結婚相談所の「紹介人数」は多ければ良い?意外な落とし穴

結婚相談所を選ぶときに、多くの方が注目するのが「月に何人紹介してくれるのか」という点です。

紹介人数が多ければ多いほど出会いのチャンスが増えるように思えますが、実はその考えには落とし穴があります。今回は、紹介人数が多いことのメリットとデメリットを詳しく解説します。

【紹介人数が多いことのメリット】

  • 出会いの機会が増える
  • 自分に合った人に出会える可能性が高まる
  • 比較対象が増えることで視野が広がる

これらは非常に魅力的なポイントです。特に出会いの数が限られている人にとっては、多くの人と接することで理想の相手像が明確になる場合もあります。

見落とされがちなデメリット】

一方で、紹介人数が多いからといって必ずしも成功に繋がるわけではありません。以下のようなデメリットも存在します。

  • 一人ひとりとの出会いが浅くなりやすい
    • 多くの人とやり取りすることで、一人ひとりとのコミュニケーションが希薄になる可能性があります。
  • 選択肢が多すぎて決められなくなる
    • いわゆる「選択肢過多」で、誰かに絞ることが難しくなることもあります。
  • 紹介の質が下がる場合がある
    • 数を優先するあまり、相性の精度が低い相手が含まれることがあります。

紹介人数は「量」より「質」が大切

紹介人数が多いこと自体が悪いわけではありませんが、それ以上に重要なのは「どれだけ自分に合った人を紹介してくれるか」です。

紹介人数が少なくても、カウンセラーが丁寧にマッチングしてくれる結婚相談所の方が、結果的に成婚につながりやすいことがあります。

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一人ひとりとの出会いが浅くなりやすい

結婚相談所で紹介人数が多い場合、一見するとチャンスが広がるように思えますが、実際には以下のような問題が生じることがあります

1. 時間とエネルギーの分散

  • 一度に複数の人とやり取りを行うと、それぞれに十分な時間を割けなくなります。
  • メッセージのやり取り、日程調整、実際の面談などが重なると、気持ちが分散し、相手の個性を深く理解する余裕がなくなります。

2. 相手の印象が薄くなる

  • 週に何人も紹介されて会っていると、記憶が混同しやすくなります。
  • 「誰と何を話したか」が曖昧になり、深い関係を築くのに必要な“積み重ね”が弱くなります。

3. 無意識に「次がある」と思ってしまう

  • 紹介が多いと、「この人が合わなくても次がある」と思いがちです。
  • 結果として、一人ひとりとの出会いを大切にする意識が薄れ、真剣に向き合わなくなるリスクがあります。

【出会いは「深さ」が鍵】

真剣な結婚を目指す婚活では、「どれだけ多くの人と会ったか」ではなく、「どれだけ一人の人と向き合ったか」が問われます。紹介人数が多くても、ただ消化するような出会いでは意味がありません

選択肢が多すぎて決められなくなる

結婚相談所で月に数十人もの紹介を受ける場合、「たくさんの中から選べるから安心」と思われがちです。

しかし、実際には選択肢が多いことでかえって決断が難しくなることがあります。これは「選択のパラドックス(選択肢過多)」とも呼ばれる心理現象です。

1. 比較が止まらなくなる

  • 「この人もいいけど、もっと条件の良い人がいるかもしれない」と考え続けてしまい、どこかで決断を下すことが難しくなります。
  • 特に条件(年収、学歴、容姿など)にとらわれがちな人は、理想を追い求めすぎてしまう傾向があります。

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2. 決めた後に後悔しやすくなる

  • 多くの選択肢の中から一人を選ぶと、「あの人の方が良かったかも」と後悔の気持ちが生まれやすくなります。
  • これは「もっと良い選択肢があったのでは?」という思考が抜けないためです。

3. 一人に集中できない

  • 多くの人と同時進行で関わっていると、誰かに気持ちを集中させることが難しくなります。
  • 気づけばどの相手にも中途半端な印象を与えてしまい、信頼関係が築けなくなることもあります。

【「選ぶ」より「選ばれる」意識も大切】

結婚相談所では、「自分が選ぶ立場」であると同時に、「相手に選ばれる立場」でもあります。選択肢が多いことに甘えてしまうと、チャンスを自ら逃してしまうことにもつながります。

紹介の質が下がる場合がある

結婚相談所の中には、「月に○○人紹介」や「毎月無制限に紹介可能といった“紹介人数の多さ”をセールスポイントにしているところもあります。

しかし、そのようなサービスの中には、「紹介数を優先するあまり、マッチングの質が犠牲になっている」ケースがあることを忘れてはなりません。

1. 機械的なマッチング

  • 大量の紹介を行うには、AIやシステムによる自動マッチングが多く用いられます。
  • 条件一致(年齢、年収、居住地など)に重点が置かれ、内面的な相性や価値観の一致が考慮されにくいことがあります。

2. カウンセラーの関与が浅くなる

  • 紹介人数が多い場合、担当カウンセラーが一人ひとりにかける時間が限られます。
  • あなたの希望や過去のフィードバックが十分に反映されないまま、「とりあえず紹介」という形で候補が提示されることもあります。

3. 相性よりも「数」を重視した営業戦略

  • 一部の相談所では、「紹介人数=サービス価値」と捉え、成婚率よりも紹介件数をアピールして集客する傾向があります。
  • このようなスタイルでは、マッチングの精度やお相手の真剣度よりも、“とにかく数をこなす”ことが目的になりがちです。

【質の高い紹介とは何か?】

  • あなたの価値観や将来像に合った人を厳選して紹介
  • 過去の婚活履歴やフィードバックを踏まえた提案
  • 担当者が双方の性格や希望を理解したうえでのマッチング

つまり、ただ条件が合うだけでなく、心の部分まで含めた相性の見極めが重要なのです。

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