「相手からは“いい人だね”と言われるのに、交際に発展しない」「お断りされる理由がわからない」
こうした悩みは、婚活中の男女にとても多く見られます。
実は、「いい人止まり」になる人には共通の傾向や“伝え方のズレ”があることが多く、少しの意識の変化で状況を大きく変えることが可能です。
【1】なぜ「いい人」で終わってしまうのか?|主な理由5選
① 無難すぎて“個性”や“魅力”が伝わらない
- 会話は丁寧だが印象に残らない
- 自分の考えや価値観を語らない
- 好き嫌いがなく、判断を相手に任せがち
② 積極性が足りず「自分からの好意」が伝わらない
- デートの提案をしない、相手任せ
- 「また会いたい」という気持ちを言葉にしない
- 好意よりも“礼儀”を優先しすぎる
③ 安心感はあるが“ドキドキ”や“期待感”が生まれない
- 良い人だけど恋愛感情が芽生えない
- 一緒にいても「この先が見えない」と思われてしまう
④ 清潔感や身だしなみが少し物足りない
- 外見に強いNGがなくても、“ときめきに欠ける”印象を与えていることも
⑤ 結婚への“温度感”が相手と合っていない
- 焦っていない/真剣度が伝わらない
- または逆に“結婚前提すぎて”プレッシャーを感じさせてしまっている
【「いい人止まり」から抜け出すための対策法】
対策①:「無難」から「自分らしい言葉」へ切り替える
対策②:好意を“はっきり”言葉で伝える
対策③:会話の中に“少しだけ心を開く”内容を混ぜる
対策④:身だしなみに「ワンポイントのこだわり」を取り入れる
対策⑤:「この人と一緒にいると楽しそう」と思わせる話し方に変える
【2】結婚相談所を活用した「改善アプローチ」
● カウンセラーにフィードバックをもらう
- 「なぜ“いい人”止まりになってしまうのか、過去のお見合い結果を分析してもらう」
- 客観的なアドバイスをもとに、会話や態度の微調整が可能に
● 自己PR文・プロフィールを見直す
- 「真面目で誠実です」だけでは他と差がつかない
- 趣味・価値観・人生観に具体性をもたせ、「この人に会ってみたい」と思わせる表現に変える
● 仮交際中は“2回目以降”で変化をつける
- 初回は無難でも、2回目・3回目で少し踏み込んだ話題に挑戦してギャップを見せる
- 「会うたびに印象が良くなる人」は好印象として記憶に残りやすい
目次
対策①:「無難」から「自分らしい言葉」へ切り替える
結婚相談所での出会いにおいて、「優しい」「礼儀正しい」「受け答えが丁寧」といった評価は確かに大切です。
しかし、それだけでは相手の心に“引っかかり”を残せず、「印象は良いけど、特別感がない=いい人止まり」になりやすいのが実情です。
その原因の多くは、会話や返答が無難すぎることにあります。
【よくある“無難すぎる”返答の例】
質問 | 無難な返答 | どう見えるか |
---|---|---|
趣味は? | 映画とかですかね… | 誰にでも当てはまりそう/個性が伝わらない |
どんな休日を過ごしますか? | まあ、家でゆっくりしてます | 相手のイメージが湧かない/興味が広がらない |
結婚後はどんな家庭を築きたい? | あたたかい家庭ですね | 理想は良いが、抽象的すぎて印象に残らない |
一つひとつの言葉に問題はなくても、「自分らしさ」や「具体的なイメージ」が伴っていないため、相手の記憶に残りにくくなります。
【改善のポイント】“自分の言葉”で語る=個性・魅力が伝わる
◆ 自分らしい表現の3要素
- 具体性:情景が思い浮かぶように話す
- 感情を添える:「楽しかった」「嬉しかった」などの主観を混ぜる
- 理由を伝える:「なぜ好きか」「どう感じているか」を一言加える
【改善例】無難な返答 → 自分らしい言葉への切り替え
質問 | 無難な返答 | 自分らしい返答(例) |
---|---|---|
趣味は? | 映画とか見ます | 最近は90年代の邦画にハマってて、静かなストーリーが落ち着くんですよね |
休日は何してる? | 家で過ごしてます | 朝ゆっくりコーヒーを入れて、ベランダで読書するのが至福の時間です |
食べ物の好みは? | 和食が好きです | 週1で自分で味噌汁を作るんですが、具材にちょっと変化をつけるのが楽しみです |
理想の結婚生活は? | 穏やかな家庭が理想です | お互いに干渉しすぎず、でも小さな報告が自然にできる関係っていいなと思ってます |
少し具体的に話すだけで、あなた自身のイメージが相手に伝わりやすくなり、「また会いたい」と思われる確率が高まります。
【自分らしい言葉を出すための準備方法】
1. あらかじめ“語れるエピソード”を3つ持っておく
- 最近あった嬉しかったこと
- 休日にしたこと
- ハマっていること/習慣など
2. 感情をひとこと添える習慣をつける
- 「最近登山に行ったんです。風が気持ちよくてリフレッシュできました」
- 「仕事帰りに本屋に寄るのが好きなんです。静かな空間って安心するので」
3.「他の誰でもない、自分ならではの視点」で語る意識
- 「好きな理由」や「こだわり」を語れる人は魅力的に映ります
対策②:好意を“はっきり”言葉で伝える
結婚相談所での出会いは、時間も回数も限られています。そのなかでよくあるのが、こんなすれ違いです。
「相手はいい人だけど、私にはあまり興味なさそう…」
「気に入ってくれてるのか分からなかったので、お断りしました」
このように、好意を表に出さないことで“脈ナシ”と誤解され、交際に発展せず終わるケースは非常に多いのです。
【なぜ“言葉で伝える”ことが重要なのか?】
理由①:「いい人」だけでは恋愛感情が芽生えにくい
- 丁寧で優しい対応は大切だが、“自分だけに向けられている特別さ”がなければ心は動きにくい
理由②:相手はあなたの気持ちを察することはできない
- 婚活では誰もが緊張しており、相手の感情を読み取る余裕がない
- だからこそ、“はっきり伝える=安心材料”になる
理由③:好意が伝わると、相手も気持ちを開きやすくなる
- 「自分に興味を持ってくれている」と感じると、人は自然と心を開くもの
- 一方通行から相互のやり取りが生まれ、関係が進展するきっかけに
【実践編】好意を伝える具体的な言い方例
■ 初対面〜1回目のお見合い・面談
- 「今日はお話できてよかったです。安心して話せました」
- 「とても丁寧に聞いてくださってうれしかったです」
- 「お写真よりもっと柔らかい雰囲気の方で安心しました」
“あなたに対する感想”として伝えることで、好意が自然に伝わります。
■ 仮交際中(2〜3回目あたり)
- 「毎回会うのが楽しみになってきました」
- 「またお会いしたいって思えたのは久しぶりです」
- 「〇〇さんといると、自分らしくいられる気がします」
「また会いたい」+「感情」をセットで伝えると相手の印象に強く残ります。
■ 連絡のやりとりの中でも使える
- 「メッセージうれしかったです。タイミングが合うと安心しますね」
- 「返信いただけると嬉しくて、つい何度も読んでしまいます」
やや照れくさいくらいが、ちょうど“気持ちが伝わるライン”です。
【恥ずかしさを乗り越えるヒント】
● 好意を伝えることは「押しつけ」ではなく「誠意」
- 相手の反応を気にして言えない人は多いですが、婚活ではむしろ「伝えること=真剣度の証明」になります
- 「好き」と言う必要はありません。「あなたに興味があります」「もっと知りたい」でも十分に伝わります
● 断られても、次に生かせる
- 好意を伝えて終わった交際は、「後悔のない終わり方」ができる
- 相手が迷っている時ほど、“好意ある発言”が交際継続の決め手になることも
対策③:会話の中に“少しだけ心を開く”内容を混ぜる
結婚相談所での出会いは、短期間で「信頼関係」を築くことが求められます。
このとき、多くの人が気を遣いすぎて“無難な会話”ばかりになってしまい、相手に「よく分からない人」という印象を与えてしまうことがあります。
だからこそ、少しだけ本音や個人的なことを話すことで「この人、心を開いてくれてる」と思わせることがとても重要なのです。
【なぜ“少しだけ心を開く”ことが効果的なのか?】
理由①:感情が見えると“人間味”が伝わる
- 丁寧すぎる対応では、壁を感じさせてしまうことも
- 少しの弱みや素の表情を見せると、相手が安心して距離を縮められる
理由②:“心を許された”という実感が、好意を引き出す
- 自分だけに打ち明けられた話は、相手の中で「特別な存在」として認識されやすくなる
理由③:信頼関係が育つことで、恋愛感情が生まれやすくなる
- ドキドキやときめきは、「安心感の土台」があって初めて生まれる感情
- 本音が少しでも交わされることで、相手の関心や感情が動き出す
【実践例】会話に“少しだけ心を開く”内容を混ぜる方法
■ パターン①:小さな弱み・苦手を見せる
- 「実は方向音痴で、よく迷子になるんです」
- 「初対面ってすごく緊張してしまうタイプで…今もちょっと緊張してます」
自然な自己開示が“共感”を呼び、会話が和みます。
■ パターン②:ちょっとした失敗談を話す
- 「この前、仕事で資料を間違えて印刷して…結局全部やり直しでした」
- 「鍋を焦がしたまま気づかず食べてて、家族に突っ込まれました(笑)」
ユーモアを交えた失敗談は、堅さを崩すのに非常に効果的です。
■ パターン③:自分の価値観や背景を少しだけ語る
- 「実は、兄妹が多くて小さい頃からにぎやかな家庭で育ちました」
- 「両親が仲良かったので、結婚するなら“自然体で笑える関係”がいいなとずっと思ってます」
“自分のルーツ”に関わる話は、相手に「深い部分」に触れてもらう入り口になります。
【注意点】“重くなりすぎない”バランスを意識
- 過度な愚痴・ネガティブな話は避ける
- 初対面では「深すぎる悩み相談」や「トラウマの告白」は控える
- あくまで「ちょっとした個人的な話」「隠さなくてもいい弱み」程度がベスト
「この人、本音を出しても大丈夫かも」と相手に安心感を与えるレベルにとどめることです。
【さらに深める】“心を開く”やりとりを双方向にする
あなたが心を少し開くことで、相手も自然と本音を話しやすくなります。
- 「実はこういう性格なんですけど、〇〇さんはどんな感じですか?」
- 「こういう休日が好きなんですが、〇〇さんは?」
- 「今、話してて少し緊張がほぐれてきました。〇〇さんは緊張してましたか?」
一方的に話すのではなく、双方向のやりとりに持ち込むと、関係が一気に近づきます。
対策④:身だしなみに「ワンポイントのこだわり」を取り入れる
婚活の場では、第一印象がとても重要です。実際に、お見合いや初対面の段階で交際の継続が決まることも多く、外見や身だしなみの与える影響は想像以上に大きいです。
とはいえ、「清潔感」はもはや基本中の基本。他と差をつけるには、“もう一歩”先の工夫=ワンポイントのこだわりが効果的です。
【なぜ「ワンポイントのこだわり」が重要なのか?】
● 無難な服装だけでは“記憶に残らない”
- 清潔・丁寧・シンプルな服装は好印象を与える一方で、印象に残りにくい
- 「いい人だったけど、特徴が思い出せない」で終わってしまうことも
● “自分らしさ”や“個性”が垣間見えると、興味を引く
- 一つでも目を引くポイントがあると、相手の記憶に残りやすくなる
- “整っている”にプラスして、“その人らしさ”が感じられると好感度が上がる
【どこに“こだわり”を取り入れるべきか?】
① 服装の色や小物の使い方
- 男性:ネクタイ、靴、時計、シャツの色味にセンスを
- 女性:ストール、イヤリング、バッグ、小さなアクセントカラー
② 髪型・肌の整え方
- ヘアスタイルが今の自分に似合っているかを見直す
- 男性は眉毛・ヒゲの整え、女性はナチュラルなベースメイクが好印象
③ 香り(香水・柔軟剤)
- 清潔感のある控えめな香りは好印象に繋がる
- 強すぎる香りは逆効果なので、“ほのかに香る”程度が理想
④ 仕草・姿勢・表情も“身だしなみ”の一部
- 姿勢がよく、表情が柔らかいとそれだけで印象が格段に上がる
- 話すときに目線を合わせる/リアクションを少し大きくすると、清潔感+明るさが伝わる
【男女別】ワンポイントのこだわり・具体例
◆ 男性向け
項目 | こだわり例 |
---|---|
ネクタイ/シャツ | 素材や色に季節感を。淡いブルーやグレーで清潔感UP |
時計 | シンプルで質感のあるもの。スポーツ用よりビジネス寄りが無難 |
靴 | 先端の擦れ・汚れに注意。レザー系で足元に品を出す |
髪型 | 整髪料で軽くセットするだけで“清潔さ+きちんと感”が出る |
◆ 女性向け
項目 | こだわり例 |
---|---|
アクセサリー | 小ぶりなピアス・イヤリング。揺れるタイプは柔らかい印象に |
服の色味 | パステルカラーやくすみ系が“柔らかく話しかけやすい雰囲気”を演出 |
メイク | 厚塗りよりも“透明感”重視。眉とリップの印象で全体が変わる |
バッグ | 小さめで上品なもの。全体の雰囲気を格上げしてくれる小道具に |
【注意点】やりすぎは逆効果。「控えめな個性」が正解
- 「目立つ」ことが目的ではなく、「記憶に残る清潔感」をつくるのが目的
- ブランド品・派手なアクセ・個性が強すぎる柄は婚活では避けた方が無難
- “わざとらしさ”より“自然な工夫”が大事
対策⑤:「この人と一緒にいると楽しそう」と思わせる話し方に変える
結婚相談所では、相手の条件やプロフィールが先に分かる分、「会ってみたけど、なんだか楽しくなかった」「印象は悪くないけど、また会いたいとは思えなかった」という感想で交際終了になることも少なくありません。
そんな中で選ばれるのは、“一緒にいて楽しい雰囲気”を感じさせる人です。これは特別面白い話ができるかどうかではなく、“話し方の工夫”によって十分に演出できます。
【なぜ“楽しそうな人”が選ばれるのか?】
● 結婚は日常の連続だからこそ、「空気感」が大切
- ドキドキよりも「気が楽」「自然に笑える」ことが好印象につながる
- 笑顔が多い人=ポジティブな将来を想像しやすい
● 一緒にいる時間の「体感的な心地よさ」は、記憶に強く残る
- 「また会いたい」と思わせるのは、“条件”ではなく“時間の心地よさ”
【実践①】会話に“感情”と“反応”を乗せる
◆ NG例(無感情な説明)
「この前、映画を観ました。まあまあ面白かったです。」
◆ OK例(感情+反応つき)
「この前観た映画が予想外に面白くて、思わず笑っちゃいました。ちょっと古い作品だったんですが、逆に新鮮でした」
内容が同じでも、「感情」を乗せるだけで会話にリズムが生まれ、表情も豊かに伝わります。
【実践②】相手の話に「反応+共感+質問」を重ねる
相手「休日はカフェ巡りが好きで…」
あなた「カフェ巡りいいですね!どういう雰囲気の店が好きなんですか?」
+「実は私も静かで本が読める店を探すのが好きで…」
単なる相づちで終わらせず、興味を持って掘り下げる+共通点を返すと、会話が生き生きしてきます。
【実践③】少しだけ“笑い”や“ユーモア”を加える
「方向音痴すぎて、スマホの地図アプリにすら迷子にされるんですよ(笑)」
「料理するんですが、何かしら焦がすのは才能だと思ってます(笑)」
会話が弾まなくても、自分の“かわいらしい失敗談”や“微笑ましいエピソード”は鉄板ネタです。
「この人、楽しそう」と感じてもらいやすくなります。
【実践④】「また話したいと思わせる締め方」をする
「今日話せて楽しかったです。〇〇さんと話してると時間があっという間でした」
「また△△の話、ぜひ聞かせてください」
「次にお会いするとき、□□の話題の続きをしましょう!」
会話を“つなげる締め方”ができると、相手の中で期待感が生まれます。
【注意点】「楽しませなきゃ」と思いすぎないこと
- お笑い芸人のように“盛り上げ役”になる必要はありません
- 大切なのは、「一緒にいてホッとする」「ちゃんと向き合ってくれる」という空気感を作ること
- 相手の話にしっかり反応するだけでも、「楽しい時間だった」と印象づけることが可能です