結婚相談所に入会すれば、すぐに理想の相手と出会える。そんな期待を抱いて活動を始めた方も多いかと思います。
しかし実際には、「思ったより紹介が少ない」「誰ともマッチングしない」「出会いが続かない」と感じてしまうケースもあります。
では、なぜ結婚相談所に入っても出会えないことがあるのでしょうか?ここでは、その主な原因と解決策を詳しく解説します。
目次
原因① 条件が厳しすぎる
結婚相談所での活動において、希望条件を明確に持つことは大切ですが、その条件が「理想」から「固定観念」に変わってしまうと、出会いのチャンスを大きく減らす原因になります。
- 年齢に対して相手に若さを求めすぎる
- 例:40代女性が「35歳以下の男性希望」
- 自分と年齢が近い・上の世代を避ける傾向がある
- 高年収・高学歴などスペック重視
- 例:「年収800万円以上」「大卒で上場企業勤務」「身長175cm以上」
- 条件を複数組み合わせると、該当する人がごく少数になる
- 容姿・雰囲気に過度なこだわり
- 実際に会う前に、写真や趣味の細かい違いで判断してしまう
- 地域や職業、家族構成への強い希望
- 「同県内でないとNG」「親と同居NG」「転勤がある人は不可」など
【なぜ厳しい条件が出会いを減らすのか?】
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相談所の紹介システムは“希望条件の合致”が前提
あなたが条件を絞りすぎていると、相手側の条件とも合致しにくく、紹介が成立しない確率が高くなります。
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選べる相手が数十人単位で減っていく
例えば、「年収600万以上・40代前半・大卒・関東在住・非喫煙」など、条件を5つ設けるだけで、対象者が極端に減ってしまいます。 -
「合いそうな人」がいてもシステム上除外されることも
実は相性が良さそうな人でも、1つの条件が合わないだけで紹介されないケースもある
条件を緩める=妥協、ではない
条件を見直すことは、「妥協」ではなく「柔軟さ」です。大切なのは、「あなたが本当に望んでいる結婚生活」に必要なポイントを見極めること。
- 年収:生活に困らない範囲で安定していれば十分
- 学歴:価値観や会話のテンポが合うかの方が重要
- 年齢:年齢よりも誠実さや人柄に目を向けてみる
条件を見直すためのヒント
①譲れない条件と柔軟にできる条件を紙に書き出す
「子どもが欲しい→年齢差にこだわらない」「価値観重視→学歴は問わない」
②「なぜその条件が大事だと思っているのか?」を深掘りする
本当に自分の幸せに直結する要素なのか、過去の経験や思い込みに基づいていないかを見直す
③カウンセラーに相談し、現実的な条件の範囲を聞いてみる
成婚例やデータに基づいたアドバイスがもらえます
原因② プロフィールに魅力が伝わっていない
結婚相談所におけるプロフィールは、いわば「あなたの第一印象そのもの」です。会う前にお相手が判断する唯一の材料であり、プロフィールの質によって「会ってみたい」と思ってもらえるかが大きく左右されます。
どれだけ内面が魅力的でも、その魅力がプロフィールに反映されていなければ、出会いのチャンスを逃してしまうのです。
プロフィールで見落とされがちなポイント
1. 写真の印象が悪い・古い・暗い
- 表情が硬い、笑顔がない
- 加工しすぎている、実物と印象が異なる
- 自撮りやスナップ写真を使っている
2. 自己PR文が短すぎる・抽象的
- 「明るい性格です」「よろしくお願いします」だけでは伝わらない
- 性格や価値観、結婚への思いが見えない
3. 趣味や生活スタイルが曖昧
- 趣味が「映画鑑賞・旅行」だけでは個性が見えにくい
- 日常の過ごし方がわかると親近感が湧きやすくなる
プロフィール改善のための具体的な工夫
◆ 写真の選び方
- プロによる撮影がおすすめ
自然な笑顔と清潔感ある服装で撮影された写真は、信頼感と好印象を与えます。 - 服装や背景にも気を配る
落ち着いた色のトップス、屋外や明るいスタジオなど自然な雰囲気が好印象です。
◆ 自己PR文のポイント
①具体性を持たせる
②自分の人柄が伝わる内容にする
「どんな結婚生活を送りたいか」「相手にどんなことをしてあげたいか」など、未来に向けた姿勢を示す
③“条件”ではなく“気持ち”を中心に書く
年収や学歴よりも、温かい家庭を築きたいという気持ちが共感を呼びます
◆ 趣味や日常の工夫
- 「カフェ巡りが好きで、週末は新しいお店を開拓しています」
- 「平日は読書や映画鑑賞でリラックス。歴史小説が好きです」
具体的な描写があることで相手が「この人と過ごすと楽しそう」とイメージしやすくなります。
カウンセラーと一緒に作り直すのも有効
結婚相談所では、カウンセラーと一緒にプロフィールを見直すことができます。
- 「他の人と差をつけたい」
- 「何を書いていいかわからない」
- 「今の内容で本当に大丈夫か不安」
こうした気持ちがある場合は、プロの視点からのアドバイスを積極的に受けてみましょう。
原因③ 自分から積極的に動いていない
結婚相談所に入会すれば、条件に合った相手を紹介してもらえる。その安心感は大きな魅力です。しかし、受け身のままでは出会いの幅が限られてしまい、思うように進展しないことが多いのです。
相談所のシステムは“紹介”に頼れる反面、あなた自身が「選ばれるのを待つ姿勢」だけでは出会いが不足しやすくなります。
なぜ受け身だとうまくいかないのか?
- 紹介される人数には限りがある
- 自分から動かないと、月に数件の紹介だけで停滞してしまうこともあります。
- 希望条件と完全一致する相手は少ない
- 条件に合致した人がいても、相手があなたを希望しているとは限らず、チャンスが減ってしまいます。
- 印象が消極的に伝わってしまう
- 相談所や相手から「婚活への温度が低い」と受け取られることも。
【自分から積極的に動くメリット】
- 出会いのチャンスが増える
- 自分から申し込みをすれば、待っているだけよりも何倍も多くの人とつながる可能性が生まれます。
- あなたに興味を持つ相手との距離が縮まりやすい
- 「選ばれた側」ではなく「選んだ側」としてのアプローチは、交際成立につながりやすくなります。
- 婚活の主導権を握れる
- 相手任せにせず、活動のペースや方向性を自分で調整できるようになります。
自分から動くための具体的な行動
① 積極的に「申し込み」する
- 相談所の会員検索機能を活用し、気になる相手には自分から申し込みましょう。
- 月に5〜10件を目安に行動すると成果が出やすいです。
② 「お断りされた=失敗」ではないと割り切る
- 申し込んだ相手に断られるのは日常茶飯事です。気にせず次へ進みましょう。
③ カウンセラーに自分の希望や考えをしっかり伝える
- 「自分から動きたいけど、どうすればいいかわからない」と相談することで、より戦略的に活動できます。
④ お見合いやイベントへの参加を増やす
- パーティーや交流イベントなどにも積極的に参加し、会話力や自信も養いましょう。
【自分から動く姿勢がもたらす好印象】
- 「前向きに婚活している」「真剣に結婚を考えている」という印象を相手やカウンセラーに与えることができます。
- 相手にも「興味を持ってくれた」と伝わり、交際へ進展しやすくなります。
原因④ カウンセラーとの連携が不足している
結婚相談所の大きな特徴の一つは、カウンセラー(またはアドバイザー、コンシェルジュ)という専門スタッフが、婚活をサポートしてくれる存在であることです。
しかし、このカウンセラーと十分に連携が取れていないと、せっかくのサポート機能を活かしきれず、「出会えない」「進展しない」といった悩みにつながりやすくなります。
なぜカウンセラーとの連携が大切なのか?
- あなたの希望や人柄が伝わらないと、適切な紹介が難しい
- プロフィール情報だけでは、あなたの本当の魅力やこだわりが伝わらず、相性の良い相手が選ばれにくくなります。
- 紹介の内容やアドバイスが的外れになる可能性
- 希望条件の優先順位や、活動ペースが不明だと、紹介される相手や提案がズレてしまうことも。
- 婚活が停滞したときに方向修正できない
- 思うように結果が出ないときこそ、第三者の視点や客観的なアドバイスが必要になります。
【連携不足で起こりやすい問題】
- 紹介される相手が自分の希望とずれている
- 活動の方向性に迷いが出ても、相談せずに一人で悩み続ける
- カウンセラーがあなたの状況を把握できず、最適な提案ができない
- 不安や悩みをため込み、婚活そのものがつらくなってしまう
カウンセラーとの連携を深めるコツ
1. 気持ちや希望条件を“こまめに伝える”
- どんな人と出会いたいのか、最近の紹介にどう感じたのかなど、感想や要望を遠慮せず伝えましょう。
- 希望条件が変わった場合も、すぐに共有するとマッチングの質が向上します。
2. お見合いや交際後の“フィードバック”を共有する
- 「話しやすかった」「価値観が合わなかった」など、出会いの感想を率直に伝えることで、カウンセラーはあなたの傾向を把握しやすくなります。
3. 困ったときは“正直に相談”する
- 断られて落ち込んだ、婚活に疲れた、迷いがある――そういった気持ちも打ち明けることで、的確なアドバイスや励ましがもらえます。
4. 定期的な面談や連絡を活用する
- 電話・メール・オンライン面談など、定期的なコミュニケーションの場を活用しましょう。積極的に連絡を取ることで、より密なサポートが受けられます。
【カウンセラーは「あなたの味方」】
婚活は一人で頑張るものではありません。カウンセラーは、あなたの幸せを一緒に考え、支えてくれる存在です。
信頼関係が築ければ、不安や迷いも共有でき、二人三脚で成婚という目標に向かって進むことができます。
原因⑤ モチベーションが低下している
結婚相談所に入会し、真剣に活動を始めたものの、出会いが続かなかったり、何度も断られる経験をすると、モチベーションが下がってしまうのは当然のことです。
これは誰にでも起こり得ることであり、決してあなただけの問題ではありません。
婚活は「気持ちが前向きであること」が大切な活動です。モチベーションが低下している状態では、笑顔や会話、行動に自信のなさが表れ、せっかくの出会いのチャンスを逃してしまうことにもつながります。
なぜモチベーションが下がるのか?
- 何度も断られる経験が続いている
- 理想の相手と出会えない
- 活動が単調で、手応えを感じられない
- 周囲と比較して焦りや不安を感じている
- 自分に自信が持てなくなっている
こうした要因が積み重なると、次第に「どうせうまくいかない」「もう疲れた」と感じるようになってしまいます。
モチベーション低下への対処法
1. 一度、立ち止まって“休息”を取る
- 心が疲れているときは、無理に次の出会いを求めず、一度リセット期間を持ちましょう。
- 趣味やリラックスできる時間を意識的に増やし、「婚活から離れる時間」をつくることも大切です。
2. 過去のポジティブな経験を思い出す
- 「あの人とは会話が楽しかった」「申し込みを受けたことがある」など、小さな成功体験を振り返ることで、気持ちが少し楽になります。
3. 自分のペースに立ち返る
- 「1か月で成果が出なければいけない」などと決めつけると、無意識に自分を追い詰めてしまいます。
- 他人と比較せず、「自分は自分」と言い聞かせることが、心を整える第一歩です。
4. カウンセラーに相談する
- 落ち込んでいる気持ちや迷いを、遠慮なくカウンセラーに伝えましょう。共感してくれるだけでなく、現実的なアドバイスや励ましがもらえます。
5. 婚活以外の楽しみや人間関係を大切にする
- 友人との会話、ちょっとしたお出かけ、趣味の時間を積極的に取り入れましょう。
- “婚活だけ”の生活になってしまうと、疲れやすく、気持ちが沈みがちになります。
【モチベーションが戻ってくるタイミング】
- 気持ちに余裕が出たとき
- 新しい出会い方や視点に気づいたとき
- 周囲から温かい言葉をもらったとき
- 自分を受け入れてくれる相手と出会えたとき
これらは、すべて「無理に追い求めた結果」ではなく、「心のバランスを整えた上で」自然に訪れるものです。