「結婚相談所に入会したいけど、料金が高そうで不安」そう感じている方は少なくありません。実際、結婚相談所の料金体系は複雑で、初期費用・月会費・成婚料などさまざまな項目がかかります。
しかし、ポイントを押さえて比較すれば、費用を抑えながらしっかりと出会える相談所を見つけることも十分可能です。
ここでは、結婚相談所の費用を抑えたい人が賢く選ぶための具体的な視点と比較ポイントを詳しく解説します。
結婚相談所の料金はなぜ高く感じるのか?
結婚相談所の料金は、以下の3つが大きな負担になりがちです。
- 初期費用(登録料+活動サポート費): 数万円〜数十万円
- 月会費: 1万円前後〜2万円以上が一般的
- 成婚料: 成婚退会時に支払う成功報酬(5万円〜20万円程度)
このように、一見すると「高い」と感じやすいですが、サービス内容によって費用の意味合いも大きく異なります。
費用を抑えたい人の賢い結婚相談所の選び方
① 料金体系が明確でわかりやすい相談所を選ぶ
② 「オンライン型」や「データマッチング型」を検討する
③ 成婚料なし or 安めの相談所を選ぶ
④ 地方在住なら地域密着型を狙う
⑤ 入会前に無料相談で「費用の内訳」を聞く
安さだけで選ばないことも重要
いくら安くても、希望の相手に出会えない・サポートが不十分・退会者が多いといった状況では、本末転倒です。
特に以下の点もあわせてチェックしておくと安心です。
- 紹介人数の上限はあるか
- 成婚率や退会者の理由
- サポート体制の有無(例:定期面談・お見合い調整代行)
目次
① 料金体系が明確でわかりやすい相談所を選ぶ
結婚相談所を選ぶうえで「費用が安い」という理由だけで決めてしまうと、あとから追加料金が発生し、結果的に高くつくことがあります。
そのため、“トータルでいくらかかるのかが明確にわかる相談所”を選ぶことが、費用を抑える第一歩です。
■ よくある料金項目とその意味
結婚相談所の料金体系には、以下のような基本項目があります:
項目 | 説明 | 相場(目安) |
---|---|---|
登録料 | 会員登録・データベースへの登録費用 | 1万〜3万円程度 |
初期費用 | 活動準備のサポートやカウンセリング費など | 5万〜20万円前後 |
月会費 | システム利用料・紹介・サポートなど月々の費用 | 1万〜2.5万円程度 |
お見合い料 | お見合い1件ごとにかかる費用(設定・調整含む) | 無料〜5,000円/件 |
成婚料 | 成婚退会時に支払う成功報酬 | 5万〜20万円前後 |
その他費用 | 写真撮影・パーティー参加費・再登録料など | 任意(事前確認必須) |
【比較時に確認すべき「料金の透明性」チェックポイント】
費用を明確に把握するには、以下の点に注目してください:
- すべての料金項目が事前に提示されているか
→「初期費用と月会費は明示してあるが、成婚料については記載なし」という場合は要注意 - 「月会費だけ安く見せて、実はお見合い料が毎回かかる」などの構造になっていないか
→「お見合い10回で総額5万円以上になる」こともあるため、見落とさないように - 入会前に「モデルケースの料金例」を提示してもらえるか
→「半年活動した場合の総額例」などがあると、より比較しやすくなります - オプションが任意か強制かも確認
→プロによる写真撮影やマナー講座などは「希望者のみ」の場合と「必須参加(=有料)」のケースがある
■ 「総額でいくらかかるか?」をシミュレーションする
料金体系がわかりづらい相談所では、いざ活動を始めてから費用が膨らんでいく傾向があります。
そこで、「半年間活動して成婚した場合」「1年間活動して退会した場合」など、想定ケースごとの総額を必ず事前に出してもらうのがおすすめです。
A社とB社の比較(6か月活動し、3回お見合い後に成婚)
比較項目 | A社(わかりやすい) | B社(一見安く見える) |
---|---|---|
登録料 | 3万円 | 1万円 |
初期費用 | 5万円 | 2万円 |
月会費(6ヶ月) | 1.5万円×6=9万円 | 9,000円×6=5.4万円 |
お見合い料 | 無料 | 5,000円×3=1.5万円 |
成婚料 | 5万円 | 10万円 |
合計 | 22万円 | 19.9万円(だが成婚料高) |
B社は月会費が安いように見えますが、成婚料やお見合い料を含めると最終的にはA社と大差がない、または高くなることも。
② 「オンライン型」や「データマッチング型」を検討する
結婚相談所にはさまざまなタイプがありますが、その中でも「オンライン型」や「データマッチング型」は、費用を抑えたい人にとって非常に有力な選択肢です。
これらのタイプは、人件費や店舗運営コストが少ないため、料金設定が比較的リーズナブルです。
また、自分のペースで活動しやすく、時間や場所に縛られないという利点もあります。
オンライン型結婚相談所とは?
■ 特徴
- 店舗を持たず、登録からお見合いまで全てWEBやアプリで完結
- カウンセラーとの面談はオンラインで実施
- スマホやPCを使って、空いた時間に活動できる
【費用面のメリット】
- 店舗運営費がかからないため、月会費・初期費用が低めに設定されている
- 成婚料がない、または低額のケースが多い
- 通う必要がないため、交通費などもかからない
■ こんな人におすすめ
- 都心部から遠い、または地方在住で店舗に通うのが難しい
- 仕事や子育てで多忙なため、自分のペースで婚活したい
- コストを抑えつつ、本格的な婚活サービスを受けたい
データマッチング型結婚相談所とは?
■ 特徴
- 登録されたプロフィール情報や希望条件をもとに、システムが自動で相手を紹介
- カウンセラーによる「手厚いサポート」は控えめ(もしくはオプション)
- 「婚活アプリ」と「仲人型結婚相談所」の中間にあたる存在
【費用面のメリット】
- サポート人件費が少ないため、月会費や初期費用が大幅に抑えられている
- お見合い料・成婚料が発生しない場合が多い
- 条件検索によって自分で効率よく相手を探せる
■ こんな人におすすめ
- 一定の自己管理能力がある人(積極的に相手にアプローチできる)
- とにかく低コストで多くの人と出会いたい人
- 手厚いサポートよりも「効率性」や「自由度」を重視する人
オンライン型/データマッチング型の代表的な料金モデル例
項目 | オンライン型(例) | データマッチング型(例) |
---|---|---|
初期費用 | 1〜3万円 | 1〜5万円 |
月会費 | 5,000〜1.5万円 | 4,000〜1万円 |
お見合い料 | 無料〜3,000円程度 | 無料(自己調整が主) |
成婚料 | 無料〜5万円前後 | なし or 低額 |
サポート体制 | オンライン相談可 | 基本はシステム中心 |
※上記はあくまで目安であり、実際の料金は各社で異なります。
【利用前に確認すべきポイント】
オンライン型・データマッチング型はコスト面で優れていますが、以下のような点を事前に確認すると失敗を防げます。
- サポート内容はどこまで含まれるか?(例:プロフィール作成の添削、初回の相談など)
- 本人確認・独身証明の提出は必須か?(信頼性の確保に関わる)
- 交際成立後のサポート体制はあるか?(交際進行・成婚までの支援)
③ 成婚料なし or 安めの相談所を選ぶ
結婚相談所における「成婚料(せいこんりょう)」とは、相談所を通じて結婚が決まったときに支払う“成功報酬”のようなものです。
成婚料の金額は相談所によって大きく異なり、数万円〜20万円以上かかる場合もあります。
したがって、成婚料が「無料」または「安め」の相談所を選ぶことで、最終的な総費用を大きく抑えることが可能です。
成婚料の仕組みとは?
■ 成婚料が発生するタイミング
- 「結婚を前提とした交際が成立」したとき
- 「プロポーズが成功して退会」するタイミング
- 相談所によっては「交際継続意志の段階」で請求されることも
■ 一般的な成婚料の相場
- 安いところ:0円〜5万円
- 一般的:5万円〜11万円
- 高いところ:15万円〜22万円
成婚料が高いと何が問題なのか?
成婚料は一見「成功報酬」なので合理的に見えますが、以下のような問題点があります。
- 成婚が決まった瞬間に大きな支出が発生するため、結婚準備資金に影響
- 月会費やお見合い料が安くても、最終的な総額が高くつく
- 「成婚料を回収したいがために早期退会を急かされる」ケースもある(相談所の方針による)
【成婚料なし or 安めの相談所のメリット】
■ 明朗な料金体系で安心できる
「成婚料なし」の相談所では、月会費や初期費用にサービスが集約されているため、費用予測が立てやすいです。
■ 成婚後の資金計画が立てやすい
結婚に向けて、以下のような出費が予想されるため、退会時に費用が発生しないことは大きな利点です。
- 婚約指輪・結婚指輪
- 引っ越し・新生活準備費
- 結婚式やフォトウェディング
■ 費用対効果を実感しやすい
「月額を払いながらしっかり活動し、成婚できたらお得だった」と納得感がある。
成婚料がない(または安い)結婚相談所の探し方
以下のような視点で探すと、費用を抑えつつ信頼できる相談所を選べます。
■ 公式サイトで「成婚料」の記載があるかチェック
- 明記されている=料金体系に透明性がある
- 記載がない場合、無料相談で必ず確認すること
■ 成婚料なしでもサポート内容が手厚いか確認
- 成婚料を取らない代わりにサポートを省いているケースもあるため、対応範囲を要確認
■ 成婚料ありでも「上限5万円以内」であればコスパ良好
- 成婚料5万円以下の相談所は、支出の負担を抑えつつ一定の成果報酬型サービスが受けられるため、バランスが良い
成婚料の有無による比較イメージ
相談所タイプ | 成婚料の有無 | 特徴 |
---|---|---|
成婚料なし型 | 0円 | 全体のコストが安い/料金体系が明確 |
成婚料低価格型 | 3万〜5万円程度 | 成果に対する適度な報酬/納得感がある |
成婚料高価格型 | 10万〜20万円超 | ハイサポート型/ただし総額は高くなりがち |
【注意点:成婚料なし=すべてが良いとは限らない】
成婚料がないことで、以下のようなデメリットも起こり得ます。
- 成婚率にこだわらない運営姿勢(=サポートの質にバラつき)
- サポート体制が限定的なケースも
- 会員数が多い分、競争が激しいこともある(特に大手オンライン型)
重要なのは、成婚料の有無だけでなく、サポート内容や会員層とのバランスで判断することです。
④ 地方在住なら地域密着型を狙う
都市圏の大手結婚相談所は知名度も高く安心感がありますが、地方に住んでいる方にとっては、アクセス面や紹介対象との距離、費用の面で不利になることも少なくありません。
そのような方におすすめなのが、地域密着型の結婚相談所です。
地域密着型相談所とは?
■ 特徴
- 地域に根ざした運営(市区町村単位で活動)
- 対面での細やかなフォローが得意
- 対象エリアを絞って効率よく紹介してくれる
【費用面でのメリット】
- 大手に比べて広告費・運営コストが低いため、料金設定が良心的
- 成婚料や月会費が大手より2〜3割安いこともある
- 移動にかかる交通費・宿泊費などの間接的コストも抑えられる
地域密着型が地方在住者に向いている理由
① 地元の人と出会いやすい
- 「実家から遠くない人がいい」「転勤の少ない地域の人が理想」などのニーズに対応しやすい
- 地元志向の人が多いため、結婚後の生活設計がしやすい
② 担当者が地域事情を熟知している
- 地域の婚活イベント・人口動向・地元の価値観など、地域特有の事情をふまえたサポートが期待できる
- 同じ地方在住同士だからこそ、感覚が合うマッチングがしやすい
③ 相談・面談がスムーズで無理がない
- 電車で1時間以上かかる大手支店よりも、地元の事務所やカフェで手軽に面談できる
- オンラインと対面を柔軟に使い分けられる相談所も増加中
地域密着型相談所の料金例(大手との比較)
項目 | 地域密着型(例) | 大手(例) |
---|---|---|
初期費用 | 3〜7万円前後 | 10〜20万円前後 |
月会費 | 7,000〜12,000円 | 15,000〜25,000円 |
成婚料 | 3〜5万円 | 10〜20万円 |
紹介人数 | 月5〜10人程度 | 月10〜20人程度 |
地域密着型の方が年間トータルで5〜10万円以上安くなるケースも
地域密着型相談所の選び方
■ 地元の結婚相談所連盟加盟店をチェック
- IBJ(日本結婚相談所連盟)、BIU、日本仲人協会などの連盟加盟店であれば安心感が高い
- 地域検索ができる連盟公式サイトで調査が可能
■ 地元の自治体・商工会と連携している相談所も狙い目
- 「市や町が婚活を支援している」場合、提携相談所は公的な信頼性が高い
- 婚活イベント・セミナーなどとの連携もあり、費用が安く抑えられる傾向
■ 担当者との相性を重視
- 少人数運営の相談所では、担当者の人柄やスタンスが成婚に直結
- 無料面談で雰囲気を確認し、「無理に入会を勧めてこない」相談所を選ぶのが安心
【地方婚活で地域密着型を活用するコツ】
- 自治体の婚活支援(イベント・補助金)と併用する
- 出会いの少なさを「地元婚志向」でカバーする
- 移動距離や生活圏を共有できる相手を見つけやすい
⑤ 入会前に無料相談で「費用の内訳」を聞く
結婚相談所に入会する際に、「思ったよりもお金がかかった…」という失敗談は非常に多いです。この原因の多くは、事前に料金の内訳をしっかり確認していなかったことにあります。
そのため、無料カウンセリングや入会説明の場で、費用の内訳を細かく確認することが極めて重要です。
なぜ「費用の内訳」を聞くべきなのか?
■ 表示料金だけでは全体像が見えないことが多い
- 月会費は安いが、お見合い料や成婚料が別途かかる
- 初期費用の中に「プロフィール写真撮影」などが含まれていない
- 成婚料の金額や発生タイミングが曖昧にされていることも
■ トータル費用が数十万円変わることもある
1つひとつの料金が小額でも、積み重なると年間で5万円〜20万円以上の差が出ることがあります。
■ サービス内容とのバランスを判断できる
- 安い相談所=サービスが粗いとは限らない
- 逆に、高い相談所でも「紹介数が少ない」「サポートが雑」というケースもある
無料相談で必ず確認すべき「費用項目」
以下のようなポイントを、面談時にメモを取りながら確認しましょう。
■ 基本料金について
- 登録料・入会金はいくらか
- 初期費用に含まれる内容(写真撮影・プロフィール作成など)
■ 月会費に含まれる範囲
- 紹介人数の上限は?
- お見合い調整やフォロー面談は含まれているか?
■ オプション料金の有無
- お見合い料は1回いくら?
- イベント参加費や講座の費用は?
- 再登録・延長料金など隠れた費用はないか?
■ 成婚料の詳細
- 成婚料の金額と発生条件(交際=成婚?婚約=成婚?)
- 成婚料がかからない場合、その理由(サポート体制との関係性)
- 「6か月活動して成婚退会した場合、合計でどれくらいかかりますか?」
- 「この料金表に記載されていない費用は一切ないですか?」
- 「月会費の中に含まれるサポートはどこまでですか?」
- 「もし途中で退会した場合、返金や違約金はありますか?」
できれば複数社で比較検討し、同じ条件でシミュレーションしてもらうのが理想的です。
チェックリスト:説明を受けたら確認すべきポイント
項目 | 確認すべきこと |
---|---|
初期費用 | 登録料・活動サポート料の内訳が明確か |
月会費 | サポート範囲と紹介数が明示されているか |
お見合い料 | 発生条件と1回あたりの金額が説明されているか |
成婚料 | 金額と「何をもって成婚とするか」が明確か |
オプション料金 | かかる場合は、費目と金額、利用の任意性があるか |
退会・返金規定 | クーリングオフ・途中退会時の返金対応の説明があるか |
【無料相談時の注意点】
- 強引な営業をしてくる相談所は避ける
→ 良心的な相談所は「比較検討をすすめてくれる」傾向があります - 契約をその場で迫られても、一度持ち帰って冷静に判断しましょう
- 説明の途中で不明な用語が出てきた場合は遠慮せずその場で質問する