結婚相談所ってサクラがいるの?騙されないための注意点

婚活における“サクラ”とは、本来結婚の意思がないのに登録している人や、業者側が用意した「見せかけの会員」のことを指します。

よくあるサクラの目的は:

  • 客寄せ(会員数を多く見せるためのダミー)
  • 利用者に課金させるための誘導
  • 実在しないプロフィールで申し込みだけを増やす

こうした手口は、主にマッチングアプリや出会い系に多く見られるものですが、結婚相談所でも“ゼロではない”ため、見極めが必要です。

【結論】信頼できる結婚相談所には、基本的にサクラはいない

結婚相談所の多くは、以下のような厳格な登録審査と本人確認手続きを経て運営されています:

  • 本人確認書類(免許証など)の提出
  • 独身証明書の提出(役所発行)
  • 年収証明・学歴証明(必要に応じて)

これにより、「なりすまし」「虚偽の登録」「結婚の意思のない登録者」は排除される仕組みがあります。
特に以下のような全国規模の信頼できる連盟(IBJ、良縁ネット、JBAなど)に加盟している相談所は、会員情報の信頼性が高いです。

【ただし注意】“サクラとは違うけど危険”なパターンも存在する

■ ケース①:営業目的の“見せかけ会員”

  • 実際には存在しないハイスペック会員の写真やデータをパンフレットやサイトに載せる
  • 実際の会員数が少ないのに「〇万人在籍」と誇張している

集客だけが目的の悪質業者に多い手法。実際に申し込もうとすると「既に退会しています」と言われることも。

■ ケース②:カウンセラーの“架空紹介”

  • 「あなたにはこの人が合う」と紹介されたのに、連絡が取れない・プロフィールだけで音沙汰なし
  • 申し込みを急がせるための“存在しているか不明な会員”の可能性も

信頼できる相談所ではこうした行為は起きませんが、小規模な非加盟相談所では報告例も。

【騙されないためのチェックポイント】

① 無料相談で「実在会員のプロフィール例」を見せてもらえるか
② 「会員数・男女比・年齢層」の説明が具体的か
③ 高額プランを即決させようとしないか
④ 結婚意思のない“交際商法”や詐欺を警戒

【安全な結婚相談所を選ぶためのポイント】

  • IBJ(日本結婚相談所連盟)など、公的連盟に加盟しているか確認する
  • 料金体系が明確か? 成婚料や中途退会についてしっかり説明があるか
  • 口コミや体験談に不自然な点がないか調べる
  • 初回カウンセリングで、具体的にどうサポートされるかを質問する

① 無料相談で「実在会員のプロフィール例」を見せてもらえるか

結婚相談所への入会を検討しているとき、誰もが「本当に出会えるのか?」「サクラはいないのか?」という不安を抱えるものです。

高額な費用がかかる分、確実に信頼できる場所を選びたいと感じるのは当然のことです。しかし、パンフレットや広告だけでは実態が見えにくく、失敗する人も少なくありません

そこで信頼性を見極める上で非常に有効なのが、「無料相談の場で、実在会員のプロフィール例を提示してもらえるかどうか」という確認です。

これは、単なる参考情報ではなく、「その相談所が本当に出会える場所か」を判断するための決定的な材料になります。

【なぜプロフィール例の提示が重要なのか?】

● 実在する会員の雰囲気や属性が、自分の希望と合っているか確認できる

  • 年齢・居住地・婚歴・職業・自己PRの傾向などが見えれば、自分が本当に活動できる土台があるかどうかが明確になります。

● 架空会員や釣り広告のリスクを防げる

  • 中には「年収1,000万円の男性多数」「美人が多くて成婚率90%」など、誇張された広告で入会を促す悪質な相談所も存在します。

実在する会員のプロフィールが見られない=データの開示ができない業者には要注意です。

【無料相談で確認すべきプロフィールの項目】

実際に提示してもらったら、以下のようなポイントをチェックしましょう:

  • 会員の年齢層・性別・地域分布(自分の希望と近いか)
  • 職業・年収・学歴などの条件の現実味(偏っていないか)
  • 自己PR文の内容(テンプレ的でなく、人柄がにじみ出ているか
  • 写真の印象(加工しすぎていないか・ナチュラルな雰囲気か)

※個人情報は伏せたうえで、実在のプロフィール例として提供されるのが一般的です。

信頼できる相談所の対応例

  • 「〇〇地域の30代男性で、婚歴ありの方の例をご紹介します」
  • 「弊社ではこうした会員が在籍しています。平均的な方の例です」
  • 「実際に最近成婚された方のプロフィールと活動内容を、匿名でご覧いただけます」
  • こうした具体的な情報を即座に開示できる相談所は、情報公開の透明性が高く、誠実な運営をしている可能性が高いです。

    【逆に注意すべき対応】

    • 「会員情報は見せられません(個人情報なので…)」※匿名なら見せられるのが普通
    • 「いい人はたくさんいますよ」など、曖昧なまま即決を促すような説明
    • 「今日決めれば割引します」とプレッシャーをかけてくる

    これらは、“会員が本当に存在しているか証明できない”相談所の典型パターンです。

    ② 「会員数・男女比・年齢層」の説明が具体的か

    結婚相談所を選ぶ際、多くの人が「どれくらい出会いのチャンスがあるのか?」という疑問を持ちます。

    パンフレットや広告で「会員数◯万人」「成婚率◯%」と謳っていると、つい信頼してしまいそうになりますが、その数字が本当に“自分の婚活に関係する情報”なのかは慎重に見極める必要があります

    中でも「会員数」「男女比」「年齢層」の説明が曖昧な相談所には注意が必要です。それらは、実際に出会える可能性を左右する“基礎データ”であり情報開示の姿勢そのものが信頼性を表す指標だからです。

    【なぜ「具体的な説明」が重要なのか?】

    ● 自分が出会いたい層が“どれだけ在籍しているか”の判断材料になる

    たとえばあなたが「30代後半の女性で、同年代の初婚男性と出会いたい」と思っている場合――

    • 会員数が多くても、希望層が極端に少なければマッチングしにくい
    • 男女比が偏っていれば、自分が不利な状況で活動を続けることにもなり得る

    「総会員数◯万人」ではなく、希望に近い層がどのくらいいるのかを具体的に知ることが大切です。

    【確認すべき具体的な情報と例】

    項目 チェックするべき内容 良い説明の例
    会員数 総会員数と、自社会員と加盟連盟会員の違い 「当社単体で約800名、IBJ加盟含めて約7万人の中からご紹介可能です」
    男女比 年代別でバランスが取れているか 「30代前半では男性45%、女性55%。40代はやや男性が多い傾向です」
    年齢層 特定年齢に偏りがないか/希望層が厚いか 「主な在籍層は30〜40代中心で、成婚数もその世代が最多です」

    このように、数値や割合で説明されるかどうかが「具体性の有無」を見極める鍵です。

    【要注意な説明のパターン】

    • 「うちは会員数がたくさんいます」だけで具体的な数字が出てこない
    • 「今、あなたに合いそうな人は多いですよ」など、根拠のない断言
    • 「男性は今ならすごく足りていないので有利です!」など、焦らせる営業トーク

    こういった対応は、実在するデータを持っていない or 見せられない業者である可能性が高いです。

    無料相談時の質問例

    信頼性を確認するために、以下のような質問をしてみると良いでしょう:

    • 「私と同世代(例:30代後半)の男性は、全体でどれくらい在籍していますか?」
    • 「男女比はどの世代でバランスが良いですか?逆に偏っている層はありますか?」
    • 「地域を◯◯に絞った場合、紹介できる人数はどれくらいですか?」
    • 「加盟している連盟と、自社会員の違いを教えてください」

    こうした質問に即答かつ具体的に返せる相談所は、情報管理と開示に誠実な体制をとっている証拠です。

    ③ 高額プランを即決させようとしないか

    結婚相談所を探していると、無料相談の場で「この場で決めれば割引しますよ」「今日契約すれば特典付きです」といった強引なセールストークを受けることがあります。

    そのとき、「お得かも」「急いだほうがいいのかな」と思ってしまうのも無理はありません。

    しかし実は、この“即決営業”こそ、騙された・後悔したという人に共通する初期のサインです。

    入会金・登録料・月会費・成婚料など、金額が大きく人生にも関わる選択だからこそ、冷静に比較・検討する時間を奪われてはいけません

    【なぜ即決を求める相談所は危険なのか?】

    ● 内容の比較検討が不十分なまま契約させる意図がある

    • 高額プランに見合ったサポートがあるか確認する前に、心理的に“決めさせてしまおう”とする
    • 相談所の都合(営業ノルマやキャンペーン)で動いている可能性がある

    ● 後から「オプション」「交際費」などの追加請求が発生する場合も

    • しっかり確認せずに契約すると、後日「これは別料金です」と言われるケースも
    • 初期費用の中身や退会時の対応について、じっくり説明を受ける時間が必要

    ● 婚活において“焦り”は判断を鈍らせる最大の要因

    • 「今決めなければ損」という空気に飲まれて決断すると、後で“思っていたのと違った”というズレが起きやすい
    具体的にありがちな即決営業のフレーズ例

    • 「今日申し込めば入会金が半額になります」
    • 「通常より成婚料が安くなっているのは今月だけです」
    • 「人気の会員が今いるので、すぐ動いたほうが有利ですよ」
    • 「他の方に先を越されないうちに決めたほうがいいですよ」

    これらはすべて、“決断を急がせることで冷静な判断をさせない”典型的なパターンです。

    【信頼できる結婚相談所の特徴】

    • 「ご自宅に持ち帰って検討されて構いません」
    • 「不明点があれば、何度でも相談してください」
    • 「他社と比較してから決めてもらって大丈夫です」
    • 「今日ご契約されなくても、料金は変わりませんので安心してください」

    このように、ユーザーの判断を尊重し、比較検討を勧める姿勢がある相談所は信頼できます。

    【無料相談時に確認すべきこと】

    確認ポイント チェックのコツ
    その場での申込を迫ってくるか 「後日申し込みも可能ですか?」と聞いて反応を見る
    契約前に重要事項説明はあるか 内容を読み上げる・書面で説明されるか確認
    退会時の条件や違約金についての説明はあるか 曖昧にされる場合は危険
    プランごとの違いや内容は納得できるか 高額プランほど具体的サポートの説明があるか確認する

    ④ 結婚意思のない“交際商法”や詐欺を警戒

    結婚相談所は、結婚の真剣度が高い人が集まる場。そう信じて安心してしまいがちですが、現実には、“結婚の意思がない人”や“詐欺目的の人物”が紛れてしまうこともあります。

    特に注意が必要なのが、「交際商法」と呼ばれる手口や、“愛情”を装って金銭をだまし取る詐欺行為です。

    結婚への焦りや信頼を逆手に取ったこれらの行為は、金銭的損失だけでなく、心の傷も深く残します。
    そのため、相談所選びの段階で防げる対策を知っておくことが非常に重要です。

    【交際商法とは?】

    ● 定義:恋愛や結婚の好意を利用して“高額商品・サービスを買わせる”詐欺的手口

    主な特徴:
    • 出会い後すぐに「真剣交際」を申し込まれる
    • 信頼関係を築いたあと、「実は副業をしていて、あなたにも紹介したい」と誘ってくる
    • 高額な健康食品、投資案件、仮想通貨、セミナー、ネットワークビジネスなどへの勧誘が始まる

    「あなたのためを思って」と言いつつ、金銭が絡む話を持ち出す人には要注意です。

    【結婚相談所で起こりうる“詐欺的リスク”】

    詐欺のタイプ 手口の例 注意点
    交際商法 恋愛感情を装い、高額商品を売りつける 相手が“すぐに距離を詰めたがる”ときは警戒
    成りすまし プロフィールを偽って登録(年収・職業など) 公的証明を出していない相談所に注意
    金銭援助詐欺 「親の手術費用」「事業のトラブル」など理由をつけてお金を要求される 特に交際初期での金銭の話は赤信号
    マルチ商法の勧誘 ビジネスパートナーとしても一緒にやろうと誘ってくる セミナーや「友人を紹介して」と言われたら要注意

    【こうした被害を防ぐための対策】

    ① 信頼できる相談所を選ぶ

    • IBJなどの連盟に加盟し、本人確認・独身証明を義務化している相談所を選ぶ
    • 契約書やプラン説明が明確で、スタッフの対応に透明性があるか確認する

    ② 交際初期から「金銭が絡む話題」が出たら即警戒

    • 投資、ビジネス、副業などの話題を持ち出されたら距離を置く
    • 「お金を貸して」「出資しないか?」といった相談はすべて断るべき

    ③ 少しでも不安があれば“カウンセラーにすぐ相談”

    • 真剣交際前後など、カウンセラーを通して相手の言動を確認することができる
    • 信頼できる相談所なら、不審な会員は即時に活動停止や除名措置が取られます

    ④ SNSや個人連絡先の交換は慎重に

    • 仮交際中にLINEやInstagramの情報を求められたら、「相談所を通してやり取りしたい」と伝える
    • 外部でのつながりができると、相談所の監視が及ばなくなります
    実際にあった被害例(※相談所外の出会いも含む)
    • 「30代女性が婚活アプリで知り合った男性に副業を持ちかけられ、50万円の教材購入」
    • 「真剣交際中に『海外投資話』を信じ、100万円を振り込んだら音信不通に」
    • 「お見合いで出会った相手から“困っている親の医療費を貸してほしい”と頼まれた」

    こうした事例は後を絶たず、婚活疲れや孤独感につけ込んだ巧妙な手口である点に共通性があります。

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