多くの結婚相談所は、「成婚率○%」とアピールしていますが、その数字が必ずしも“質の高いサービス”や“成婚実績の高さ”を意味しているわけではないことをご存じでしょうか。
実は、成婚率の計算方法は各社で異なり、「見せ方」によって印象が大きく変わってしまうのです。
成婚率の代表的な計算方法と“数字のカラクリ”
① 成婚退会者数 ÷ 総会員数(または退会者数)
- 例:成婚退会100人 ÷ 総会員1,000人 = 成婚率10%
- 比較的現実に近い数字ですが、活動中の会員の割合が反映されにくいという側面があります。
② 成婚退会者数 ÷ 一定期間の成婚退会者と一般退会者の合計
- 例:成婚退会100人 ÷(成婚退会100人+退会300人)= 成婚率25%
- よくある表現ですが、「活動途中で退会した人」が含まれるため、数字が高めに見えることがあります。
③ 成婚退会者数 ÷ お見合い成立者数 or 成婚意志のあった人のみ
- 条件を絞ることで、極端に成婚率が高く表示されるケースもあります(例:成婚率60~70%など)。
成婚率の数字だけではわからない“落とし穴”
- 定義が違う:「成婚」の定義が、プロポーズを受けただけのケースもあれば、婚約・同棲・入籍レベルまで含む場合もある
- 途中退会者の扱いが不透明:成婚につながらず辞めた人が、計算対象から外されている可能性
- 母数が少ないと数字がブレやすい:会員数が少ない中で数人の成婚が出ただけでも、高い成婚率になる
正しく見極めるためのチェックポイント
- 成婚率の計算式を必ず確認する
- 成婚率だけでなく、会員数・退会理由・サポート内容など総合的に見る
- 「成婚者の声」や「体験談」に注目して実態を探る
- 「成婚率60%以上」など極端な数字には慎重になる
本当に見るべきは「成婚までの支援力」
成婚率は、数字のマジックで高く見せることも可能です。しかし重要なのは、あなたが成婚までしっかりサポートされるかどうかです。
- 紹介の質
- カウンセラーとの相性
- 交際フォローの手厚さ
- 退会後のフォローや成婚後支援
これらを総合的に見て、自分に合った相談所を選ぶことが、成功への最短ルートです。
成婚退会者数 ÷ 総会員数(または退会者数)
多くの結婚相談所では、「成婚率○%!」という数字を前面に押し出しています。
この数字を見ると「ここなら結婚できそう!」と期待してしまいがちですが、実はその成婚率、相談所によって計算方法が違うことをご存じですか?
特によく使われるのが、「成婚退会者数 ÷ 総会員数」または「成婚退会者数 ÷ 退会者数」という計算式です。
一見わかりやすそうに見えるこの数字には、実はちょっとした“カラクリ”があります。
成婚率の計算式とは?
1. 成婚退会者数 ÷ 総会員数
この計算方法では、相談所に在籍するすべての会員に対して、どれくらいの人が結婚に至ったかを示します。
- 成婚退会者数:100人
- 総会員数:1,000人
- → 成婚率 = 100 ÷ 1,000 = 10%
- 会員全体に対する割合がわかる
- ただし、活動中の人も含まれてしまうため、実態より低く出ることがある
2. 成婚退会者数 ÷ 退会者数
こちらは、「活動を終えた人の中で、どれだけが成婚できたか」を見る計算式です。
- 成婚退会者数:100人
- その他の理由での退会者数:300人
- 合計退会者数:400人
- → 成婚率 = 100 ÷ 400 = 25%
- 成婚を目指していた人たちの成果が見える
- 一方で、途中であきらめた人が多い場合は、数字が高めに出る
【この数字の“落とし穴”】
- 同じ「成婚率○%」でも、計算方法によって印象が大きく違う
- 数字が高いからといって、必ずしも「実績がある」とは限らない
- 「活動中に辞めた人」が計算から除外されると、実態とズレることがある
【見るべきポイントはここ】
- 成婚率の計算式を確認する
- 会員の退会理由や活動満足度も合わせて調べる
- 「成婚率○%」という数字に頼らず、サポート内容や会員層も総合的に見る
成婚退会者数 ÷ 一定期間の成婚退会者と一般退会者の合計
結婚相談所の「成婚率」を見ていると、「成婚率40%以上」や「成婚率60%」といった高い数値を掲げているところもあります。
しかし、その裏側には数字の“切り取り方”によって操作できるカラクリがあることをご存じでしょうか?
その代表的な例が、「一定期間の成婚退会者と一般退会者の合計を分母」とする成婚率の算出方法です。
この方法では、特定の条件を満たした人たちだけを対象にして成婚率を出すため、見た目の数字が高くなりやすいのが特徴です。
この計算式の内容とは?
【計算式】
成婚退会者数 ÷(成婚退会者数 + その他の退会者数)
一定期間に退会した人たちの中で、成婚して退会した人の割合を示すものです。
- 成婚退会者数:100人
- その他の退会者数(途中辞退、条件不一致など):300人
- 成婚率 = 100 ÷(100+300)= 25%
このように、退会者だけを分母とすることで、「活動を完了した人の中での成果」を表します。
一見、現実に即した計算方法のように見えるが…
確かに、活動を途中で終了した人(=退会者)だけを対象とすることで、「活動結果」としての成婚率を示す意義はあります。
しかし、以下のような注意点があります。
◆ 注意点1:活動中の会員が反映されない
→ まだ活動中の人が多数いても、成婚率には含まれません。
→ そのため、相談所全体の成婚力を正確に評価できないこともあります。
◆ 注意点2:分母を操作しやすい
→ 退会者数の定義が曖昧な場合、「辞めさせ方」や「カウントの仕方」で成婚率が変わる可能性も。
◆ 注意点3:期間設定が不明確な場合も
→ 「一定期間」としているが、1ヶ月?1年?といった期間設定が曖昧だと、比較が難しい。
この数字をどう読み解くべきか?
- 成婚率が高く見えても、どの期間を対象にしているのか確認する
- 退会者数の内訳(途中退会・条件不一致・自己都合など)を尋ねてみる
- 「活動中の人の今後の見込み」も含めて相談所の姿勢を評価する
【結論:見かけの数字ではなく、実態を問おう】
この成婚率の計算方法は、ある意味で「活動成果」を示す指標にはなりますが、それだけで相談所全体の実力を判断するのは危険です。
- サポートの丁寧さ
- カウンセラーとの信頼関係
- 会員層のバランス
- 出会い方の質
これらも合わせて見ていくことが、後悔しない婚活の第一歩です。
成婚退会者数 ÷ お見合い成立者数 or 成婚意志のあった人のみ
結婚相談所の中には、「成婚率60%以上」や「成婚率70%」といった驚くほど高い数字を掲げているところもあります。
これを見ると、「ここなら絶対結婚できそう」と思ってしまいがちですが……実はその数字、“分母を絞っているだけ”という場合があるのです。
その代表例が、「お見合いが成立した人」や「成婚の意志を持って活動していた人」だけを分母とした成婚率の算出方法です。
この計算式の内容とは?
【パターン①】
成婚退会者数 ÷ お見合い成立者数
お見合いが一度でも成立した人だけを対象にして、成婚した割合を計算します。
- 成婚退会者数:80人
- お見合い成立者数:100人
- 成婚率=80 ÷ 100 = 80%
【パターン②】
成婚退会者数 ÷ 成婚意志があった人のみ
→ 入会したものの活動しなかった人・プロフィールだけ登録して退会した人などを除外し、「結婚したいという意思を持って真剣に活動した人」だけを分母にします。
なぜこの方法で成婚率が高く見えるのか?
この方法は、「すでに婚活に積極的に動いた人」だけを対象にしているため、当然ながら成婚まで進む人の割合が高くなります。
いわば、「確率が高い人だけを対象にして成功率を出す」ようなイメージです。
数字の印象操作に要注意
この成婚率の計算方法では…
- 入会したが活動しなかった人
- 条件が合わずお見合いに進まなかった人
- モチベーションが低く退会した人
などが最初から分母に含まれないため、実際の「全体に対する成婚のしやすさ」が見えにくくなっています。
【よくある誤解とそのリスク】
- 「成婚率が高いから、誰でも成婚できる」と思い込む
- 活動前に高い期待を持ちすぎて、うまくいかないと早期に退会してしまう
- サポート内容や出会いの質を軽視してしまう
【この数字をどう活用するか?】
- あくまで“活動が軌道に乗った人の中での成功率”として参考にする
- 成婚率が高く見えても、「分母の対象範囲」が狭くないかを確認する
- 「この数字はどの母数に対してのものですか?」と説明を求めることも大切