【実例あり】婚活でメンタルがやられそうなときの対処法

婚活は「出会う」「断られる」「期待する」「進展がない」といった繰り返しで、精神的に疲弊しやすい活動です。

とくに真剣に取り組む人ほど、うまくいかないときの落ち込みが大きくなります。以下に、実際にあったエピソードとともに、メンタルを守るための具体的な対処法をお伝えします。

1. 愚痴やストレスは“信頼できる他人”へ吐き出す

婚活は、単なる恋愛とは異なり、将来を見据えた出会いを繰り返す真剣な活動です。そのぶん、うまくいかなかったときの落ち込みは大きく、誰にも言えないまま心の中で自分を責めてしまう人が少なくありません

「自分に問題があるのではないか」
「なんで自分ばかり断られるのか」
「また今回も何も進展がなかった」

そう感じたとき、最初にやるべきことは『一人で抱え込まないこと』です。

なぜこれが効果的なのか?

気持ちを誰かに話すことで、自分の中に溜まった不安や焦りを言葉として“外に出す”ことができます。これは、心の整理や感情のリセットに非常に効果的です。

また、誰かに話すことで、「自分は間違っていない」「それで大丈夫」といった安心感や共感を得ることができ、次の一歩を踏み出す力にもつながります

どんな相手に話すべきか?

1. 結婚相談所のカウンセラー

  • 婚活の専門知識があるため、共感+的確な助言が得られる
  • 感情的な話も冷静に受け止めてくれる安心感がある
  • 何よりも“あなたの味方”として動いてくれる存在

2. 婚活経験のある友人

  • 同じ苦労を経験してきたからこそ、気持ちに寄り添ってくれる
  • 具体的なアドバイスよりも、「私もそうだったよ」の一言が励みになる

3. 家族(特に親や兄弟)

  • あなたのこれまでの性格や人生を知っている
  • 婚活に直接のアドバイスはできなくても、感情の受け皿になってくれる

話すときのちょっとした工夫

  • 「今日は少し聞いてほしいだけ」と最初に伝える
  • 不満だけでなく、「こうなったら嬉しい」という未来のイメージも話す
  • 長くなりすぎず、気持ちを軽くする範囲で話す

実際のエピソード

30代女性のケース 結婚相談所でのお見合いが連続して断られ、「もう無理かもしれない」と思い悩んでいた女性が、担当カウンセラーに勇気を出して思い切り愚痴をこぼしました。 カウンセラーは「そう感じるのは自然なことですよ」と寄り添いながら、「今までの活動を振り返ると、実は前進している部分もある」と具体的な言葉で励ましました。 その結果、彼女は気持ちを切り替え、2か月後には真剣交際に進み、半年後に成婚しました

2. 婚活以外の時間で“癒し”を意識的に取り入れる

婚活は、出会い・お見合い・交際・結果待ちなど、多くの感情が日々揺れ動く活動です。しかも、相手の反応や返事を待つことが多く、自分ではコントロールできない状況も少なくありません

こうした緊張感の中で、ずっと気を張っていると、心も体も疲れが溜まりやすくなります

そのため、婚活を長く・前向きに続けるには、「あえて婚活と無関係な癒しの時間をつくる」ことがとても大切です。

なぜ癒しの時間が必要なのか?

  • 婚活は“努力が見えづらい”活動で、報われるまでに時間がかかる
  • 頑張っても結果が出ないと、無力感や焦りを感じやすい
  • 常に「どう見られているか」「どう返せばいいか」と頭を使う状態では、心の休息が取れにくい

意識的に「婚活から完全に離れる時間」を取ることが、メンタルの回復と気持ちのリセットに非常に効果的です。

癒しの時間の具体的な取り入れ方

1. 毎日の“ちょっとした楽しみ”を持つ

  • 朝のコーヒーをゆっくり飲む
  • 帰宅後に好きな音楽を聴きながらリラックスする
  • お風呂でアロマを焚いて一人の時間を楽しむ

小さな癒しでも、心の安定に繋がります。ポイントは「婚活のことを考えない時間」にすることです。

2. 定期的に“体を動かす”習慣を持つ

  • ウォーキングや軽いジョギング
  • ヨガやストレッチ、ダンスなどのリズム運動
  • 週1回のジム通いやフィットネス動画視聴

セロトニンという「心を安定させるホルモン」の分泌を促し、精神的な疲労を回復させる効果が期待できます

3. 自然や趣味に触れる

  • 公園で散歩する、自然の風景を眺める
  • 映画鑑賞、美術館巡り、手芸・料理などのクリエイティブ活動
  • ペットとの時間や、観葉植物の手入れ

五感が刺激される時間を持つことで、脳がリラックスし、気分転換になります。

実際のエピソード

実例:40代女性のケース 婚活のプレッシャーで、家に帰っても気持ちが休まらなかった女性が、カウンセラーに勧められて「朝15分の散歩」を始めました。すると、次第に気分が明るくなり、視野が広がる感覚が生まれたそうです。1か月後には「前より気持ちに余裕ができて、相手との会話も自然になった」と話し、活動の成果にもつながりました。

ポイントは“自分の感覚を取り戻すこと”

婚活に集中していると、「自分がどうしたいのか」よりも、「相手にどう思われるか」を優先しがちです。癒しの時間は、そうした緊張から離れて、自分自身と向き合い、リズムを整える時間になります。

3. 思い切って“休む”のも選択肢

婚活は、自分の人生にとって大きな決断を伴う活動です。そのぶん、「真剣にやらなければ」「早く結果を出さなければ」と、知らず知らずのうちに心も体も疲弊してしまう人が少なくありません。

頑張っているのに成果が出ないと、自己否定や焦燥感が強くなり、婚活そのものがつらく感じることもあるでしょう。そんなときにこそ必要なのが、「一度立ち止まる」という選択肢です。

なぜ「休むこと」が必要なのか?

  • 常に「選ばれるかどうか」を意識し続ける婚活は、心理的な消耗が激しい
  • 結果が出ない状態で無理に続けると、視野が狭くなり、自分も相手も冷静に見られなくなる
  • “婚活疲れ”が蓄積すると、次第に人との出会い自体が苦痛になりかねない

「休む」ことで、いったん心と頭をリセットし、自分の状態を客観的に見つめ直すことができます。

【休むことのメリット】

  • 気力・体力が回復し、ポジティブな思考が戻る
  • 客観的な視点で自分の婚活スタイルや価値観を見直せる
  • 周囲の声や情報から距離を置くことで、自分の本心に気づける
休み方の例

1. 数週間〜1か月の活動休止

  • 結婚相談所で「休会制度」がある場合は利用する
  • アプリや紹介サービスを一時的に停止し、通知やログインをオフにする

2. リフレッシュ旅行や自然とのふれあい

  • 日常を離れた環境で、自分の状態を振り返る
  • 無理に誰かと一緒に過ごすのではなく、一人旅も有効

3. 趣味や生活リズムの見直し

  • 自分の好きなことに打ち込む時間をつくる
  • 睡眠・食事・運動など、生活の基本を整えることでメンタルが回復しやすくなる

実際のエピソード

実例:30代後半女性のケース

婚活を1年以上続けていたが、思うような結果が出ず、次第に「婚活が苦痛」に感じるようになった女性が、相談所の休会制度を利用して1か月間活動を完全に停止。その間、旅行や読書、趣味の料理に没頭したことで気持ちが整理され、再開後は「肩の力が抜けて、自然体で話せるようになった」と感じたそうです。結果として、その2か月後に真剣交際に進展し、半年後に成婚。

休むことは“逃げ”ではない

婚活を休むことに対して、「負けた気がする」「時間がもったいない」と感じる方も多いですが、それはまったくの誤解です。本当の“損失”は、疲れ切った状態で婚活を続け、自分の魅力をうまく発揮できなくなることです。
「立ち止まること」は、「よりよく前に進むための準備期間」だと考えることが大切です。

4. 活動スタイルを変えて“環境をリセット”する

婚活で疲れを感じる大きな原因のひとつは、「何をやっても変わらない」という行き詰まり感です。

頑張っても結果が出ない、同じようなやりとりが繰り返される、気持ちが乗らない。それでも「続けなければ」と思い込んで、無理に今の方法にしがみついてしまう方も少なくありません

そういうときこそ、一度立ち止まり、“やり方”そのものを変えてみることが、気持ちのリセットと前進への第一歩になります

なぜ活動スタイルを変えると効果があるのか?

  • 慣れすぎた環境では新鮮さや期待感が薄れてしまう
  • 同じ手法に固執すると、選択肢や視野が狭まりやすい
  • 新しい環境や人との出会いで、気持ちが切り替わり、行動にも変化が生まれる

環境を変えるだけで「再スタート」の感覚が得られ、再び婚活を楽しめるようになることも多いです。

活動スタイル変更の具体例

1. マッチングアプリ → 結婚相談所へ移行

アプリでの出会いに疲れた方は、結婚を真剣に考える人が多い相談所へ切り替えることで、安心感と効率が得られます。
また、プロフィールの信頼性や第三者のサポートが加わることで、精神的な負担も軽くなります。

2. 結婚相談所 → 自主的な婚活イベントや趣味活動へ

相談所での形式的な出会いに疲れた方は、趣味を通じた自然な出会い(ランニング、料理教室、読書会など)に切り替えることで、肩の力が抜け、リラックスした出会いが期待できます。

3. 担当カウンセラーを変更

今の相談所が合っていると感じても、「カウンセラーとの相性が合わない」と感じる場合は、思い切って担当者変更を依頼するのも一つの手段です。

4. お見合い重視 → 自分からの申し込み重視へ

「紹介を待つ」スタイルから、自ら積極的に申し込むスタイルに変えることで、気持ちの主導権を取り戻し、前向きな姿勢が戻るケースもあります。

実際のエピソード

実例:40代男性のケース

結婚相談所で活動していたものの、紹介される相手に興味が持てず、数か月間モチベーションが低下していた男性が、自ら趣味のテニスクラブに参加。その中で自然な出会いを経験し、「異性との接点がこんなに自然に感じたのは久しぶりだった」と振り返ります。婚活とは別の場所での経験が、気分を変える大きなきっかけになりました。

【活動スタイルを変える際の注意点】

  • 「今までのやり方がダメだった」とは思わない
     → すべての経験は今後の婚活に必ず活きます
  • 無理に“流行りの方法”に合わせなくて良い
     → 自分に合った手法を見つけることが最優先です
  • 新しい方法に過度な期待をしない
     → 小さな変化でも「前進」と捉える姿勢が大切です

5. 婚活には“メンタルの波”があることを知る

婚活をしていると、誰しも一度は感じるのが「なぜこんなに気分が上下するのか」という疑問です。

始めたばかりの頃はワクワクしていても、数週間・数か月が経つと、申し込みが減ったり、断られたりして、やる気や自信がどんどん落ちていくことがあります。

でもそれは、あなたが特別に「向いていない」からではありません婚活には誰にでも訪れる“メンタルの波”があるのです。

婚活の流れと感情の起伏

婚活のステップには、多くの感情が伴います:

  1. スタート直後(1か月目)
     期待と希望にあふれ、「いい人に出会えるかも」という前向きな気持ちが強い時期。行動力があるぶん、空回りも起こりやすい。
  2. 中期(2〜3か月目)
     最初の勢いが落ち着き、申し込み数が減ったり、返事が途切れたりしてくる。初めて「婚活ってこんなに難しいのか」と感じることも多く、気分が沈みがち。
  3. 壁(6か月目前後)
     頑張っても結果が見えにくく、他人と比較して自己否定に陥りやすい時期。焦りやあきらめの気持ちが強まる。
  4. 再起のチャンス(7か月以降)
     ある程度経験を積むことで、自分の希望条件の見直しや、柔軟な考え方ができるようになる。ここを乗り越えると成婚に近づくことも多い。

“波”を知ることで心が軽くなる理由

  • 感情の揺れが「自然な流れ」と理解できる
  • うまくいかない時期も、「これは通過点」と思える
  • 早い段階で落ち込んでも、「長い目で見れば大丈夫」と受け止められる

「メンタルが落ちる時期は誰にでもある」ことを知っているだけで、無駄に自分を責めずに済むのです。

【どう対処すればいい?】

1. 落ち込む時期を“先回りして意識する”
  • 2〜3か月目、6か月目など、疲れやすい時期に大きな予定を詰め込まない
  • あえて“メンテナンス期間”として、活動を減らしておくのも効果的
2. 自分の活動を記録する
  • 申し込み数・お見合い数・交際の状況などをメモしておく
  • 前進していることを数字や記録で可視化すると、気持ちが安定する
3. 落ち込んだ自分を責めない
  • 「今日は休もう」「気持ちが戻るまで待ってもいい」と受け入れる
  • できていないことより、“ここまで続けてきた自分”を認める
【実例】30代女性のケース 婚活を始めて2か月目、「誰からも申し込みがこなくなった」と落ち込んだ女性が、相談所カウンセラーから「今は“2か月目の壁”ですよ」と声をかけられたことで安心し、気持ちを整理。その後、自分の希望条件を見直し、半年後に理想の相手と出会い成婚。

6. セルフコンパッションで自分を責めない

婚活は、自分を見せる・評価される・断られるという流れを何度も繰り返す活動です。

そのなかで、「なぜ自分はうまくいかないのか」「もっと良い自分でいなければ」と、自分を厳しく責めてしまう方が非常に多く見られます。

ですが、そうした“自己否定”が続くと、自信が削られ、婚活を継続する力すら失ってしまうこともあります。
そんなときに必要なのが、“セルフコンパッション”=自分への思いやりを持つことです。

セルフコンパッションとは?

「Self-compassion(セルフコンパッション)」は、心理学で注目されている考え方で、

  • 自分がつらい時や失敗した時に
  • 自分を批判するのではなく
  • 優しく、共感的に受け止めてあげること

を意味します。これは甘えではなく、人が心を立て直すために必要な“セルフケア”の一環です。

なぜ婚活において大切なのか?

  • 婚活は“うまくいかない前提”で進む面がある
  • 断られるたびに「自分に魅力がないのか」と感じやすい
  • 誰かと比べて「自分だけ取り残された」と思ってしまう

そうした状況で自分を責め続けてしまうと、心がすり減り、行動力も失われていきます。セルフコンパッションを身につけることで、自分の努力を認め、前向きに活動を続ける力が戻ってくるのです。

【実践方法】

1. ネガティブな思考に気づいたら、“友人への言葉”で考え直す

「また断られた、私ってダメだ…」と思ったとき
→ 「もし親友が同じ状況だったら、なんて声をかけるか?」と考えてみる
→ たとえば「よく頑張ったよ」「運が悪かっただけ」「あなたの良さは変わらない」と言えるはずです
→ その言葉を、自分自身にもかけてあげる

2. 「できていないこと」ではなく、「続けていること」に目を向ける
  • 成婚していなくても、申し込みをした、お見合いに臨んだ、プロフィールを整えた——それはすべて行動の積み重ね
  • 行動した自分を肯定することで、自己価値感が育つ
3. 深夜の“負のループ思考”を断ち切る
  • 深夜にスマホでSNSを見たり、他人と比べたりすると、不安と自己否定が強くなりがち
  • 思い切って「まず寝る」「スマホを閉じる」「紙に書いて頭の中から出す」など、距離を置く習慣をつける
実例:20代後半女性のケース

婚活で「連続して断られ、自信がゼロになった」と感じていた女性が、カウンセラーから「今は頑張りすぎてる自分に“ありがとう”と言ってあげてください」とアドバイスを受けました。最初は違和感があったものの、寝る前に「今日も婚活がんばった」と声に出してみたところ、数日後には落ち込みが和らぎ、また申し込みを再開できるようになったとのことです。

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