結婚相談所で断られた・相手が見つからない理由とは

結婚相談所に入会すれば、条件を絞って効率的に婚活できる。そう考えてスタートしたのに、実際は「お見合いの申し込みが通らない」「交際が続かない」「いい人がいない」と感じる人は少なくありません

その原因は、自分に魅力がないという単純な話ではなく、婚活市場における「需要と供給のミスマッチ」や「戦略不足」「思考の偏り」にあることが多いのです。

ここでは、実際によくある“見落とされがちな理由”を具体的に挙げながら、それぞれの対策もあわせてご紹介します。

【よくある断られる・見つからない理由とその背景】

① 条件を絞りすぎている
② プロフィールの印象が弱い/魅力が伝わっていない
③ お見合いや初対面での会話が「無難すぎる」
④ 相手に“選ばれる意識”が抜けている
⑤ 相手への“興味や好意”が伝わっていない
⑥ 婚活疲れで“受け身”・“消極的”になっている

① 条件を絞りすぎている

結婚相談所では、自分の希望に合う相手を探すことができます。年齢、年収、学歴、職業、身長、居住地、婚歴の有無……こうした条件を指定すればするほど、「理想に近い人と効率的に出会える」と思いがちです。

しかし実際には、希望条件を細かく設定しすぎると、紹介可能な人数が極端に減ることが少なくありません。

「条件に合う人がいない=出会いがない」という事態を引き起こしやすく、活動が停滞してしまう原因になります。

具体的な“条件絞りすぎ”の例
  • 年齢:35歳以下限定
  • 年収:600万円以上
  • 学歴:大卒以上
  • 身長:175cm以上
  • 婚歴:初婚のみ
  • 居住地:同県内に限る
  • 趣味や価値観も一致していることが希望

このように条件が5〜6項目に及ぶと、紹介対象がほぼいなくなることも。

【なぜ条件を絞ると出会えなくなるのか?】

● “市場”におけるバランスが崩れるため

婚活は、理想の条件に当てはまる人がどのくらい「市場に存在しているか」が重要です。
例えば、年収600万円以上の30代男性は全体のごく一部で、しかも既に成婚済み・他の女性からの人気が集中しています。
そのため、「自分が希望する相手」は非常に競争率が高い or そもそも存在しない場合があります。

【「選べる」けど「選ばれる」かは別問題】

  • 条件を細かく設定することは可能ですが、「相手が自分を希望してくれるか」という視点が抜け落ちがちです
  • 希望条件が厳しい人ほど、自分の市場価値(年齢・職業・容姿など)とのバランスが取れていないと、マッチングしづらくなります

【対策:条件を“譲れる軸”と“譲れない軸”に分ける】

譲れない条件(例)
  • 結婚観が合っている(子どもを望むかどうかなど)
  • 価値観が極端にズレていない(宗教観・生活スタイルなど)
譲ってもよい条件(例)
  • 年齢は±5歳までOKにする
  • 年収よりも「金銭感覚が近いかどうか」に注目
  • 身長や学歴など、日常の生活に大きな影響がない要素は柔軟に

【実際に成婚した人の特徴】

  • 条件の一部を緩めたことで、想像していなかった「価値観の合う人」と出会えた
  • 「まずは会ってみよう」というスタンスに切り替えてから、交際につながった
  • 「恋愛対象外だと思っていたけど、会って話したら印象が変わった」という声が多数

② プロフィールの印象が弱い/魅力が伝わっていない

結婚相談所における出会いは、プロフィールがすべての出発点です。まだ会ったことのない相手に「この人と会ってみたい」と思ってもらえるかどうかは、あなたのプロフィールの“印象力”にかかっています

にもかかわらず、「とりあえず書けばいい」と思って形式的に埋めた文章や、適当に選んだ写真では、良い中身を持っていても“伝わらない”という残念な結果になりがちです。

【よくある「印象の弱いプロフィール」の特徴】

● 自己PRが短い・抽象的

「休日は映画を見ています。優しい性格です。よろしくお願いします。」

このようなプロフィールでは、人柄・価値観・結婚観がまったく伝わらず、“誰にでも当てはまる”印象に。

● 写真が暗い・無表情・加工しすぎ

  • スマホで自撮り、画質が粗い
  • 表情が堅い、目線が外れている
  • 加工アプリで別人のようになっている

相談所婚活では「写真=第一印象」。この時点で「会いたいと思われるか」が決まります。

【なぜ印象が弱いと断られるのか?】

● プロフィールだけで判断されるから

結婚相談所では、顔合わせの前にまず「書類上の印象」でお見合いの可否が決まります。
つまり、プロフィールが魅力的でなければ、会う前にスルーされる=出会いがゼロになるということ。

● 「この人、どんな人か想像できない」は“リスク”に見える

  • 相手は「この人と会って会話が成立するか」「結婚に向けて価値観が近いか」を知りたい
  • 情報がなければ「よくわからない=不安=やめておこう」と判断されてしまう

【改善ポイント:プロフィール文編】

● ポイント①:「何をしている人か」が具体的に伝わる

職業・生活スタイル・休日の過ごし方などを丁寧に表現する

「IT系の企業でシステム開発の仕事をしています。週末は本屋巡りやカフェで読書を楽しむことが多いです。」

● ポイント②:「どんな価値観の人か」がにじむ表現

大切にしている考え方や、結婚後のイメージを入れる

「お互いに尊重し合いながら、温かい家庭を築けたらと思っています。笑顔の多い日常が理想です。」

● ポイント③:「自分らしさ」が伝わる具体エピソード

趣味や性格を、エピソード形式で伝えると印象が深まる

「旅行が好きで、特に歴史のある街並みに惹かれます。最近は奈良の町歩きが印象的でした。」

【改善ポイント:写真編】

  • プロカメラマンによる撮影を検討(自然光で笑顔、背景がスッキリしたもの)
  • スーツや清潔感ある服装で「誠実さ」が伝わるようにする
  • 無理に盛るのではなく、“会ってみたいと思わせる自然さ”を重視

【カウンセラー活用も効果的】

  • プロフィール文の添削・代筆サポートがあるかを入会前に確認
  • 自分の魅力を客観的に言語化できるサポートは、相談所のサポート品質のバロメーターになる

③ お見合いや初対面での会話が「無難すぎる」

お見合いで失敗したくない、嫌われたくない。そんな思いから、「当たり障りのない会話」を心がける人は少なくありません。

ですが、その結果「いい人そうだったけど印象に残らなかった」「また会いたいと思えなかった」と言われてしまうケースが非常に多く見られます。

結婚相談所では限られた時間の中で、「この人ともっと話したい」と思ってもらえるかどうかが重要です。

そのためには、“失敗しない会話”ではなく、“記憶に残る会話”を心がける必要があります。

【なぜ無難すぎる会話はマイナスになるのか?】

● どこか他人行儀で、心の距離が縮まらない

  • 無難な質問(「お仕事は何をされてるんですか?」「休日は何をして過ごしてますか?」)に終始してしまうと、会話が表面的になりがち
  • 結果的に、「誰と話しても同じ」印象になる

● 個性や人柄が伝わらない

  • 相手が「この人ってどんな人だった?」と振り返ったとき、何も印象が残っていないと次につながらない
  • 結婚相手としての「深く関わる未来」がイメージしにくくなる

【よくある“無難すぎる会話”の例】

パターン 具体例 問題点
質問だけで終わる 「お仕事忙しいですか?」「お休みはいつですか?」 会話が一問一答形式で、キャッチボールになっていない
自己開示がない 「休日は映画を観ます(だけ)」 自分の趣味や価値観が伝わらない
褒めすぎ・敬語ばかり 「すごいですね〜」「素敵なお仕事ですね」 丁寧すぎて本音が見えず、距離感が縮まらない

【印象に残る会話に変えるポイント】

● ポイント①:自分の感情を交えたリアクションをする

「そのお仕事、大変そうですね。でも人の役に立つ瞬間ってやりがいありますよね、私も前職で…」

単なる相づちではなく、“共感+自分の話”を混ぜると親密感が生まれる

● ポイント②:「自分はこんな人です」と伝わるエピソードを入れる

「料理が趣味で、最近スパイスからカレーを作ってみたんですが…正直、家中がクミン臭になりました(笑)」

“あなたらしさ”が会話に出ると、「この人、面白い」「また会って話したい」と思ってもらいやすい

● ポイント③:「共通点」を探し、深掘りする

相手「読書が好きです」→「どんなジャンルが好きなんですか?」→「最近読んだ中で印象に残ったものはありますか?」

共通点がある話題は会話が広がりやすく、印象に残りやすい

【お見合い後、「また会いたい」と思われる人の特徴】

  • 少し照れながらでも、自分のことを話せる人
  • 相手の話にしっかり興味を示し、「あなたのことをもっと知りたい」という姿勢が伝わる人
  • 会話のテンポが自然で、無理に盛り上げようとせず、“安心感”があった人

④ 相手に“選ばれる意識”が抜けている

結婚相談所では、条件検索や紹介によって、自分の希望に合う相手を「選ぶ」ことができます。

だからこそ、「自分が求める条件に合った人に出会いたい」「理想の人を選びたい」という思考になりがちです。

しかし、忘れてはいけないのが、婚活は一方通行ではなく“相互選択”であるということ。

どれほど理想的な相手が見つかっても、自分がその人から「会いたい」「交際したい」と思ってもらえなければ、関係は始まりません

つまり、「相手に選ばれる意識」が欠けていると、活動全体が空回りしてしまうのです。

【“選ばれる意識”が抜けている人の特徴】

● 条件だけを並べるタイプ

  • 「年収○万以上」「○歳以下」「初婚限定」など、自分の希望ばかり強く主張
  • 「自分がその条件を求める理由」は説明できても、「なぜ自分がその人から選ばれるのか」は考えていない

● プロフィールやお見合いで“自分の魅力”を伝えようとしない

  • 無難な自己PRで終わってしまい、熱意や個性が伝わらない
  • 「良さは会えば伝わるはず」と思い込んでしまう

● 相手への敬意や感謝の言葉が少ない

  • 「相手が自分に合わせてくれるのが当然」という態度がどこかににじんでしまう
  • 結果、「謙虚さがない」「上から目線」と誤解されることも

【なぜ“選ばれる意識”が重要なのか?】

● 婚活市場は“競争”でもある

  • あなたが「いいな」と思う人には、同じように複数の申し込みが届いている可能性が高い
  • その中から“あなた”が選ばれるには、「この人と会ってみたい」と思わせる要素が必要

● 「選ばれたい人」は、“選ばれる努力”をしている

  • 魅力的なプロフィール文・好印象の写真・丁寧な言葉遣い・前向きな姿勢など
  • 相手にとっての“安心感・感じのよさ”を重視している

【選ばれる意識を持つための実践ポイント】

① プロフィール文を“自分視点”だけで書かない

「どんな結婚生活をしたいか」「どんな相手とならうまくいくか」などを、相手がイメージしやすい形で表現

「お互いに支え合って、笑いのある生活を大切にできる方と出会えたらうれしいです。」

② お見合いでは「この人に興味を持っています」という姿勢を明確に伝える

質問を投げかけるだけでなく、自分の体験や共感を添えることで、双方向の会話になる

NG例:

「へぇ、そうなんですね(無表情)」

OK例:

「実は私も似た経験があって…それ、すごく共感します」

③ 「選ばれやすい人」の行動習慣を真似する

  • 申し込みへの返信が早い
  • 感謝や丁寧な言葉が自然に使える
  • 初対面でも緊張しながらも“笑顔とアイコンタクト”を意識する

④ 「この人にとって、私はどんなパートナーになれるか?」を常に考える

自分が「何を提供できるか」「どんな安心を与えられるか」という視点を持つと、アピール内容が変わってくる

⑤ 相手への“興味や好意”が伝わっていない

結婚相談所での出会いは、初対面から数回のやりとりで関係性を深めていく必要があります

しかしその中で、「いいなと思ったのに断られてしまった」「悪い印象は与えていないはずなのに交際が終了した」という声は少なくありません。

こうしたケースでは、「相手に対する好意や興味が伝わっていなかった」ことが大きな原因になっていることが多くあります。

相手は、「この人、自分に関心があるのかな?」「なんだか距離があるな…」と感じてしまうと、不安になりやすく、次のステップには進みにくくなります

【“興味や好意が伝わっていない”人の特徴】

● 無表情・相づちだけのリアクション

 緊張や真面目さから、感情を表に出すのが苦手なタイプに多い
「感じが悪い」わけではないが、「楽しんでいるのかどうか分からない」と思われる

● 相手に関する質問が少ない/一問一答で終わる

会話のキャッチボールが続かず、コミュニケーションが表面的に
「自分に興味がないのかも」と誤解される

● “また会いたい”などの意思表示をしない

良い印象を持っていても、それを口に出さない・態度に出さない
相手は「脈がなかったんだな」と判断して終了してしまう

【なぜ伝わらないと断られるのか?】

  • 婚活では「一緒にいて心地よい人」「気持ちが伝わる人」が選ばれやすい
  • 逆に、「この人、何を考えているか分からない」「距離を感じる」と思われると、不安要素として敬遠される

【“興味・好意”を自然に伝える具体的な方法】

● ポイント①:「共感の一言」を添える

「それ、私も好きなんです」「分かります、私も同じ気持ちになることあります」

単なる返事ではなく、「感情」を込めた反応があると、相手は会話を楽しんでいると感じやすい

● ポイント②:「あなたの話、もっと聞きたい」という姿勢を見せる

「それって、具体的にどんな感じなんですか?」「どうしてそれに興味を持ったんですか?」

興味がある人にこそ出る「深掘り質問」が、自然な好意の証になる

● ポイント③:「会話が楽しい」「また会いたい」と素直に言葉で伝える

  • 「今日は楽しい時間をありがとうございました」
  • 「またお話しできたらうれしいです」

こうした一言があるだけで、相手は安心しやすくなる

● ポイント④:表情と声のトーンにも気を配る

内容以上に、表情・目線・声色は“感情のシグナル”になる
笑顔や相手をまっすぐ見る視線で、自然に「関心」が伝わる

● ポイント⑤:交際希望を出す前に「相手に気持ちが伝わったか」を振り返る

  • 自分だけが「いいな」と思っていても、相手がそれを感じ取れていないと、チャンスはつながらない
  • 少しの表現不足が「脈なし」に見られてしまうこともある

⑥ 婚活疲れで“受け身”・“消極的”になっている

婚活は、人生の中でもエネルギーを使う活動です。希望を抱いて始めたものの、何度も断られたり、自分の理想と合わない出会いが続いたりすると、気づかないうちに心が摩耗してしまいます

この「婚活疲れ」が蓄積されると、次第に受け身になり、自分から積極的に動けなくなっていきます

その結果、本来ならつながるはずだった出会いまで見逃してしまうことに

【婚活疲れによる“受け身・消極的”のサイン】

● 申し込みをする気力が湧かない

→ 「どうせ断られるかも」「また同じような人だろう」と感じてしまう
→ 新しい出会いへの興味が薄れ、画面を開く回数も減少

● お見合い・面談の返事が遅れがちになる

→ メッセージに返信することすら億劫になってくる
→ 相手への印象が悪くなり、出会いの機会が減少

● 「また断られるのが怖い」と思いすぎて動けなくなる

→ 失敗経験が積み重なり、「自信喪失」「回避傾向」が強まる
→ 良い人がいても「どうせうまくいかない」と諦めてしまう

【なぜ婚活疲れが“出会えなさ”に直結するのか?】

● 婚活には「継続的な行動」が不可欠
  • 一度申し込みをやめてしまうと、相談所側の紹介数や活動履歴も止まってしまう
  • 受け身になると、他の積極的な会員に比べて“目に留まりにくく”なる
● 気持ちの“温度”は相手にも伝わる
  • 会話や表情がどこか疲れて見えたり、興味が薄そうに見えると、「脈がなさそう」と判断されやすい
  • 婚活は“人対人”だからこそ、心理状態が相手に与える影響も大きい

【婚活疲れから抜け出すための実践的な対策】

● 対策①:無理に動かず“休む決断”も選択肢
  • 本格的に疲れているときは、一時的に活動を休止する勇気も大切
  • 多くの相談所では「休会制度」があるので、期間を決めて心身をリセットする
● 対策②:「断られる=人格否定」ではないと再認識する
  • 婚活では、相性・タイミング・条件など複数の要素で断られることがある
  • あなたに魅力がないのではなく、「その人と合わなかっただけ」という事実を客観視することが必要
● 対策③:誰かに“言葉にして話す”
  • 婚活カウンセラーや信頼できる第三者に、「正直に今の気持ち」を話す
  • 言語化することで、自分の中のモヤモヤや焦りを整理しやすくなる
● 対策④:「完璧にやらなきゃ」を手放す
  • 「毎週申し込み」「毎回会話を盛り上げなきゃ」といった“義務感”が強すぎると疲弊する
  • あえて「月に2回だけ頑張る日を作る」など、自分に合ったペースに調整する
● 対策⑤:「活動目的」を見直して気持ちを再構築
  • 「なぜ結婚したいのか?」「どんな人と、どんな人生を歩みたいのか?」を自分の言葉で書き出してみる
  • 原点を見つめ直すことで、再び“動く理由”が見えてくることもある

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