結婚相談所の大きなメリットのひとつは、専任カウンセラー(仲人)が婚活をサポートしてくれることです。しかし、カウンセラーは「なんでも相談できる存在」ではありません。
相談できる範囲には限界があり、その役割を正しく理解して付き合うことで、より効果的に婚活を進められます。ここでは、相談できる範囲とできない範囲、そして上手なカウンセラーとの付き合い方を詳しく解説します。
1. カウンセラーに相談できる範囲
カウンセラーは「婚活に関わること」や「交際を進めるうえでの課題」に対応します。
- プロフィール関連
- 写真・自己PR文の改善
- 魅力の伝え方や第一印象アップの方法
- お見合いの準備と振り返り
- 当日の服装や会話のポイント
- 終了後のフィードバックと改善点
- 交際サポート
- デートプランの相談(頻度・場所の選び方)
- 相手の気持ちや反応の確認(相手カウンセラーとの連携あり)
- 交際を進めるかどうかの判断
- 成婚に向けた後押し
- プロポーズのタイミングや方法
- 家族への紹介や結婚後の生活準備に関する助言
2. カウンセラーに相談できない範囲
一方で、結婚相談所は「人生相談すべて」に答える機関ではありません。
- 法律・金銭トラブルの解決
- 離婚調停や遺産問題などの法的アドバイス
- 借金・ローン整理などの経済的問題解決
- 医療・心理カウンセリング領域
- 精神的な疾患や強いトラウマへの専門的対応
- 医師や臨床心理士が必要な深刻な悩み
- 結婚後の詳細なライフプラン設計
- 資産運用や子育て方針の細かな決定
- 結婚生活そのものの「すべての答え」を与えることはできない
【上手なカウンセラーとの付き合い方】
- 率直に本音を伝える
- 助言を素直に取り入れる
- 疑問や不安は早めに相談する
- 依存しすぎない
- 信頼関係を築く
目次
率直に本音を伝える
結婚相談所で成婚につながる人の多くは、カウンセラーに対して率直に本音を伝えているという共通点があります。
遠慮して建前ばかりを話すと、カウンセラーは会員の本当の希望を把握できず、ミスマッチの紹介や的外れなアドバイスにつながりかねません。
効果的なサポートを受けるためには、「恥ずかしい」「嫌われたらどうしよう」と思わずに、自分の気持ちを正直に共有することが大切です。
1. 本音を伝えることの重要性
- 希望条件を正しく把握してもらえる
→ 年齢・年収などの条件だけでなく、「優先したいポイント」を理解してもらえる - 性格や価値観を考慮した紹介が可能になる
→ 「家庭的な人がいい」「一緒に趣味を楽しみたい」など、データでは表れにくい部分を共有できる - 交際中の不安を早めに解消できる
→ 「相手の気持ちが分からない」「自分の振る舞いに自信がない」といった悩みを早期に相談できる
2. 本音を伝えないと起きやすい問題
- 条件や希望が表面的にしか伝わらず、ミスマッチが増える
- 交際中の小さな不安を放置して、結果的に破局につながる
- カウンセラーとの信頼関係が浅くなり、形だけのサポートにとどまる
- 年齢・居住地・職業などの希望条件
- 本当は譲れない条件、逆に妥協できる条件
- 「初対面だと緊張して話しすぎてしまう」
- 「LINEの返信が遅い」
- 「相手が好意を持っているのか不安」
- 「結婚後の生活イメージが違う気がする」
【本音を伝えるコツ】
- 正直に話しても大丈夫、と信じる
→ カウンセラーは秘密を守る立場であり、否定するのではなく解決を助けてくれる - 小さなことでも共有する
→ 「些細だから」と思う不安こそ、婚活では大きな分岐点になる - 感情をそのまま伝える
→ 「嬉しかった」「不安だった」と素直に言うことで、具体的な助言をもらいやすい
助言を素直に取り入れる
結婚相談所でうまくいく人の大きな共通点のひとつが、カウンセラーの助言を素直に取り入れて行動に移していることです。
カウンセラーは数多くの会員を成婚に導いてきた経験を持ち、第三者だからこそ見える「改善点」や「強みの引き出し方」を知っています。
そこで必要なのは、「自分のやり方に固執せず、一度試してみる柔軟さ」です。
【助言を取り入れるメリット】
- 自分では気づけない改善点に気づける
→ 話し方・服装・プロフィールの写真など、無意識の癖を直せる - 効率的に成果につながる
→ 経験則に基づいたアドバイスなので、実践すると成婚までの時間が短縮されやすい - 気持ちの切り替えがしやすい
→ 断られた理由や次への対策が分かり、前向きに活動を続けられる
→ 笑顔の自然な写真に変えたら、お見合い申込みが倍になったケース
→ 相手からの安心感が増し、交際がスムーズに続いた
→ 想定外のタイプと出会い、結果的に成婚につながった
【助言を受け入れるときの心構え】
- 「否定された」と思わず「伸びしろを示された」と捉える
- 一度は試してみる
→ 合わなければ調整すればよい。最初から拒否すると改善のチャンスを逃す - 自分の気持ちも共有する
→ どうしても受け入れにくい場合は「理由」を伝えることで、代替案を出してもらえる
疑問や不安は早めに相談する
結婚相談所で活動していると、「相手の気持ちが分からない」「このまま交際を続けていいのか迷う」など、疑問や不安は必ず出てきます。ここで大切なのは、不安を抱え込まず、早めにカウンセラーに相談することです。小さな違和感を放置すると、交際終了や婚活疲れにつながることもあります。
【早めに相談するメリット】
- 気持ちがこじれる前に解決できる
→ 相手への誤解や思い込みを修正できる - 交際をスムーズに進められる
→ カウンセラーが相手側に確認し、橋渡しをしてくれる - 活動の停滞を防げる
→ 不安で立ち止まる時間を減らし、前向きに進める
【早めに相談するコツ】
- 不安をそのまま言葉にする
→ 「こう感じているが、どう思いますか?」と率直に伝える - 感情と事実を分けて話す
→ 「連絡が少なくて不安」など、状況+気持ちで伝えると具体的な助言が得られる - 相手の気持ちを直接聞こうとせず、カウンセラーに任せる
→ 無理に本人へ詰め寄るより、第三者に確認してもらう方が安全
依存しすぎない
結婚相談所のカウンセラーは、婚活を伴走してくれる心強い存在です。しかし、頼りすぎて自分で判断する力を失ってしまうと、結婚生活に必要な主体性が育たず、成婚後に困ることもあります。
大切なのは、サポートを活かしつつも「最終的な決断は自分がする」という姿勢です。
1. 依存しすぎると起きる問題
- 自分で判断できなくなる
→ 「デートで何を話すべき?」「交際を続けるかどうか?」すべてをカウンセラーに委ねてしまう - 自分の気持ちを見失う
→ 「カウンセラーが勧めるから交際を続けている」状態になり、違和感を放置してしまう - 結婚後の生活に影響する
→ 結婚後は自分で判断して夫婦関係を築く必要があるため、依存体質のままだと問題解決が難しくなる
2. 依存せずに活用するバランスの取り方
- 相談はするが、最終決断は自分で行う
→ カウンセラーの意見を参考にしつつ「自分はどうしたいか」を考えて答えを出す - カウンセラーは“伴走者”と理解する
→ 「解決してもらう人」ではなく「気づきを与えてくれる人」と捉える - 成功も失敗も自分の経験として受け止める
→ うまくいかなくても「カウンセラーのせい」ではなく「自分の学び」とする
【依存しないための工夫】
- 自分の意見を必ず伝える
→ 「私はこう思うけど、どうですか?」という形で相談する - 判断の理由を持つ習慣をつける
→ 交際を続ける/やめるなどの選択に「自分なりの根拠」を明確にする - 日々の活動を振り返る
→ カウンセラー任せにせず、毎回の出会いやデートから学びを記録する
信頼関係を築く
結婚相談所での活動を成功に導く大きな要素のひとつが、カウンセラーとの信頼関係です。
カウンセラーは会員の婚活をサポートする伴走者ですが、その力を最大限に活かせるかどうかは、会員側がどれだけ信頼を築けるかにかかっています。
信頼関係があると、アドバイスが心に届きやすくなり、婚活の質が大きく向上します。
【信頼関係を築くメリット】
- 紹介や助言の精度が上がる
→ 会員の本音を理解できるため、相性の良い相手を紹介しやすい - 不安や失敗を正直に共有できる
→ 落ち込んだときも安心して相談でき、気持ちを立て直せる - モチベーションを維持できる
→ カウンセラーからの励ましが素直に響き、活動を続ける力になる
1. 信頼関係を築くための行動
- 率直に本音を話す
→ 希望条件・不安・弱点も隠さず共有する - フィードバックを素直に受け入れる
→ 「否定された」と捉えず、改善のヒントとして受け止める - 相談や報告をこまめにする
→ デートの感想や相手への印象を伝えることで、適切なフォローを受けられる - 感謝を伝える
→ 小さなサポートにも「ありがとうございます」と伝えることで関係が良好になる
【信頼を損なわないための注意点】
- 嘘をつかない
→ 実際の交際状況や気持ちを偽ると、的確なサポートができなくなる - 依存しすぎない
→ すべてを丸投げするのではなく、自分の意思も示す - 不満は溜め込まず冷静に伝える
→ 「紹介が合っていない気がします」と丁寧に伝えれば改善される