少なくありません。
このように、段階的に婚活スタイルを変えたい人におすすめなのが、「ハイブリッド型」の結婚相談所です。
このスタイルは、最初は自分で自由に検索・申込みを行い、必要に応じてカウンセラーのサポートや紹介に切り替えることができる、柔軟な婚活方法です。
◆ こんな人が向いている
- はじめは気軽に婚活を始めたいが、必要なら専門家に頼りたい
- 自分の判断で相手を探してみたいという意欲がある
- 婚活の進捗によってスタイルを柔軟に変えたい
- 最初は人目が気になって検索型でこっそり始めたい
- 条件検索と人柄紹介の両方の良さを体験したい
◆ ハイブリッド型相談所の特徴
【特徴】
- 検索システムが使える(自力で申込み)
- 条件を絞って自分で会員を検索
- 自主的に活動したいときに便利
- カウンセラーによる紹介も可能
- うまくいかないときや悩みが出たときにフォロー
- 人柄や価値観を踏まえた紹介を受けられる
- 途中でスタイル変更が可能
- 「一定期間は検索中心→次は紹介中心」と柔軟に切り替え
◆ 向いている結婚相談所(例)
相談所名 | 特徴 |
---|---|
IBJ加盟店(多くがハイブリッド対応) | 自分検索+カウンセラー推薦のバランス型 |
パートナーエージェント | 初期は検索+面談を通じた個別紹介も受けられる |
フィオーレ | 検索・紹介どちらも選べるプラン設計 |
スマリッジ | オンライン検索中心だが希望でアドバイザーが介入可能 |
【活動の進め方(段階別)】
【ステップ1:検索でスタート】
- 気軽にログインしてプロフィール検索
- 自分の希望条件で合う人を見つけ、申込み
【ステップ2:経験から方向転換】
- 「条件が合っても合わない…」「断られる理由が不明」など、限界を感じたら相談
【ステップ3:紹介型に切り替え】
- カウンセラーに自分の傾向を伝え、相性や人柄重視の紹介を受ける
- 必要に応じてプロフィールの見直し・活動方針の再設定
◆ メリットと注意点
メリット | 注意点 |
---|---|
自由な婚活と安心サポートを両立できる | カウンセラーとの連絡体制は事前に確認 |
活動のペースやスタイルを柔軟に変更可能 | 紹介への切り替えに時間がかかる場合あり |
状況に応じたアドバイスが得られる | プランによって紹介数に上限がある場合も |