結婚相談所とマッチングアプリを5項目で徹底比較

恋愛や結婚の手段が多様化する中で、「結婚相談所」と「マッチングアプリ」のどちらを選ぶべきか迷う方が増えています。

どちらにも利点と注意点があるため、自分に合った方法を見極めることが重要です。ここでは、出会いの目的が“結婚”である方のために、5つの視点から両者を徹底比較します。

1. 出会いの真剣度
2. 身元確認の厳しさ
3. サポート体制
4. 費用の違い
5. 成婚率・成功率

出会いの真剣度

出会いの手段が多様化する中、最も重要なポイントの一つが「その出会いがどれほど結婚に真剣かどうか」です。この“真剣度”は、結婚までの道のりを大きく左右します

結婚相談所とマッチングアプリでは、この真剣度に明確な差があります

■ 結婚相談所の出会いの真剣度

結婚相談所を利用するには、一定の手間と費用がかかります。にもかかわらず多くの人が入会するのは、「結婚したい」という強い意志を持っているからです。
【主な特徴】

  • 入会時に独身証明書・収入証明書などの書類提出が必要
  • 年齢層は主に「30代〜40代」で結婚への意識が高い
  • 活動期間にも期限(例:1年〜2年)があり、成婚を目指して計画的に動く

つまり、結婚相談所に登録している人は、「結婚が目的」であることが前提なのです。

■ マッチングアプリの出会いの真剣度

マッチングアプリは手軽に始められる反面、目的が人によってバラバラです。
【考えられる目的】

  • 恋人探し(恋愛を楽しみたい)
  • 友達づくり(気軽なつながりを求めて)
  • 結婚相手探し(ただし少数派)

たとえプロフィールに「結婚希望」と書かれていても、それがどの程度本気なのか判断が難しい場合もあります。また、アプリによっては「遊び目的」や「既婚者が紛れている」ケースも報告されています。

■ なぜこの差が生まれるのか?

原因 結婚相談所 マッチングアプリ
費用の有無 高額(数万円〜数十万円) 無料〜月数千円
書類提出義務 あり(厳格な審査) なし(身分証だけのことも)
サポートの存在 仲人による成婚サポートあり 基本は自己判断
入会のハードル 高い(面談や審査あり) 低い(誰でもすぐ登録可能)

「入会の手間やコスト」が高い=真剣度も高い、という構図になります。

身元確認の厳しさ

結婚相手を探すうえで、「この人、本当に独身?」「プロフィールに嘘はない?」という不安を感じたことはありませんか?

そんな不安を払拭するために大切なのが、「身元確認」の厳しさです。結婚相談所とマッチングアプリでは、この点に大きな違いがあります

■ 結婚相談所の身元確認:非常に厳格

結婚相談所では、本人の信用・信頼を担保するために、各種証明書の提出が義務付けられています。これにより、登録者の身元が明確であり、安心して活動できる環境が整っています。

【結婚相談所で求められる主な提出書類】

  • 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  • 独身証明書(本籍地の役所で発行)
  • 住民票
  • 収入証明書(源泉徴収票・確定申告書など)※主に男性
  • 学歴証明書(卒業証書・卒業証明書)※大卒以上の方
  • 勤務先証明書(社員証・在籍証明書)※必要な場合

これらを提出しなければ活動できないため、虚偽の登録はほぼ不可能。そのため、相手に対しての信頼感が大きく、安心してお見合いに臨むことができます。

■ マッチングアプリの身元確認:自己申告が中心

一方、マッチングアプリでは、身分証の写真を1枚提出するだけで登録完了となるケースがほとんどです。厳格な書類提出は求められないため、

  • 名前や年齢を偽る
  • 年収や職業を盛る
  • 既婚者が紛れている

といったトラブルのリスクが潜んでいます。

【マッチングアプリでの一般的な確認事項】

  • 年齢確認(免許証など)
  • ニックネーム・顔写真は自由
  • プロフィール内容は基本的に自己申告

アプリによっては「本人確認バッジ」などの仕組みもありますが、強制力が弱く、信頼性には限界があります

■ トラブルリスクの差

リスク内容 結婚相談所 マッチングアプリ
偽名の使用 不可能 可能(ニックネーム制)
年齢・職業詐称 書類確認で排除される 自己申告のみで見抜きにくい
既婚者の紛れ込み 独身証明で排除される 審査がないため入り込める

結婚相談所では不誠実な人が入り込めない仕組みが整っているのが特徴です。

サポート体制

婚活を進める上で、「出会いがない」「どうアプローチすればいいかわからない」「交際がうまくいかない」といった壁にぶつかることは珍しくありません。

そんなとき、頼れるサポートがあるかどうかは非常に重要なポイントです。

ここでは、結婚相談所とマッチングアプリのサポート体制を比べ、どのような違いがあるのか詳しくご紹介します。

■ 結婚相談所のサポート体制:プロによる手厚いフォロー

結婚相談所では、専任の仲人(カウンセラー)があなたに寄り添い、婚活全体をサポートしてくれます。

【主なサポート内容】

  • 希望条件に合う相手の紹介
  • プロフィール作成のアドバイス
  • 写真撮影の提案・スタジオ紹介
  • お見合いのセッティング(日時調整・場所決めなど)
  • お見合い後のフィードバックと助言
  • 交際中の悩み相談(LINEやデートの頻度など)
  • 成婚に向けた具体的なアドバイス(プロポーズ、両家の挨拶など)

結婚相談所では、これらのサービスを通じて、婚活初心者でも迷わずに進められる環境が整っています。また、「断る際の連絡」や「交際終了の伝達」なども仲人が代行してくれるため、精神的な負担も少なくて済みます。

■ マッチングアプリのサポート体制:基本的には自己管理

マッチングアプリでは、すべて自分の判断と行動に委ねられます。運営側はシステムの提供と最低限の安全管理にとどまり、ユーザー同士のコミュニケーションや交際進行に介入することはほとんどありません。

【マッチングアプリのサポートの実態】

  • 不適切な利用者の通報・ブロック機能
  • メッセージのやり取りやデートの設定は完全自己責任
  • プロフィール作成・写真選びもすべて自分で対応
  • 交際中の相談・フィードバックは基本的に無し

そのため、「どう返信すればいい?」「交際を続けるか迷っている」といった悩みを抱えても、相談できる相手がいないのが実情です。

■ サポート力の比較表

サポート項目 結婚相談所 マッチングアプリ
相手の紹介 仲人が条件・相性を見て紹介 自分で検索・選択
お見合いの調整 仲人が日程・場所を調整してくれる ユーザー同士でやり取り
交際中のサポート 仲人が相談・アドバイスに対応 なし(トラブル時は自己対応)
プロフィール作成 書き方・写真などプロがアドバイス可能 すべて自分で設定
トラブル・断り連絡 仲人が間に入りフォロー すべて自分で対応する必要あり

費用の違い

婚活サービスを選ぶうえで、費用は非常に重要な判断材料です。結婚相談所とマッチングアプリでは、費用の構造や提供サービスの内容に大きな違いがあります。

単に「高い・安い」だけでなく、「費用に見合ったサポートがあるか」を考えることが、後悔しない婚活のポイントになります。

■ 結婚相談所の費用:高めだがサポートが充実

結婚相談所の利用料金は、入会から成婚までに数十万円かかることが一般的です。その理由は、仲人によるサポートや各種サービスが含まれているからです。

【一般的な費用内訳】

  • 入会金:1万円〜10万円
     ⇒ 会員登録・審査、プロフィール作成のための初期費用
  • 登録料・システム利用料:2万〜5万円
     ⇒ 相手検索システムやデータベースの利用権
  • 月会費:1万〜2万円程度
     ⇒ 会員サポート・紹介・相談対応など
  • お見合い料:1回5,000円〜1万円(無料の所もあり)
  • 成婚料:5万〜20万円程度
     ⇒ 成婚(結婚を前提とした交際・退会)が決まった際に支払う成功報酬

【総額の目安】
半年〜1年でトータル20万〜50万円ほどが相場です。
これは決して安くはありませんが、「成婚までサポートしてくれる伴走者」と「身元確認済みの会員との出会い」という安心と成果に対する投資と考えると、納得感がある費用構成です。

■ マッチングアプリの費用:圧倒的に安いが自己責任が大きい

マッチングアプリは、手軽さと低価格が魅力です。基本的には月額課金制で、女性無料のサービスも多くあります。

【一般的な費用】

  • 月額料金(男性):3,000円〜4,500円程度
  • 女性は無料〜月額1,000円台が主流
  • 初期費用・成婚料:なし
  • オプション機能(優先表示・メッセージ開封通知など):別料金

【総額の目安】
月額3,000〜5,000円 × 数か月程度=1万〜2万円以内が一般的です。
ただし、費用が安い分、サポートはほぼ無く、身元確認も簡易的。プロフィールの信頼性や結婚への真剣度にはばらつきがあります。

■ 費用とサービスのバランスを比較

項目 結婚相談所 マッチングアプリ
初期費用 高額(登録・面談費など) 無料または非常に低額
月会費 1〜2万円程度 数千円程度
成婚料 成婚時に5〜20万円程度 なし
サポート 仲人の手厚い支援あり 基本的に自己管理
総額の目安 20万〜50万円以上 数千円〜数万円以内

成婚率・成功率

「マッチングできた」「交際できた」といっても、それが「結婚」に繋がらなければ婚活のゴールには到達しません

つまり、本当に重要なのは“成婚まで到達できる確率=成功率”です。ここでは、結婚相談所とマッチングアプリにおける「成婚率・成功率」について、詳しく見ていきましょう。

■ 結婚相談所の成婚率:数字として公表されている実績あり

多くの結婚相談所では、「成婚率」や「成婚実績」を公式に発表しています。
この「成婚」とは、お互いが「結婚を前提に交際・退会」することを意味し、正式な婚約や入籍まで至ることも含まれます。

【主な特徴】

  • 成婚率は年間で約20〜60%(相談所によって異なる)
  • 一年以内の成婚を目指す仕組み(面談・サポート・紹介など)
  • 成婚者の体験談やデータが多く公開されている
実例
  • 大手相談所A:成婚率42.8%(1年間の成婚退会者 ÷ 全体会員数)
  • 地方相談所B:成婚率60%以上の実績あり

仲人が相性や結婚観を考慮して紹介し、サポートを続ける体制があるため、結婚に至る可能性が高くなります。

■ マッチングアプリの成婚率:明確なデータが少ない

マッチングアプリは手軽で利用者も多い一方、「交際止まり」で終わるケースが多いという傾向があります。

【マッチングアプリの実態】

  • マッチング率は高い(外見・趣味重視のため)
  • 交際に発展する割合はあるが、結婚まで続く割合は不明瞭
  • 成婚率を公表しているアプリは少ない

一部の調査では、「マッチングアプリで結婚した」と答える人は全体の10〜15%程度に留まるとも言われています。
また、結婚までに至っても、相手の身元や価値観の違いで途中で関係が終わることも珍しくありません。

■ 成婚までの道のりの違い

比較項目 結婚相談所 マッチングアプリ
成婚の定義 結婚を前提とした交際・退会 自由(結婚に至る人は一部)
サポートの有無 仲人が交際中もアドバイス・調整支援 自己判断・ノンサポート
成婚率の公開 あり(定義・計算方法明示) なし(または曖昧)
成婚までの期間 平均半年〜1年 個人差あり(交際終了も多い)

■ どちらが「結婚」に向いているか?

  • 結婚相談所は、そもそも「結婚したい人しかいない」環境なので、相手の真剣度も高く、サポートを受けながら効率よく成婚に至る可能性が高いです。
  • マッチングアプリは、交際まではスムーズですが、「交際→結婚」の壁が大きく、自己努力が求められます。

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