婚活疲れで結婚を諦めかけている人へ|立ち直る方法と選択肢

婚活が長引くと、「もうこれ以上続ける意味があるのか」と気持ちが折れそうになることがあります。

しかし、諦める前にできることはたくさんあります。心と活動のバランスを整えながら、前向きに再スタートする方法をご紹介します。

【メンタルの回復ステップ】

ステップ① 一時的に「立ち止まる」
ステップ② “癒し時間”を意識する
ステップ③ 心の整理と視点の切り替え
ステップ④ セルフケアとセルフコンパッション

方法① 担当者や相談所を変える

  • 相性の良い担当カウンセラーに変更する
  • 他エリアや他社への移籍も検討し、新しい視点でサポートを受ける

方法② 環境や手段をシフトする

  • 結婚相談所から少人数パーティーや婚活イベントへ切り替える
  • 基本のマッチング形式を変えて新鮮さを取り戻す

方法③ 条件を緩やかに見直す

  • 年収・年齢・住まいなどの希望条件を整理し直す
  • 「譲れる部分」は譲って出会いの幅を拡大する

3. フル再出発への選択肢

選択肢① 新たな相談所でリセット

  • 得意な年代やテーマが合う相談所へ移籍してリフレッシュ
  • ターゲットの年齢層やサポート内容を再確認して選定する

選択肢② 活動スタイルの併用

  • 相談所とアプリ、婚活イベントなどを組み合わせて出会いの方法を多様化
  • 一つの手段に偏らず、状況に合わせて使い分ける

選択肢③ 婚活を一時休憩、自己研さん期間へ

  • 旅行やセミナー、趣味に時間を使い、視野や気持ちを広げる
  • 自分を再発見し、婚活に対するモチベーションを整える

再スタートに向けた心構え

  • 結婚は「ゴール」ではなく通過点。プロセスそのものを見直す
  • 頑張った自分を受け止め、無理な頑張りから自分を解放する
  • 小さな前進を喜び、「続ける」こと自体を成果と捉える

ステップ① 一時的に「立ち止まる」

婚活が長引き、心身ともに疲れてしまうと、「もう無理かもしれない」「自分には向いていない」と感じてしまうことがあります。

そんなとき、焦って活動を続けるよりも、一度きっぱり“止まる”という判断が、結果的に自分を救う選択になることもあります。

立ち止まることは、決して「諦め」ではなく、「再び動き出すための準備期間」です。

立ち止まる具体的な方法

1. 活動を“休会”する

結婚相談所に入会している場合は、休会制度を利用することを検討しましょう。数週間~数か月、活動を停止できる仕組みがあるところも多く、費用も最小限で抑えられます。

2. アプリ・紹介サービスから離れる

マッチングアプリや婚活サイトを利用している方は、通知やログインをオフにしましょう。無意識にアプリを開いてしまう習慣を一旦断つことで、脳が婚活から解放され、気分の回復につながります。

3. “婚活カレンダー”を白紙に戻す

すでに入っているお見合いやデートの予定があれば、無理のない範囲で日程調整やキャンセルを検討します。「何も予定がない週末」を作ることで、心が穏やかになります。

【なぜ“止まる”ことが大切なのか?】

  • 心の回復を早める:婚活で受けた傷を、回復する時間を確保できる
  • 自分を客観視できる:「なぜ疲れているのか」「本当にしたいことは何か」が見えてくる
  • 次に向けた準備ができる:今後どうしたいかを冷静に考える余裕が生まれる
実例:30代女性の休会体験

ある30代後半の女性は、1年間の婚活で成婚に至らず、心身ともに疲れ切っていました。相談所のカウンセラーに「思い切って休んでみては」と提案され、1か月間休会。その間、旅行・読書・友人との時間を満喫したことで、「また新しい気持ちで始めたい」と自然に思えるようになりました。再開後、出会いを楽しめるようになり、半年後に成婚したそうです。

【立ち止まる際の心構え】

  • 「活動を止めたら後戻りになる」と思わない
  • 「今の自分には休息が必要なんだ」と受け入れる
  • 「動けるようになったら、また始めればいい」と考える

ステップ② “癒し時間”を意識する

婚活が長引き、思うように成果が出ない日々が続くと、「自分にはもう価値がないのでは」「頑張っても無駄では」と感じてしまうことがあります。

そんなとき、多くの人が無意識に「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込みがちです。しかし、本当に必要なのは、“頑張る”ことではなく、“癒す”ことです。

なぜ“癒し時間”が大切なのか?

  • 精神的な疲れや焦燥感を緩和し、心にゆとりを取り戻せる
  • 自分の感情をフラットに整え、冷静な判断ができるようになる
  • 婚活だけで満たされない「自分の人生の満足感」が高まる

婚活とは別の「安心できる時間」を意識的に持つことで、気持ちに余白が生まれ、自然体での活動がしやすくなります。

癒し時間の具体的な過ごし方

1. 自然にふれる

  • 朝の散歩で太陽を浴びる
  • 週末は公園や川辺など、静かな場所でリフレッシュ
  • 観葉植物を育てるなど、“緑”に触れる習慣を持つ

自然のリズムと触れ合うと、自律神経が整い、深いリラックス状態に入れます。

2. 五感を満たす活動

  • アロマを焚いてゆったりとした音楽を聴く
  • 手触りのよい布団やルームウェアで眠る
  • おいしいものを味わう時間を作る(丁寧な一人ご飯など)

「心地よい刺激」を与えることで、安心ホルモンであるオキシトシンやセロトニンの分泌が促されます。

3. 趣味に没頭する

  • 映画鑑賞、読書、手芸、絵を描く、ピアノを弾くなど
  • 人と比較しない、自分だけの世界に集中できることを選ぶ

趣味の時間は、「評価されない、否定されない」空間であり、安心感と充実感が得られます。

4. 軽い運動やストレッチ

  • ウォーキング、ヨガ、ストレッチなどの軽めの運動
  • 一日10〜15分でも、続けることで気分が明るくなる効果が期待できる

身体を動かすことで、モヤモヤとした思考を断ち切ることができます。

実例:40代男性のケース

婚活に行き詰まり、気力が出ず「もう誰にも会いたくない」と感じていた男性が、1日15分のウォーキングを開始。毎朝同じルートを歩くだけの習慣でしたが、次第に気分が前向きになり、「何が辛かったのかを冷静に考えられるようになった」と語っています。その後、趣味のカメラにも再び熱中し、婚活を再開して半年後に成婚。

【癒し時間を“罪悪感なく持つ”コツ】

  • 「これは逃げじゃなく、次に進むための準備時間」と捉える
  • 周囲と比べず、“今の自分に必要なこと”として優先する
  • 癒しが結果的に婚活力を高めることを知る

ステップ③ 心の整理と視点の切り替え

婚活が長引き、つらい経験が重なると、「何をしても無意味」「自分だけがうまくいかない」と思い込んでしまうことがあります。その状態では、何を選んでも迷いが深まり、行動力も落ちてしまいます

そんなとき必要なのは、行動ではなく、「感情と思考の整理」です。いったん立ち止まり、視点を変えることで、心にスペースが生まれます

心の整理方法

1. 気持ちを書き出す

  • ノートやメモに、今の感情や不満、不安、期待を書き出す
  • 頭の中だけで考えていると、思考がループしてしまう
  • 書くことで客観視でき、「本当は何に傷ついているのか」が明確になる

「お見合いを断られた」→「相手に認められなかったようで悲しい」

→「誰かに認められたい、必要とされたい自分がいる」
このように、表面的な出来事の下にある“本音”に気づくことができます。

2. 自分の頑張りを言葉にしてみる

  • 「○○件申し込みをした」「仕事しながら面談にも出た」など、行動を振り返る
  • 成果が出なくても、努力の積み重ねがあることを自分自身が認めることが大切

「私はきちんと行動している。結果がすぐに出なくても、価値はある」

視点の切り替えの方法

1. “完璧な婚活”という幻想を手放す

  • 婚活=失敗の繰り返しから学ぶもの
  • うまくいかないことこそ、経験として蓄積されていく

「3人に断られた」→「自分に合わない人が早くわかった」
「マッチングしない」→「理想の相手のイメージが少しずつ明確になった」

2. 他人と比べない

  • 「○○さんは成婚したのに、私は…」という思考は禁物
  • それぞれに婚活のスピードも背景も違う
  • “自分の物語”に集中することで、他人の情報に振り回されない

3. 結婚=ゴールという考えを見直す

  • 結婚はスタートライン。大切なのは、その後の生活と関係性
  • 「誰と、どんな人生を送りたいか」を考えることで、今の婚活の方向性が定まる
実例:30代前半男性のケース

婚活で1年近く成果が出なかった男性が、自分の婚活記録を整理し始めたところ、「以前よりも相手との会話がスムーズになっている」「希望条件が絞れてきている」と気づくことができた。
また、「他人と比べず、まず自分がどんな生活をしたいかに向き合った」ところ、選ぶ相手の視点も変わり、3か月後に理想的なパートナーと出会い交際へ。

ステップ④ セルフケアとセルフコンパッション

婚活が長引くと、「なぜ私はうまくいかないのか」「他の人は結婚できているのに」と、自分を責めてしまう思考に陥りがちです。

真面目で努力家の方ほど、「もっと頑張らなきゃ」と無理を重ねてしまいます。

でも、今あなたに必要なのは、「もっと努力」ではなく、「もっと自分を労わること」です。

セルフケアとセルフコンパッション(自己への思いやり)は、婚活疲れを癒し、もう一度前に進むための“心の土台”を整える方法です。

セルフケアとは

セルフケアとは、「自分の心と身体の状態を整えるために意識的に行うケア」のことです。
婚活におけるセルフケアは、次のような行動を指します。

1. 睡眠・食事・休養の見直し

  • 睡眠不足や乱れた食事リズムは、思考のバランスを崩しやすくなります
  • しっかり寝て、栄養を摂り、体力を回復させることで、自然と気分も整いやすくなります

2. スマホとの距離を取る

  • 深夜のSNSや婚活アプリの閲覧は、自己否定や焦りを助長します
  • 使う時間や回数を制限し、「不安が増す前に手放す」習慣をつけましょう

3. “何もしない時間”を持つ

  • ただボーッとする、音楽を流しながら過ごす、お茶を飲んで無心になる
  • 無駄に思える時間こそ、心の疲れを癒す貴重なケア時間です

セルフコンパッションとは

セルフコンパッションは、「自分に対して、友人と同じように優しさと理解を向ける態度」のことです。婚活がうまくいかないときほど、自分に対する言葉が厳しくなりがちです。

セルフコンパッションの実践方法

1. ネガティブな思考に“やさしい言葉”で応じる

「また断られた。私ってやっぱり魅力がないのかな」

→「そんなに落ち込むのも当然だよ。頑張った証拠なんだから、まずは自分をいたわろう」

2. 自分に“おつかれさま”と言ってあげる

  • 寝る前に「今日もよくやった」と声をかける
  • 婚活の成果が出なくても、「活動しているだけで立派」と認める

3. 比較から離れる

  • 他人のスピードや成果と自分を比べない
  • 自分の人生は自分のペースで進んでよいと、心の中で許可する
実例:30代女性のセルフケアと回復 婚活で連続して断られ、「私は何の価値もない」と思い込んでいた30代女性が、カウンセラーのすすめで「1日1つ、自分をねぎらう言葉を書き出す」習慣を開始。
最初は戸惑いながらも、「今日もちゃんと準備してお見合いに行った」と書いたことをきっかけに、少しずつ自分への信頼を取り戻すことができた。
3か月後には「婚活も、私の人生の一部。良い日も悪い日もある」と受け止められるようになり、再開後に成婚。

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