納得してもらうための考え方と伝え方「結婚相談所を使おうと思っている」と伝えたとき、
「そんなのは最後の手段でしょ」
「昔ながらの出会い方の方が安心」
「お金を払ってまで結婚するの?」
そう言って、両親が反対するケースは意外と多くあります。
しかし実際は、結婚相談所は現代の合理的な婚活手段であり、きちんと説明すれば、多くの親御さんが理解を示してくれるようになります。
ここでは、両親が反対する理由とその心理を整理した上で、納得してもらうための効果的な説得法を具体的に解説します。
1. なぜ両親は反対するのか?心理と背景を整理しよう
まずは、両親の言葉の背景にある「本音」や「価値観の違い」を理解することが大切です。
主に以下のような心理があります。
■ 昔の価値観がベースになっている
- 「出会いは自然が一番」という考え方
- 「結婚相談所=行き遅れの人が行く場所」という時代錯誤なイメージ
■ お金がかかることに抵抗がある
- 成婚料や入会金を「高い買い物」と感じる
- 「お金を払っても相手が見つからなかったらどうするの?」という不安
■ 娘・息子を心配している
- 「変な人に騙されたりしないか」
- 「焦って間違った人と結婚しないか」
多くの反対は「否定」ではなく、「心配」や「誤解」によるものです。
2. 両親のタイプ別に有効な説得ポイント
【タイプA】伝統的・保守的な価値観の親
「結婚相談所なんて恥ずかしい」「親戚になんて説明するの?」
【説得ポイント】
- 「今は普通の人が相談所で出会う時代。利用者の多くが30〜40代の社会人で、結婚への意識も高い」
- 「きちんと身元確認された人しか登録できないので、むしろ安全」
- 「結婚式場や不動産と同じく、“人生の節目を支えるサービス”として定着してきている」
時代の変化を冷静に伝えると、理解が進みます。
【タイプB】お金に敏感な親
「そんなに高いお金を払わなくても出会いはあるでしょ」
【説得ポイント】
- 「相談所は費用がかかるからこそ、真剣な人だけが集まっている」
- 「無駄なお付き合いやアプリでの時間浪費より、安心と効率に投資している感覚」
- 「結果的に早く結婚が決まれば、コストパフォーマンスは高い」
「安さ」ではなく、「価値と安全性」に目を向けてもらうことが重要です。
【タイプC】子どもの幸せを第一に考える親
「焦って選んで変な人と結婚するんじゃないか?」
【説得ポイント】
- 「自分で探すだけでは限界があったから、プロのサポートを受けて“きちんと見極めたい”と思った」
- 「定期的にカウンセラーと振り返りながら進められるから、安心して選べる」
- 「入会前に無料相談でしっかり話を聞いたうえで判断するから、無理はしない」
子どもの判断力と慎重さを伝えることで、安心感につながります。
3. 実際に使える説得トーク例
「結婚したい気持ちはあるけど、出会いが限られているのが現実。
相談所は公的書類の提出もあり、安心して出会える場所だから前向きに検討しているよ。
今は普通に会社員の人もたくさん利用していて、恥ずかしいことではないよ。」
「いろいろ頑張ってきたけど、うまくいかなくて正直つらかった。
焦って結婚するより、自分のペースで納得できる相手を見つけたいと思って、
プロにサポートしてもらうことにしたんだ。ちゃんと慎重に進めるから安心してほしい。」
【説得のコツ・進め方のポイント】
- 感情的に反論しない。
- 一度で説得しようとしない。
- 「すでに無料相談に行った」「資料を取り寄せた」など、行動している事実を伝える。
目次
感情的に反論しない。
親に結婚相談所の利用を伝えたとき、反対されたり否定的な言葉をかけられると、思わずカッとなったり、「わかってくれない!」と感情的に言い返したくなるものです。
しかし、その瞬間に親子間の会話が「議論」ではなく「対立」になってしまい、本題である“理解してもらうこと”が遠ざかってしまいます。
親は自分の価値観で話しているため、正面から反論されると「親として否定された」と感じやすく、防御反応を強めてしまう傾向があります。
感情的な反論が招くリスク
- 話の目的が“説得”から“言い争い”に変わってしまう
- 「感情的な子ども」というレッテルを貼られてしまう
- 「やっぱり自分で決める力がないから相談所に頼るのか」と誤解される
- 一度こじれると、後で冷静に説明しても聞いてもらいにくくなる
親との対話は、「気持ちを落とさず、対話を続ける土台を保つ」ことが大切です。
感情的に反論しないための具体的な対応術
■ ① 否定されたと感じたら、まず「受け止める」
「結婚相談所なんてやめなさい、恥ずかしいわよ」
→「は?何も知らないくせにそんなこと言わないでよ!」
「そう思う人も多いよね。でも、今はそういう印象も変わってきてるんだ」
→ まずは一度肯定・共感のフレーズを入れてから、冷静に説明するのがコツ。
■ ②「自分の意見を通す」のではなく、「自分の考えを共有する」スタンスで話す
- 「絶対やるって決めたから」よりも
- 「いろいろ考えて、自分に合っている方法だと思った」と話す方が、親の反発を和らげます。
“押し通す宣言”ではなく、“一緒に考えてくれると嬉しい”という協調的な姿勢が大切です。
■ ③ 感情が高ぶったら、その場で決着をつけようとしない
- 感情的な状態では、どちらも論理的に考えるのが難しくなります。
- 一度深呼吸して、「今日は話を聞いてくれてありがとう。ちょっと時間置いてまた話させて」と言って話を切るのも効果的。
冷却時間を入れることで、次回以降の対話が建設的になります。
1. 「わかってもらえないのは悲しいけど、怒ってるわけじゃないよ」
→ 感情が爆発しそうな時に、“誤解されないように伝える”ことで冷静さを取り戻せます。
2. 「お父さんお母さんがそう考えるのも当然だと思う」
→ あえて“理解を示す言葉”を先に出すと、相手も受け入れ態勢になります。
3. 「反対なのはわかってる。でも、私の考えも一度だけ聞いてもらえたら嬉しい」
→ 「一度だけ」「お願いベース」の言い方は、対話の扉を開く鍵になります。
一度で説得しようとしない。
結婚相談所の利用について親に反対されたとき、多くの人がつい「今この場で理解させたい」「納得させたい」という気持ちで話をしてしまいます。
しかし、親世代の価値観や心配を1回の会話で完全にひっくり返すのは、現実的に難しいものです。
そこで大切なのが、“複数回の対話を前提とした説得”=じっくりと理解を深めてもらう方法です。
なぜ一度で説得しようとしない方がいいのか?
■ 相手(親)にも“時間”が必要だから
- 親は「反対したい」よりも、「驚いている」「不安になっている」だけのケースが多い
- 初回の会話では反発されても、時間が経てば納得できるケースは非常に多い
■ 感情的な対立を避けやすいから
- 一度で説得しようとすると、話し手(子)も熱くなりやすく、聞き手(親)は構えてしまう
- 小出しに話す方が、冷静で建設的な雰囲気を保ちやすい
■ 「情報の分割提示」が効果的だから
- 一気に話すと情報が多すぎて混乱されやすい
- 少しずつ信頼できる情報・資料を出していくことで、段階的に納得が深まる
実践的なステップ:3回に分けて話すイメージ
◆ 第1回:話す目的は「知ってもらうこと」にとどめる
伝える内容:
- 「結婚相談所を検討しているんだ」
- 「最近は普通の人でも使うようになってきていて、安全性も高いって知った」
- 納得させようとしない
- 否定されても“反応を知る場”と割り切る
◆ 第2回:客観的な情報を添えて「誤解をほどく」
伝える内容:
- 「この前話した件だけど、資料見てたら結構しっかりしてるんだよ」
- 「成婚率とか、どんな人が利用してるかも書いてある」
- 相談所の資料・統計・第三者の口コミなど、“個人の主張ではない情報”を使う
- 「今すぐ入会する」とは言わず、前向きに考えている姿勢を見せる
◆ 第3回:安心材料とともに「自分の意思」を改めて伝える
伝える内容:
- 「焦って決めるわけじゃないし、ちゃんとカウンセラーと一緒に考えながら進めるよ」
- 「親に安心してもらえるように、活動内容も時々報告するね」
- “自分の考えが固まっていること”と“親への配慮”の両方を示す
- 完全に納得されなくても、「反対されなくなれば十分」と考えるのが現実的
「一度で決着をつけない」ために意識すべきポイント
行動 | 意識すべきこと |
---|---|
会話の“目的”を分ける | 第1回:知らせる/第2回:理解してもらう/第3回:納得へ |
反応を“評価”しない | すぐに賛成されなくても焦らない。時間をかける前提で進める |
言い過ぎない | 「一気に全部説明しよう」としない。話題は“次回に回す”余白を持つ |
話題を挟む | 相談所の話題ばかりせず、一度話したら日常会話に戻すくらいがちょうどよい |
「すでに無料相談に行った」「資料を取り寄せた」など、行動している事実を伝える。
親にとって子どもの婚活というのは、「感情論」や「焦り」で動いていないか?というのが最大の心配の1つです。
「ただ不安になって勢いで相談所に入ろうとしているだけでは?」と思われると、反対されやすくなります。
そこで効果的なのが、「すでに情報収集や相談など、冷静かつ具体的に行動している」という事実を見せることです。
これは、以下のような安心材料になります。
- 衝動的ではなく、慎重に判断している証拠になる
- 自立して自分の人生を考えている姿勢が伝わる
- 「なんとなくじゃなく、本気で考えているんだな」と理解されやすい
伝え方のポイント:「報告」ではなく「共有」の姿勢で話す
ただ「行ったよ」「見たよ」と言うだけではなく、“一緒に考えてほしい”という姿勢で伝えることが信頼につながります。
■ 悪い例(命令口調・既成事実の押しつけ)
「もう無料相談も行ってきたし、入会するつもりだから」
→「勝手に決めて…」と反発を生みやすい
■ 良い例(冷静で協調的な話し方)
「実は気になってた相談所の無料説明会に行って、ちゃんと話を聞いてみたの。けっこうしっかりしてて、安心できそうだと思ったよ」
→「ちゃんと考えて動いているんだな」と親に伝わりやすい
具体的に伝えるべき“行動の中身”とは?
以下のような内容を伝えると、「中途半端な気持ちで動いているわけじゃない」という印象を与えることができます。
■ 1. 無料相談に行ったこと
- 「プロのカウンセラーと面談して、自分の希望や活動スタイルを相談してみた」
- 「無理な勧誘もなくて、まず話を聞いてから決めていいって言われた」
“安心できる印象”を親と共有するのがポイント。
■ 2. 資料を取り寄せた or 比較検討している
- 「今3社くらいの資料を見てるんだけど、それぞれ料金体系とかサポート内容に違いがあるみたい」
- 「料金が高いところもあるけど、サポート内容に差があるから納得して選びたい」
“コストも冷静に判断している姿勢”を見せることが重要。
■ 3. 成婚者の体験談・口コミを読んだ
- 「実際に使った人の感想もネットで見てて、思ったより前向きな声が多い印象」
- 「普通の会社員や公務員の人も多いみたいで、昔のイメージとは違うなって思った」
「誤解を解く」ための情報も併せて伝えると説得力が増します。
併せて使えるフレーズ例
状況 | 伝え方の例 |
---|---|
無料相談に行った後 | 「実際に話を聞いてみて、安心できるサポート体制があることが分かったよ」 |
資料請求した場合 | 「比較して納得できるところを選びたいから、今しっかり情報集めしてるところなんだ」 |
親がまだ不安そう | 「いきなり入会するわけじゃないよ。ちゃんと段階を踏んで決めるつもりだから安心して」 |
【「行動していることを伝える」=「自分の人生を真剣に考えている姿勢」】
親にとっては、「相談所を使う」こと自体よりも、その選択をするあなたが冷静かどうかが一番の関心事です。
- 感情的な判断ではないこと
- 情報を集めて比較・検討していること
- 結婚について真剣に考えていること
これらを“行動ベース”で示せば、反対から理解・応援へと態度が変わる可能性は十分にあります。