結婚相談所への入会を検討する際、多くの方が最初に利用するのが「無料カウンセリング」です。この機会を活かすことで、自分に合った相談所かどうかを見極めることができます。
ここでは、カウンセリングの場で必ず確認しておきたい5つの質問を紹介します。
- どんな会員層が多いですか?
- 成婚までの平均期間と成婚率はどのくらいですか?
- どのようなサポートが受けられますか?
- どのようなマッチング方法を行っていますか?
- 活動にかかる費用とその内訳はどうなっていますか?
カウンセリングを有意義にするためのポイント
- 事前に質問内容をメモしておく
- 自分の婚活の目的や理想像を明確にしておく
- 比較対象として複数の相談所を訪れる
目次
どんな会員層が多いですか?
この質問は、自分の希望条件に合った人が在籍しているかを確認するための最重要項目です。ただ単に「たくさんいます」という回答ではなく、以下の具体的な項目を掘り下げて聞くことが大切です。
確認すべきポイント
■ 年齢層
- 自分の希望する年齢の異性がどれくらいいるか
- 男女比(30代後半女性が多い、40代男性が多い など)
■ 居住地・活動エリア
- 地域密着型か、全国対応か
- 自分が活動しやすいエリアの会員がどれくらいいるか
■ 職業・年収
- 公務員や医療職、会社員など、どんな職種の人が多いか
- 年収の分布(500万円以上が○%など)
■ 学歴や婚歴
- 学歴の傾向(大学卒業以上の割合など)
- 再婚希望者が多いか、初婚希望者が中心か
■ 婚活に対する姿勢
- 本気で結婚を考えている人が多いか
- 短期成婚を目指す人と、ゆっくり婚活したい人の割合
- 「私の希望条件(例:35〜40歳・関東在住)に合う方はどのくらい在籍していますか?」
- 「この相談所に多い職業や年収層の傾向はありますか?」
- 「初婚・再婚など、どのような背景の方が多いですか?」
【この質問で見極めるべきこと】
- 希望条件に合った相手が一定数いるか
- 自分が「選ぶ側」になれる可能性があるか
- その相談所の強みや特色が、自分の婚活にマッチするか
成婚までの平均期間と成婚率はどのくらいですか?
この質問は、その結婚相談所がどれくらいの成果を出しているのかを把握するための重要な指標です。単なる「実績」ではなく、活動スタイルとの相性や信頼性を見極めるポイントでもあります。
成婚までの平均期間とは?
成婚までの平均活動期間は、相談所のスタイルによって異なります。
- スピード重視型の相談所:3〜6ヶ月
- じっくり活動型の相談所:6〜12ヶ月以上
平均期間が短ければ「成婚までのサポートが濃密」とも言えますが、裏を返せば「じっくり考える時間が取りにくい」とも解釈できます。自分の婚活スタイルに合ったペースかどうかを確認しましょう。
成婚率とは?
成婚率は、以下のどちらで算出しているかで印象が大きく変わります。
- ① 全会員に対する成婚者の割合(厳密な成婚率)
- ② 成婚退会者に対する成婚数(見かけ上の高い数字になる傾向)
全体会員100名中10名が成婚 → 成婚率10%(①)
成婚退会者10名中10名が成婚 → 成婚率100%(②)
「成婚率が高い」と言っても、算出基準を必ず確認しましょう。
- 「御社の平均成婚までの活動期間はどれくらいですか?」
- 「成婚率はどう算出されていますか?全体会員数に対するものですか?」
- 「短期間で成婚されている方の特徴はありますか?」
見極めのポイント
- 成婚までの期間が自分の理想と大きくずれていないか
- 成婚率が高すぎる・低すぎる場合は、理由を明確に聞く
- 成婚に向けた具体的なサポート体制があるかも確認
どのようなサポートが受けられますか?
この質問は、結婚相談所の価値の中核部分を見極めるためのものです。料金に見合うサポートを受けられるか、自分の性格や希望に合った支援体制かどうかを確認するために、必ず詳細を聞いておきましょう。
主なサポート内容と確認ポイント
■ 専任カウンセラー(アドバイザー)の有無と関わり方
- 専任の担当者がついてくれるのか
- 定期的な面談やフォローアップの頻度
- メール・電話での相談は何回まで無料か
※例:「月1回対面で面談+LINE相談無制限」など
■ プロフィール作成の支援
- 魅力が伝わるように、カウンセラーが一緒に文章を作成してくれるか
- 写真撮影や服装アドバイスの有無
- PR文の添削、自己紹介の見直しなどがあるか
■ 相手紹介・マッチング
- 自分で検索するスタイルか、カウンセラーが推薦する形か
- 紹介人数の目安(週○人/月○人)
- マッチングはAIか、手動によるカウンセラーの判断か
■ お見合いセッティングのサポート
- お見合いの日程調整を代行してくれるか
- 事前のアドバイス(話題、服装、マナー)を受けられるか
- お見合い後のフィードバックや振り返りがあるか
■ 交際中のフォローアップ
- 初期交際〜真剣交際までの相談体制
- 相手への気持ちをどう伝えるか、断る際のサポートなど
- トラブルが起きた時の仲裁対応
■ 成婚後のサポート
- プロポーズのタイミングや段取りの相談
- 結婚後のライフプランや両家挨拶のアドバイス
- 成婚退会後も相談できる制度の有無
- 「カウンセラーのサポートはどのような頻度と方法で受けられますか?」
- 「プロフィール作成はどのように進めますか?サポートはつきますか?」
- 「交際中の悩みや不安はどこまで相談できますか?」
【見極めのポイント】
- サポート内容が明確か(あいまいな表現には注意)
- 有料オプションと無料範囲の違いがはっきりしているか
- 自分が必要とする支援が含まれているか
どのようなマッチング方法を行っていますか?
結婚相談所によって「マッチング方法」には大きな違いがあります。活動の進め方や相手との出会い方を左右するため、自分の性格や希望に合ったマッチング方式を選ぶことが非常に重要です。
主なマッチング方法とその特徴
■ 自分で探す「検索型」
- 会員専用のシステムを使って、自分で条件を設定し、お相手を検索
- 気になる相手に自分から申込ができる
- 時間や場所を選ばず、主体的に活動したい人向け
自由度が高い反面、積極性や判断力が必要です
■ カウンセラーによる「紹介型」
- 担当カウンセラーがあなたのプロフィールや希望条件に合った相手を厳選して紹介
- 人柄や相性など、機械では判断できない要素を考慮してくれる
- 受け身でも丁寧なマッチングが期待できる
紹介の回数や精度は、カウンセラーの力量に大きく左右されます
■ AIマッチング型
- 性格診断・価値観診断の結果をもとに、AIが相性の良い相手を自動抽出
- 自分では気づかない相性の良さに出会える可能性がある
- 多くの情報をデータ化できるデジタル活用型
数字や論理重視の人には向いているが、最終的には人の判断も重要です
■ ハイブリッド型(検索+紹介+AI)
- 自分で探す機能、カウンセラーの紹介、AI分析を組み合わせた総合型
- 多角的なアプローチが可能で、柔軟に婚活スタイルを選べる
大手相談所に多い形式。自分の使い方次第で効果に差が出ます
- 「どのような方法でマッチングを行っていますか?」
- 「カウンセラーの紹介と、自分で探すのはどちらが主軸ですか?」
- 「AIマッチングではどんなデータをもとに相性を判断していますか?」
【見極めのポイント】
- あなたが主体的に動きたいタイプか、サポート重視型かを自覚する
- マッチング方法に偏りがないか(紹介数が少なすぎないか)
- 複数の方法がある場合は、それぞれのメリットを活かせる体制か
活動にかかる費用とその内訳はどうなっていますか?
結婚相談所を利用する上で、最も誤解や不安が生まれやすいのが「費用」に関する部分です。料金体系が相談所ごとに大きく異なるため、総額と内容のバランスを理解することが大切です。
主な費用項目とその意味
■ 入会金(登録料)
- 初期登録やシステム利用のための費用
- 相場:1〜3万円程度(相談所によっては0円も)
■ 初期活動費(活動準備金)
- プロフィール作成、写真撮影、カウンセリング準備費用などを含む
- 相場:5〜15万円程度
- 中には「サポート費」や「活動サポート料」として別枠になっている場合も
■ 月会費
- システム利用、紹介、カウンセラーサポートなど月々の利用料
- 相場:1万〜2万円台
- 月会費が高いところほど、サポートの密度が高い傾向も
■ お見合い料
- お見合い1回につき発生する費用(発生しない相談所もあり)
- 相場:5,000円〜10,000円程度
- 頻繁にお見合いを希望する方は、回数制限や無料枠の有無も確認を
■ 成婚料
- 成婚退会(交際を経て結婚前提で退会)時に支払う成功報酬
- 相場:5万円〜20万円
- 支払う価値があると思えるサポートを受けられるかが重要
カウンセリング時に必ず聞くべきこと
- 「全体でいくらぐらいかかりますか?」
- 「成婚料の定義は何ですか?成婚とは何を指しますか?」
- 「途中退会した場合、返金はありますか?」
【注意すべきポイント】
- 表示されている料金が「一部」だけである場合がある(例:月会費のみ提示)
- キャンペーン価格の適用条件(期間限定・紹介者限定など)を確認
- オプション(写真撮影、パーティー参加など)の費用は別途かかることが多い
【見極めのコツ】
- 総額が明確か、後から「追加費用」が発生しないか確認
- 安さだけで判断せず、サポート内容とのバランスを見る
- 「成婚できるまでに平均でどれくらい費用がかかるか」を想定する