結婚相談所で活動していると、「お見合いが成立しない」「いいなと思った相手に断られた」など、少なからず断られる経験をするものです。
それが続くと「自分には魅力がないのかも」と落ち込んでしまう方も多いでしょう。
しかし、結婚相談所で断られるのは決して珍しいことではなく、ごく当たり前のプロセスです。ここでは、なぜ断られるのか、そのときにどう考えれば前向きになれるのかをご紹介します。
1. 結婚相談所では「断り」「断られる」は日常的
結婚相談所は、「条件」と「相性」を基にした出会いの場であるため、お見合いの成立率や交際への進展率が100%ではないことが前提です。
- 誰もが自分の理想像を持って活動している
- 「違うな」と感じた時点でお断りするのは誠実な判断
- 条件が合っても、直感的にピンとこないこともある
断られるのは「個人の否定」ではなく、「合わなかっただけ」と捉えることが大切です。
2. 「断られる=失敗」ではないと理解する
お見合いに進めなかったり、交際が終了したとしても、それは「うまくいかなかった」ではなく、「合わなかったことが分かった」という貴重な経験です。
- 相手に対して抱いた違和感は、将来的な不一致のサイン
- あなたの希望や価値観がはっきりするチャンス
- カウンセラーとの相談で改善点や方向性が見える
断られた経験もすべて、「未来の成功」に必要な過程と捉えましょう。
3. 自分の魅力を否定しない
断られた経験が続くと、「自分に魅力がないからでは…」と考えてしまいがちですが、それは大きな誤解です。婚活はタイミング・条件・相性のバランスが非常に大きく影響します。
- 相手の事情(希望条件変更、他の交際中など)もある
- 魅力の伝え方が合わなかっただけのことも多い
- カウンセラーに相談することで表現方法を見直せる
断られたからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。
4. 心の持ち方を少し変える
- 「今回はご縁がなかっただけ」と受け止める
自分が良いと思っても、相手には別の価値基準があります。否定ではなく「すれ違い」と考えることで、心が軽くなります。 - 「数を重ねて良い出会いを引き寄せる」と考える
1人の出会いで結果を出そうとするのではなく、複数の出会いの中で自然に相性の良い相手と巡り会える、と気持ちを切り替えましょう。 - 「一歩進んだ証拠」と捉える
お見合いの申込みや交際の申し出をしたという行動自体が、婚活の大きな一歩です。
【落ち込んだときの対処法】
- 信頼できるカウンセラーに気持ちを打ち明ける
- 無理に次の出会いを急がず、休息を取る
- 自分のペースを見直し、楽しめる婚活を意識する
婚活はマラソンのようなもの。息切れしないよう、自分の心を労わりながら取り組むことが大切です。
目次
信頼できるカウンセラーに気持ちを打ち明ける
結婚相談所で活動する中で、思うように結果が出なかったり、断られる経験が続くと、誰でも気持ちが沈んでしまうものです。
そんなときに心の支えとなるのが、カウンセラー(またはコンシェルジュ)という存在です。
結婚相談所のカウンセラーは、単に相手を紹介してくれるだけでなく、あなたの気持ちを受け止め、前に進むためのアドバイスをくれる「伴走者」でもあります。
なぜカウンセラーに気持ちを打ち明けることが大切か?
- 心の負担を軽くする効果がある
婚活では誰でも不安や焦りを感じます。そうした思いを一人で抱え込むと、次の行動にも影響が出ます。打ち明けることで気持ちが整理され、冷静になれます。 - カウンセラーがより的確なサポートをしてくれる
気持ちの状態や今抱えている悩みを共有することで、紹介の方針やアドバイスの方向性もあなたに合ったものに調整されやすくなります。 - 「失敗」ではなく「改善点」を一緒に探せる
断られた理由が不明確な場合でも、カウンセラーの視点からフィードバックを得ることで、次に活かすヒントが得られます。
打ち明けるときのポイント
- 正直な気持ちを隠さず話す
「落ち込んでいます」「もう少し自信が持てません」など、無理に前向きな言葉を装う必要はありません。 - 困っていることや不安なことを具体的に話す
「紹介された人との会話が弾まなかった」「断られるとすごく落ち込む」など、実際の出来事と感情を一緒に伝えると、より適切なアドバイスがもらえます。 - 「どうしたらいいか分からない」でもOK
自分の気持ちが整理できていなくても、その状態をそのまま伝えることに意味があります。プロのカウンセラーは、気持ちの整理を手伝うプロでもあります。
良いカウンセラーを見極めるポイント
- 話をしっかり聞いてくれる姿勢がある
- 否定せず、共感しながら話を受け止めてくれる
- あなたのペースを尊重してくれる
- 改善点を具体的に示し、次に活かす提案をくれる
もし、相談しても気持ちを否定されたり、プレッシャーをかけられるようであれば、他の担当者への変更を申し出ることも一つの選択肢です。
カウンセラーとの信頼関係がもたらすもの
- 精神的な安心感が得られる
誰かが味方になってくれているという実感が、活動を継続する力になります。 - より自分に合ったマッチングが可能になる
内面まで理解してくれるカウンセラーは、あなたに本当に合う人を見つけやすくなります。 - 婚活が前向きで楽しい時間になる
一人で抱え込まず、誰かと一緒に進めているという実感が、婚活の印象そのものを明るくしてくれます。
無理に次の出会いを急がず、休息を取る
婚活を続けていると、うまくいかない時期や断られる経験が重なり、気持ちが落ち込んだり、自信を失ったりすることがあります。
そんなときに大切なのは、無理に出会いを続けようとせず、「一度立ち止まること」です。
結婚という大きな目標に向かって頑張ることは素晴らしいことですが、心の余裕がなくなると、本来の自分らしさや魅力を発揮できなくなってしまうものです。
なぜ「休息」が必要なのか?
- 精神的な疲労が蓄積しているため
断られたり、期待外れの出会いが続いたりすると、知らず知らずのうちに「自分を否定された」と感じてしまいます。それが重なると、自己肯定感が下がり、婚活に対してネガティブな感情を抱きやすくなります。 - 焦りが判断を鈍らせるため
「早く結婚したい」「結果を出さなければ」と焦る気持ちが強くなると、相手を見る目が狭くなり、冷静な判断ができなくなることもあります。 - 自分を見直す時間が必要なときがある
立ち止まって、自分が本当に望む結婚やパートナー像を再確認する時間を取ることで、今後の活動の方向性がより明確になります。
【休息の具体的な取り方】
1. 一定期間、婚活を「お休み期間」とする
- 1〜2週間でも構いません。「お見合い」や「マッチング」から少し距離を取り、リラックスする時間を設けましょう。
- 「婚活を休む=諦める」ではありません。心と体のメンテナンスのための大切な時間です。
2. 趣味や好きなことに集中する時間を持つ
- 旅行、読書、映画、料理など、自分が夢中になれるものに意識を向けることで、心の余裕が戻ります。
- 自分を取り戻し、自然な笑顔やエネルギーが再生されます。
3. 友人や家族と話す
- 婚活と無関係な人と話すことで、視野が広がり、気持ちも軽くなります。
- あたたかい言葉や共感は、心の癒しになります。
4. カウンセラーに正直に「少し休みたい」と伝える
- 無理に予定を詰める必要はありません。活動を一時停止することで、心の余裕を持って再スタートできます。
【休息後に得られるもの】
- 気持ちに余裕が生まれる
前向きな気持ちで人に接することができ、印象も良くなります。 - 出会いを冷静に見られるようになる
焦りが取れた状態では、相手の本質をより見極められるようになります。 - 自分にとっての本当の「理想像」が明確になる
一度距離を置いたことで、自分が何を重視したいかが自然と見えてきます。
自分のペースを見直し、楽しめる婚活を意識する
婚活が長引いたり、思うような結果が出ないと、「婚活がつらい」「義務のように感じる」といった状態に陥りやすくなります。
そのようなときこそ、自分のペースを見直し、「楽しい婚活」に立て直すことが、次の良い出会いへのカギになります。
なぜ「自分のペース」が大切なのか?
- 他人と比べて焦ってしまうことが多いから
「同年代の友人が次々と結婚している」「周囲に急かされている」など、外からの影響で焦ってしまうと、自分らしさを見失ってしまいます。 - 婚活に疲れる最大の原因は“無理なペース”
毎週のお見合い、連日のプロフィール検索、交際のタイミング調整など、予定に追われすぎると心身ともに疲れます。 - 婚活の目的は「誰かと結ばれること」であって、「速さ」ではない
焦りからくる選択ミスや妥協は、長い目で見たときに後悔につながることも。あくまで自分の幸せを軸にすべきです。
自分のペースを見直すポイント
1. 月に何件の紹介・お見合いが無理なくできるかを考える
- 「毎週1件」ではなく「2週間に1件」など、自分の生活や気持ちに合ったスケジュールを設定します。
- 空白の週をつくることで、気持ちに余裕が持てます。
2. 婚活以外の予定も大切にする
- 友人との食事、趣味の時間、運動など、「婚活以外の自分」を充実させることが、婚活に良い影響を与えます。
- メリハリが生まれ、気持ちがリセットされやすくなります。
3. 「進まない時期があってもいい」と受け入れる
- 活動が一時停滞しても、それは「休むべきとき」や「自分を見直す期間」だと考えましょう。
- 婚活は波があるもの。ずっと右肩上がりで進むものではありません。
【「楽しめる婚活」を意識する工夫】
- 出会いを「評価」するのではなく「知る」ことに焦点を当てる
「相手を採点する」視点ではなく、「この人はどんな人だろう?」と興味を持って接すると気持ちが軽くなります。 - 婚活を通して新しい発見を楽しむ
色々な人と話す中で、自分の価値観が広がったり、思わぬ共感に出会うことも婚活の醍醐味です。 - 一喜一憂しすぎない
うまくいったときは素直に喜び、うまくいかなかったときは「ご縁がなかった」と切り替える練習をしましょう。