お見合いは真剣な出会いの第一歩ですが、すべてが順調に進むとは限りません。
「当日ドタキャンされた」「プロフィールと全然違った」「会話がかみ合わない」など、予想外のトラブルに戸惑うこともあります。
そんな時、結婚相談所のサポート体制をしっかり理解しておくことで、落ち着いて対処することができます。
- 当日の無断キャンセルや遅刻
連絡もなく相手が来ない、急な予定変更などで不成立になることがあります。 - プロフィールとのギャップ
写真と雰囲気が大きく異なる、年収・職業に疑問を感じる、などの違和感。 - 一方的な会話や失礼な態度
相手が自分の話ばかりする、マナーが悪い、否定的な言動が目立つなど。 - そもそもお見合いが成立しない
希望条件が厳しい、タイミングが合わないなどの理由で、お見合い自体がなかなか組めない場合も。
結婚相談所のサポート体制とは
トラブルが発生した際、多くの結婚相談所では以下のようなサポートを用意しています。
カウンセラー(仲人)のフォロー
- お見合い前後の不安や疑問に丁寧に対応
- 相手とのすれ違いや誤解があった場合の調整
- 失礼な言動やトラブルの報告・処理
- 相手のドタキャンに対して、相談所間で状況を確認
- プロフィールの虚偽が疑われる場合、調査・注意喚起
- 強い違和感があった場合、次回以降のお見合いに反映
相談所によってはクレーム対応窓口も
- 一部の大手相談所では、カウンセラーとは別に「トラブル受付窓口」が設置されていることもあります。
【トラブルを未然に防ぐポイント】
- 初期カウンセリングを活用する
活動ルールや期待できるサポート範囲を事前に理解しておきましょう。 - 些細な違和感も早めに相談
カウンセラーとの信頼関係を築くことで、サポートが受けやすくなります。 - 加盟連盟や協会のある相談所を選ぶ
IBJなどの連盟に加入している相談所は、一定の品質基準があるため安心です。 - 自分の希望条件の見直しも検討
お見合いが成立しにくい場合、希望の設定が厳しすぎる可能性があります。

目次
初期カウンセリングを活用する
結婚相談所に入会したばかりの段階で受ける「初期カウンセリング」は、ただの形式的な面談ではありません。これは、今後の婚活をスムーズに進めるための土台を築く非常に重要なステップです。
初期カウンセリングをきちんと活用することで、お見合いや交際中のトラブルを未然に防ぎ、安心して活動をスタートできます。
初期カウンセリングで確認すべきポイント
初期カウンセリングでは、以下のような項目を確認し、誤解やトラブルの原因を事前に取り除くことができます。
1. 活動の流れとルールの把握
- お見合いの申込方法、成立の流れ
- お見合い後の返答ルールや交際期間の目安
- 交際終了の手順や連絡手段の制限 など
ルールを理解していないと、「相手から連絡がこない」「急に終了された」と感じてしまう原因になります。
2. 相談所ごとの方針やサポート内容の確認
- どこまで仲人が介入してくれるのか
- トラブル時の連絡方法や対応の流れ
- 連絡の頻度、相談のしやすさ など
自分が求めるサポートレベルと相談所の体制にギャップがあると、不満や誤解につながる可能性があります。
3. 自分の希望条件と現実のすり合わせ
- 年齢や年収、性格など、理想像と現実のバランス
- 相手からどう見られるか、客観的なアドバイス
- 実際の成婚者の傾向や活動傾向
希望が非現実的だと、お見合いが成立しにくくなったり、相手との温度差が生じやすくなります。
初期カウンセリングでしておくべきこと
- 遠慮せず、気になることはすべて質問する
→ 「聞いておけばよかった」と後悔しないために、どんな些細な疑問でも確認しておきましょう。 - 自分の考え・希望を正直に伝える
→ カウンセラーに本音を伝えることで、より自分に合ったマッチングが期待できます。 - 「こういうトラブルが不安」と事前に伝えておく
→ 事前に不安要素を共有しておけば、対策やアドバイスももらいやすくなります。
【初期の面談こそ、婚活の成功を左右する】
「とりあえず話を聞くだけ」と軽く考えてしまう方もいますが、初期カウンセリングの活用度が高い人ほど、活動開始後のトラブルが少なく、成婚までがスムーズな傾向にあります。
自分の方向性や考えを明確にし、相談所との信頼関係を築くためにも、初期カウンセリングは丁寧に受けることをおすすめします。
些細な違和感も早めに相談
結婚相談所での活動中、「なんとなく気になる」「少しひっかかる」といった違和感を覚える場面があるかもしれません。
それが大きなトラブルに直結するわけではなくても、そうした「小さな違和感」を放置することで後に大きな問題に発展するケースは少なくありません。
だからこそ、違和感を覚えた段階で、早めにカウンセラーへ相談することが重要なのです。
どんな「違和感」を相談すべきか?
「これくらいは我慢すべきでは?」「まだ早いかも…」と感じるような小さなことでも、気軽に相談して問題ありません。
よくある相談内容の例は以下の通りです。
- お見合い相手の態度が少し気になった(視線が合わない、会話が噛み合わないなど)
- プロフィールの内容と実際の印象が違った
- 交際中の連絡頻度が自分の感覚と合わない
- 相手の言動にモヤっとする点があった(話し方、距離感など)
→ 一見些細に見えることでも、継続的に気になるようであれば、不満や不信感の蓄積につながる可能性があります。
なぜ「早め」が大事なのか?
1. 状況が悪化する前に対処できる
- カウンセラーが間に入ることで、誤解の解消や方向性の調整ができる可能性があります。
- 放置して相手とすれ違いが広がると、交際終了のリスクが高まります。
2. 自分の気持ちを整理できる
- 「違和感」の正体が何なのか、カウンセラーと話すことで明確になることがあります。
- 客観的な意見を聞くことで、自分の感情に振り回されずに判断できるようになります。
3. 相手にも配慮した対応が可能
- 自分だけで抱え込むより、第三者が調整役になることで、相手にも角が立たない形で伝えられます。
【カウンセラーとの信頼関係がサポートの鍵】
カウンセラーは「相談してもらってこそ力を発揮できる存在」です。
些細なことでも共有することで、より的確なアドバイスや対応をしてもらえるようになります。
- 自分の感じ方に自信が持てないときも、気軽に話してみることが大切です。
- 「悩んでから連絡」ではなく、「悩む前に相談」が理想的です。
【トラブルを未然に防ぐ第一歩】
結婚相談所の活動では、「大きな失敗を防ぐ」よりも、「小さな違和感を早めにケアする」ことの方が、ずっと効果的です。
- 不安や疑問は、小さいうちに吐き出す
- カウンセラーを「相談しやすい存在」にしておく
- 自分の感覚を大切にしながら、客観的な視点を取り入れる
このような姿勢が、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな婚活につながります。

加盟連盟や協会のある相談所を選ぶ
結婚相談所を選ぶ際、料金やサポート体制だけでなく、その相談所がどの「連盟」や「協会」に加盟しているかを確認することは、非常に重要なポイントです。
なぜなら、信頼性の高い団体に加盟している相談所は、トラブルを未然に防ぐための明確なルールやガイドラインを持っているからです。
そもそも「連盟・協会」とは?
結婚相談所業界には、複数の大手連盟や業界団体が存在しています。代表的なものには以下のような組織があります。
- IBJ(日本結婚相談所連盟)
- BIU(日本ブライダル連盟)
- JBA(日本結婚相談協会)
- TMS(全国結婚相談事業者連盟)
- 仲人協会グループ
- マル適マークを発行する第三者機関(結婚相手紹介サービス業認証機関)
これらの団体は、会員情報の管理、マッチングシステムの提供、加盟相談所への教育・監査などを行うことで、業界全体の品質維持を支えています。
【加盟相談所のメリット】
1. 一定の基準を満たした信頼できる運営
- 加盟には審査基準があり、法令遵守・情報管理・顧客対応などがチェックされます。
- 無理な勧誘や誇大広告などが抑制されやすく、安心して利用できます。
2. 大規模な会員ネットワークにアクセスできる
- 連盟に所属する他の相談所との情報共有により、出会いの幅が広がります。
- 特定の地域や条件に偏らず、多様な人とのマッチングが可能になります。
3. クレームやトラブル時の相談先が明確
- 万が一、相談所との間に問題が生じた場合、連盟や協会に直接相談することも可能です。
- 利用者の立場を守る「中立機関」があることで、冷静な対応が期待できます。
非加盟相談所との違い
非加盟の相談所がすべて悪いというわけではありませんが、次のようなリスクがある場合もあります。
- サポート内容や契約条件が曖昧
- 活動中のルールが整備されていない
- 苦情対応や中立的な窓口が存在しない
これらは、トラブル発生時に「泣き寝入り」となる可能性を高める要因となります。
【選ぶときのチェックポイント】
- 相談所の公式サイトやパンフレットに「所属連盟・協会名」が明記されているか
- 「マル適マーク(CMS認証)」など、公的な第三者機関による認証があるか
- 担当者が制度や活動の流れを丁寧に説明してくれるか
これらを確認することで、トラブルを防ぎやすい健全な相談所を見極めることができます。
自分の希望条件の見直しも検討
結婚相談所での活動がなかなか思うように進まない場合、「相手の問題」や「システムの不備」だけでなく、自分自身の「希望条件の見直し」が鍵になることがあります。
理想を持つことは大切ですが、それが現実とかけ離れていると、次のような問題が起こりがちです。
- お見合いの申し込みをしても成立しない
- 交際が始まっても価値観の違いで早期に終了
- 「理想通りの人がいない」と感じて疲弊する
このような状況を避けるためにも、活動中に定期的な「希望条件の見直し」はとても有効です。
- 年齢(例:男性は若い女性、女性は年上希望)
- 年収(例:〇〇万円以上でなければ不可)
- 学歴・職業(例:大卒・大手企業・公務員希望)
- 居住地(例:地元限定、転勤なしなど)
- 外見・身長などの見た目の要素
これらはすべて「譲れない条件」と思いがちですが、本当にすべてが絶対なのでしょうか?
見直すべきタイミング
次のような状況になったときは、希望条件を一度見直す良い機会です。
- 申し込みをしてもほとんど成立しない
- 交際に進んでも続かないパターンが多い
- 担当カウンセラーから「条件が厳しめ」と言われた
- 他の会員との比較で違和感を覚える
【希望条件を見直すメリット】
1. 出会いの幅が広がる
条件をほんの少し緩めるだけで、これまで出会えなかった人たちが候補に入るようになります。
2. 柔軟な視点で相手を見られるようになる
「この条件に当てはまっていないけど、会ってみたらすごくフィーリングが合った」
という声は非常に多く聞かれます。
3. 無意識の「自分基準」からの脱却
希望条件は、自分の過去の経験や理想から作られたものが多く、現実の結婚生活とはズレていることもあります。
「本当に幸せになれる相手とは何か?」を見直すきっかけになります。
【見直すときのポイント】
- 絶対に譲れない「軸」と、柔軟に考えられる「希望」を分けて考える
- カウンセラーに客観的な意見をもらう
- 成婚者の例や成功体験を参考にする
