結婚相談所選びでよくある誤解と真実

結婚相談所は人生を左右する出会いの場です。しかし「料金が高いから安心」「知名度があれば間違いない」といった先入観や誤解で選んでしまうと、ミスマッチが起きやすくなります

ここでは結婚相談所に関する“よくある誤解”と“実際の真実”を比較しながら、正しい判断基準を整理します。

目次

誤解①:料金が高ければサービスも手厚い

結婚相談所の料金は決して安くありません。だからこそ「高いほうが安心」「しっかりサポートしてくれるはず」と思いたくなるものです。

しかし実際には、料金とサービス内容が必ずしも比例するとは限らないため、内容の“中身”を正確に見極めることが大切です。

■ よくある誤解とその背景

誤解の内容 背景や思い込み
「30万円以上払うなら、全部やってくれるはず」 高価格=フルサポートというイメージ
「月会費が高いほど会員の質が良く、成婚しやすいのでは?」 価格帯=マッチングの質の保証と誤解
「料金が安い相談所は放置されそう」 費用の少なさ=手抜き、という固定観念

■ 実際のところ:料金とサポートの“内容”は個別に確認が必要

◎ 高価格相談所でも注意が必要なパターン

ケース 内容
高額でもサポートは“希望制”だった こちらから依頼しない限り面談が入らない
プロフィール添削は“テンプレ文”のみ 一人ひとりに合わせた文面作成ではない
写真撮影は“別料金” スタジオ紹介だけで実費負担が必要
担当が複数掛け持ちで“連絡が遅い” 一人で多数の会員を担当している場合、反応が遅れがち
低価格相談所でも手厚い支援をしている例
  • 月会費1万円以下でも、週1でLINE相談に乗ってくれる
  • カウンセラーが少人数制で、毎月1回の面談を実施
  • プロフィール作成を丁寧にヒアリングの上で個別作成
  • 自社運営の撮影スタジオを無料で使えるオプション付き

■ 見極めるポイント:料金表を見るだけでは不十分

観点 見るべきポイント例
サポート内容の明記 「面談回数」「相談手段(LINE・電話)」「お見合い調整代行の有無」などが具体的か?
含まれているかどうか プロフィール添削・写真撮影・服装アドバイスなどは料金に含まれているか?
担当者の対応体制 専任かローテーションか。何名の会員を掛け持っているかなどを面談で確認
成婚までの流れの中での支援範囲 仮交際・真剣交際のサポート、成婚退会後のアフターフォローの有無

■ 成功事例・失敗事例の比較

◯ 成功事例(費用と内容のバランスで選んだ)

月額1万円台の地域密着型相談所。カウンセラーが親身で毎週LINE報告を確認してくれた。大手と比べ料金は安いが、成婚まで4ヶ月で退会。

× 失敗事例(料金だけで選んだ)

大手の高額プラン(総額40万円超)に入会したが、テンプレ対応が多く、担当に相談しても返信に時間がかかる。半年で退会。

誤解②:大手なら安心、間違いない

結婚相談所を選ぶとき、多くの人がまず思い浮かべるのがテレビCMやネット広告でよく見る大手ブランドです。

確かに、知名度・実績・会員数などの面では安心感がありますが、「大手=すべての人に最適」とは限りません。むしろ、大手ゆえに見えづらくなる“落とし穴”も存在します

■ 誤解の背景とよくある思い込み

思い込み 実際には…
知名度があるから信頼できる 宣伝力が強い=サポート力が高い、とは限らない
大手なら教育されたカウンセラーが対応するはず 担当者によって対応に大きな差があるケースも
会員数が多いから出会える確率が高い 紹介の質・絞り込み制度によっては“マッチしない大量”の可能性も

■ 大手ならではのメリットとデメリット

◎ メリット(選ぶ理由が明確なら強み)

  • 会員数が多く、出会いの母数は確かに豊富
  • 全国に拠点があり、転勤や移住にも対応しやすい
  • システムや仕組みが整っており、一定の基準が保たれている
  • データに基づいたマッチング技術・分析力がある

△ デメリット(人によってはミスマッチ)

  • 担当者が多忙で「1人あたりのサポートが浅くなる」ことがある
  • マニュアル対応中心で「個別の悩み」に踏み込めない場合もある
  • 地方支店では“サポートが簡素”という声も多い
  • 入会後のフォローが“形式的”で、本人の積極性次第になることも

■ 実際の口コミに見る“大手の落とし穴”の例

口コミ内容 背景の考察
「説明は丁寧だったけど、入会後は連絡が減った」 営業担当と実際のカウンセラーが別。サポート体制に温度差あり
「毎月〇〇人紹介と聞いたのに、自分の希望条件に合う人は少なかった」 会員数は多くても“相性が合う層”が限られている可能性
「支店によって対応の差がある」 全国展開型ゆえに、地域責任者や担当者の質にばらつきが出やすい

■ 自分に合うかを見極めるチェックポイント

観点 確認すべきポイント
担当者のフォロー体制 専任か? 何名の会員を担当しているか? 連絡頻度は?
サポートの個別対応 面談や相談は“定期的に組まれている”か、“希望制”か
成婚までの具体的支援 仮交際・真剣交際のフォローはあるか? 成婚退会前の確認ステップは?
地方在住者の場合の対応 地元での出会いがあるか? オンライン対応の質は?
会員層のバランス 自分の年齢・希望条件に近い人が多いかどうか(カウンセリングで要確認)

■ 中小・地域密着型相談所が合うケースもある

合う人の特徴 地域密着型のメリット
不安を相談しながら進めたい人 担当者が少人数を受け持ち、密なフォローが可能
機械的なマッチングではなく、人を介して紹介されたい人 仲人が価値観や性格を見て紹介してくれる
地元の相手と出会いたい人 地方在住の会員が多く、希望地域での出会いに強い

■ 成功・失敗の比較事例

◯ 成功例(大手を選んで満足)

全国転勤の多い仕事だったので、大手でどの地域でも出会える仕組みが合っていた。紹介数も多く、効率よく活動できた。

× 失敗例(大手に期待しすぎた)

月額も成婚料も高い相談所に入ったが、連絡が事務的で進め方も曖昧。個別支援を重視する中小相談所に変えたらすぐ成婚できた。

誤解③:成婚率が高い相談所を選べばすぐ結婚できる

結婚相談所の比較表や広告でよく見かける「成婚率◯%」という表現。一見すると、「これだけ多くの人が結婚できているなら、自分もすぐに!」と思ってしまいがちです。

しかし実際には、“成婚率”の定義や算出方法は相談所によってまちまちで、単純な比較ができない数値でもあります。

■ 「成婚率が高い=すぐ結婚できる」はなぜ誤解なのか?

誤解の前提 実際には…
成婚率が高ければ、自分もすぐ成婚できるはず 成婚率の“定義”がバラバラで、比較基準が統一されていない
高い数字を出している相談所の方が信頼できる 一部の相談所は“見せ方”によって数字を大きく見せていることもある
相談所が優秀なら、自分も成果が出るはず 活動の積極性・条件・相性・担当者の支援次第で大きく変動する

■ 成婚率の“定義”には2通りある

◎ 定義①:年間の成婚退会者数 ÷ 総会員数(在籍者)

→ 一般的に“低くなりやすい”が、現実的に近い指標
(例:年間で1,000人在籍 → 100人が成婚退会 → 成婚率10%)

◎ 定義②:年間の成婚退会者数 ÷ 退会者数(成婚+活動終了)

→ 成婚した人だけを退会者に対して割るため“高く見える”傾向
(例:年間退会者が200人、そのうち100人が成婚 → 成婚率50%)
※同じ相談所でも、どちらの定義を使うかで印象がまったく異なります。

■ 成婚率の高さが“自分に当てはまる”とは限らない理由

観点 内容・理由
会員属性の違い 30代中心か、50代中心かで活動の難易度や成婚までの期間が違う
成婚までの支援スタイル 成婚に向けて細かくフォローする/あくまで本人任せ のスタンスか
退会理由の扱い 成婚以外の退会(疲れてやめた、金銭的に継続できないなど)を除外して成婚率を出す相談所もある
成婚の定義の違い 「プロポーズ=成婚」とする所もあれば、「親への挨拶まで」を成婚条件とする所もある

■ 「すぐ結婚できる」かどうかは別の要素で決まる

数字以上に大事なのは、自分の活動スタイルや希望条件に合っているかどうかです。たとえば:

  • サポートが定期的に受けられるか?
  • 担当者が自分の性格を理解し、相性を考慮して提案してくれるか?
  • 活動テンポに柔軟に対応できるか?
  • 自分の年齢・地域・希望条件に合った会員層が多いか?
成婚率“だけ”で選んで失敗した事例

「成婚率60%と書かれていた相談所に入会したが、実際はアドバイスが少なく、活動はほぼ一人で進める形。半年経っても手応えがなく、他の相談所に乗り換えて成婚。」

数字は高くても、自分の性格や婚活スタイルに合っていないと成果に結びつかないことがある。

■ 成婚率を正しく“活かす”ための視点

観点 見るべきポイント
成婚率の算出方法の記載があるか どの定義で計算しているのか(総会員数ベース or 退会者ベース)を確認
会員層と自分の希望条件が合っているか 自分の年齢・地域・希望条件で実際にどの程度マッチングしているか聞く
成婚までの支援内容が明確か 活動中・交際中・成婚直前でどのようなアドバイスや面談があるか
成婚者の実例が紹介されているか 実際のケース紹介(年代・期間・活動スタイル)があると参考になる

誤解④:成婚料がある相談所は損

結婚相談所の費用を比較する際、多くの人が注目するのが「成婚料の有無」です。

たしかに、入会時や活動中に加えて“成婚時にも数万円〜数十万円が必要”と聞くと、「結局お金がかかるだけでは?」と感じてしまうかもしれません。

しかし実際は、成婚料がある相談所は“成婚という成果”にコミットして支援してくれる仕組みであり、費用以上の価値を提供しているケースも多くあります。

■ よくある誤解と実態

誤解内容 実際には…
「成婚料を払うなんて損に決まっている」 成婚まで支援しきる“成功報酬型”のため、活動中の負担が抑えられる設計の場合もある
「成婚料がないところの方が良心的」 活動中に高額な月会費やオプション費が必要になる相談所も存在
「成婚料の設定=営利目的でお金を取っているだけ」 相談所側に“成婚を本気でサポートする動機”が生まれる仕組み

■ 成婚料あり・なしのメリット比較

項目 成婚料ありの相談所 成婚料なしの相談所
支援スタンス 成婚がゴール。カウンセラーが真剣に関与 月額や契約期間で収益が確定しており、サポートが形式的になりがち
初期・月額費用 比較的抑えられていることが多い 月会費やオプション費が割高な傾向
モチベーション設計 “成婚して初めて利益になる”ため、退会まで丁寧にサポート 成婚しなくても契約終了・更新になるため成果にこだわらないことも
相談所の収益構造 利用者が結果を出して初めて利益が出る 利用者が活動を続けることで利益が出る

■ 成婚料の具体的な役割と意味

  1. 相談所にとっての「成果報酬」
    • 成婚して初めて得られる収入=その分、活動中の質を上げようとする力が働く
  2. ユーザーにとっての「本気度の証明」
    • 成婚料があると、利用者側も「成果を出して終えたい」という意識が高まる
    • 気軽な延長や放置ではなく、1年以内に決着をつけようという人が多い
  3. 「成功の対価」として納得しやすい支出
    • 結婚という大きな目標を達成した上での支払いであるため、精神的な納得感がある
    • 活動前や活動中の負担を抑えられる設計であれば、トータルで高くつかないことも多い

【成婚料ありの相談所を選ぶべき人】

  • 成婚まで「伴走支援」を受けたい人
  • 活動コストを最初から大きくかけたくない人(初期費用が抑えられることが多いため)
  • 短期集中で婚活を終わらせたい人(相談所の支援力が高まる)
  • 成婚後にしっかり相談・手続きサポートまでしてほしい人

■ 注意:成婚料の定義・条件は必ず確認すべき

相談所によって「成婚料がいつ・どのタイミングで発生するか」が異なります。

条件例 確認ポイント
プロポーズ成功時 双方の意思確認が取れた段階で発生する
親への挨拶が終わった時点で発生 実質的な婚約扱いとする場合あり
同棲や結婚の意向があれば成婚とみなす 成婚の定義が広く、意図しない成婚扱いになるリスクも
一方的に相談所から“成婚退会”を提案されるケースも 退会のタイミング管理は自己判断で行う意識が必要

誤解⑤:結婚相談所はモテない人の集まり

「結婚相談所=モテない人が仕方なく行く場所」。これは根強い誤解のひとつです。

しかし近年の結婚相談所は、サービスの質も多様化し、利用者の層も大きく広がっています

実際には、“真剣に結婚したい人”や“時間や効率を大切にする人”が集まる出会いの場として選ばれています。

■ 誤解の背景と実情のギャップ

誤解(先入観) 実際の現場では…
モテない人、恋愛が苦手な人の集まり 年収・学歴・職業が安定した人、見た目や話し方に気を配っている人も多い
結婚を焦った“妥協層”の集まり 将来を真剣に考え、合理的な手段として相談所を選ぶ堅実な層が中心
恋愛経験がない人ばかり 恋愛は経験済みだが、アプリ疲れや仕事多忙で結婚のきっかけを求める人が多い

■ 実際の利用者層(相談所による調査・傾向)

  • 年代:30代~40代が中心(特に女性は30代前半~後半、男性は30代後半~40代が多い)
  • 職業:会社員、公務員、医療職、士業、技術職など安定した職業が多い
  • 年収:男性は年収500万円~800万円帯がボリュームゾーン
  • 恋愛経験:過去に交際歴がある人が大多数(初婚同士が基本)
特徴的なのは以下のような声
  • 「職場に異性が少なく、婚活アプリでは結婚に真剣な人が少なかった」
  • 「仕事が忙しく、自力の婚活では時間効率が悪いと感じた」
  • 「将来設計を一緒に考えられる人に出会いたかった」

■ 相談所を利用する“本当の理由”とは?

◎ 理由①:結婚に対する本気度が高い人と出会いたい

アプリや合コンでは“交際止まり”になるケースも多く、結婚を前提とした出会いを求めて相談所を選ぶ人が増えています。

◎ 理由②:時間効率・情報の信頼性を重視

身元確認済み・書類提出済みで、「安心して短期間で判断できる環境」が整っているのが相談所の強みです。

◎ 理由③:恋愛経験はあっても“自力の婚活に限界”を感じた

「合う人が見つからない」「交際が長続きしない」など、過去の経験を踏まえて仕組み化された出会いを求める人が多い。

■ 「モテるかどうか」ではなく「結婚したいかどうか」が軸

視点の違い 相談所の利用に対する認識
恋愛としての魅力 相談所は“恋愛対象としての魅力”よりも“将来設計の相性”を重視
条件で相手を選ぶ 年齢・年収だけでなく、価値観・性格・生活観が合うかを重視
恋愛偏差値ではなく、行動力の問題 自分から申し込み・相談する積極性が婚活の結果を左右する

【成功者の特徴:見た目・条件より“誠実さ・行動力”】

  • 頻繁にカウンセラーに相談し、自分を客観的に見つめ直す
  • プロフィールや写真を改善し、出会いの質を高める努力をしている
  • 条件にとらわれすぎず、フィーリングや対話を重視して判断している

つまり、モテるかどうかよりも、「結婚に対して誠実に行動できるか」が成功の鍵なのです。

誤解⑥:紹介人数が多ければ出会える確率も高い

結婚相談所の紹介ページなどで「月○○人紹介可能」「年間で数百人と出会える」といった文言を見ると、
「人数が多ければ理想の相手に出会える確率も上がる」と考えたくなります。

しかし実際には、紹介人数が多いこと=マッチングの成功率が高いという保証にはなりませんむしろ、“紹介され過ぎて選びきれず迷走する”という声も少なくありません。

■ 誤解の背景と現実

誤解内容 実際には…
たくさん紹介してもらえば、それだけ理想の相手に近づけるはず 数が多すぎると“選ぶ基準が曖昧になる”“疲れる”“返信が追いつかない”という弊害もある
月50人紹介の相談所の方が月5人の相談所より出会いに強い “希望条件に合わない人”が大量に紹介される場合もあり、効率が落ちる
数さえこなせばそのうち相性のいい人に当たる 相談所の“紹介ロジック”と“サポート体制”がなければ的外れな紹介になりがち

■ 「紹介数が多い=マッチング精度が高い」わけではない

◎ 注意点1:条件が“緩く設定されている”だけのケースも

  • 例えば「身長170cm以上、年収400万以上」と広く設定したことで紹介数が増えるが、価値観や性格は合わない人ばかり
  • 結果的に「誰に申し込めばいいかわからない」と混乱し、時間を浪費する

◎ 注意点2:システム自動紹介だけでは“気持ちの伴わない出会い”になりがち

  • AIやマッチングシステムは条件一致には強いが、“人柄の相性”までは判断できない
  • 担当者が間に入らずに数だけ増やされると、「面接のようなお見合い」になりがち

■ “質の高い紹介”の特徴とは?

質の高い紹介とは? 説明
希望条件+性格・価値観を加味した推薦 カウンセラーが“実際に会って話した印象”や“過去の交際状況”を参考に選定
自分の思考傾向・活動傾向に合わせたマッチング 「自分は話下手なので、聞き上手な方が向いている」などを考慮
ペースに合わせて“精度重視で数を調整” 1人ずつ丁寧に検討・対話できる人数に抑え、集中して向き合えるよう配慮
紹介人数を増やしても結果が出ない典型例

「月20人ずつ紹介されたが、条件がバラバラで、毎回写真やプロフィールを読むだけで疲れてしまった。誰とも深く話す時間もないまま1年が過ぎてしまった。」

出会いの“母数”を活かせる設計・支援がなければ、紹介数はむしろ負担になることも。

【成功する人が意識しているポイント】

  • 「紹介数」よりも「紹介内容の精度」を重視
  • 紹介された相手に関してカウンセラーにフィードバックを伝え、次の紹介に活かす
  • 量よりも、“この人にしっかり向き合えるか”という質の深さで判断する

誤解⑦:1社目でうまくいかなければ婚活は終わり

結婚相談所に入会するには、時間もお金も、そして勇気も必要です。

だからこそ「せっかく入ったのにうまくいかなかった…」という結果は落胆も大きく、「自分には婚活は向いていないのかも」と思ってしまいがちです。

しかし実際には、1社目が合わなかっただけで、2社目・3社目で大きく成果が変わる人は非常に多くいます

婚活も就職活動と同じく、「相性」と「経験の積み重ね」で次に活かせるものです。

■ よくある1社目での“つまずき方”と原因

つまずき方 よくある原因
担当者との相性が悪く、相談しづらかった 担当の変更ができない仕組みだった/性格や考え方が合わなかった
紹介される人が希望条件とずれていた システム主体でマッチングされ、人の目による調整が不十分だった
サポートが形式的で、自分が放置されているように感じた 会員数が多く、担当者が手一杯だった
月額費用ばかりかかり、成果が見えず焦りだけが増えた 料金体系と支援体制のバランスが取れていなかった

■ 1社目の経験は“貴重なデータ”になる

1社目での失敗や不満は、次の活動において非常に役立ちます。

【反省点・改善点として活かせる要素 】

  • 自分はどんなサポートを求めていたのか
  • どんな紹介スタイル(検索型/仲人型)が合っていたのか
  • 担当者との距離感や、相談頻度に対する希望
  • 活動ペースの理想と現実のギャップ

これらを把握しておくことで、2社目では自分に合う相談所を選ぶ精度が一気に高まります。

■ 実際に「乗り換え」で成婚したケースは多い

事例1:検索型から仲人型へ切り替えて成婚

最初の相談所では自分で相手を探す形式だったが、検索が面倒で続かなかった。
紹介中心の仲人型に変えたところ、短期間で真剣交際に進展。

事例2:担当者変更できない大手から少人数制の地域密着型へ

大手では事務的な対応に不満。地域密着型で「本気で応援してくれる担当者」と出会い、4ヶ月で成婚。

■ 婚活を“1社で完結させる必要はない”という発想

考え方 解説
就職活動と同じで“合う企業”を見つけるまで続けてよい 人生を左右するパートナー探し。試行錯誤は当然のプロセス
恋愛と同じで“1回でうまくいかない”ことは自然 相性もタイミングもあるからこそ、続ける意志が重要
経験を積むことで“自分の婚活スキル”が磨かれていく プロフィール改善・会話力・自己分析力などが進化する

■ 相談所を“乗り換える際”に意識したいポイント

項目 チェックすべき内容
不満点を整理する 担当者? サポート体制? 料金体系? 出会いの質?
活動スタイルの向き不向きを見直す 自分主導が向くのか、伴走支援が向くのか
次に期待する支援内容を明確にする 面談頻度・紹介内容・レスポンス速度・婚活の期限感など
「短期集中型」か「じっくり型」かを見極める 成婚までの平均期間やサポート方針も比較

誤解⑧:サポートは申し込めば自動で受けられる

結婚相談所に入会すれば、専任カウンセラーがついてすべて導いてくれる。そんなイメージを抱く人は多いですが、現実は少し異なります

多くの相談所では「本人の積極性」があって初めて、適切なサポートが機能する仕組みとなっています。
“入会=自動サポート”ではなく、“能動的な関わり”が重要なのです。

■ 誤解の背景と実際の仕組み

よくある誤解 実際には…
担当者が定期的に連絡をくれて、活動を管理してくれるはず 「希望制」「リクエスト制」など、こちらからのアクションが前提のことが多い
自動的にアドバイスや紹介が届く プロフィール更新や交際状況を共有しないとサポートの対象外になる場合も
困ったときは向こうから声をかけてくれる 本人が“困っている”ことを伝えなければ、カウンセラー側は気づかないことも

■ 相談所によって異なるサポートの「実態」

◎ 能動型(本人の申請・相談が前提)

  • 面談・相談は「予約制」で、会員が申し込まなければ実施されない
  • 紹介人数や頻度も「希望提出が必要」なシステム
  • 担当カウンセラーは“相談を待っている”立場に近い

◎ 伴走型(担当が定期的に関与・声かけ)

  • 月1回〜週1回など、定期面談が自動スケジュールされている
  • 活動状況を随時確認し、改善アドバイスを提案してくれる
  • メッセージのやりとりもLINEなどで積極フォロー

「どちらの型か」は、入会前の無料カウンセリングで必ず確認するべきポイントです。

■ 受け身ではサポートの効果が激減する

本人の行動 結果の違い
カウンセラーに状況を報告しない アドバイスのタイミングを逃す、支援内容が的外れになる
お断り理由・希望条件を伝えない 紹介の精度が上がらない
プロフィールや写真改善を依頼しない 魅力を伝える要素が更新されず、申し込みが増えない
デート後の感想を共有しない 相手との相性判断ができず、カウンセラーが次の提案に困る

■ 自動対応と“見えるサポート”の違いを見抜くには?

チェックポイント 確認方法
面談頻度の明記があるか 「月◯回まで無料」「定期面談あり」などと明記されているか
サポート内容が具体的に書かれているか 「プロフィール添削あり」だけでなく、回数・方法・実施者が明記されているか
自主的に動いたときの対応が明確か 「希望を伝えたらすぐ対応」「質問は何でもOK」など柔軟性があるか
会員の声・実例が紹介されているか 実際の活動エピソードで、どのような支援を受けているかが分かるか

【サポートを“最大限活かす”にはどうすればいい?】

◎ 主体的な姿勢がカギ

  • 迷ったら早めに相談する(考え込まず、共有する)
  • 担当者には「どこが不安か」「どうしたいか」を明確に伝える
  • 紹介後や交際後のフィードバックは必ず送る
  • サポートが不十分と感じたら、遠慮せず意見や変更希望を伝える

誤解⑨:年齢や年収が不利なら結婚相談所でも無理

結婚相談所ではプロフィールに「年齢」や「年収」がはっきり記載されるため、「自分は年齢が高いから…」「年収が低いから…」と不安を感じる人も少なくありません。

しかし実際には、そうした条件がすべてを左右するわけではなく、他の“価値観や相性”が決め手になるケースも非常に多いのが現実です。

■ よくある誤解と実際の傾向

誤解・先入観 実際には…
40代以降は相手にされない 40代・50代の成婚実績を持つ相談所も多数ある
年収が平均以下だとマッチングが成立しない 価値観重視・家庭的な性格など“年収以外の魅力”で選ばれるケースがある
高年収・若さがないと選ばれない 「安心感」「誠実さ」「将来像の一致」を重視する人も多い

■ 年齢や年収に左右されない“婚活の成功要因”

◎ 要因1:価値観・生活観の一致

  • 食事の好み、金銭感覚、休日の過ごし方など、「一緒に暮らすイメージが湧くか」が最も重視される
  • 若くても価値観がずれていれば交際は続かない
  • 年齢が上でも「落ち着き・共感力・気配り」で好印象になることも多い

◎ 要因2:清潔感・プロフィールの印象

  • 容姿の美醜よりも、「見た目に気を遣っているか」「笑顔・姿勢が良いか」などで大きく印象が変わる
  • 年収や年齢よりも、「誠実さがにじみ出る文章や写真」が申し込みを左右する

◎ 要因3:活動の積極性・フィードバックの素直さ

  • 担当者の助言を受け入れて改善していける人は、条件が多少不利でもマッチング率が高い
  • カウンセラーとの信頼関係ができている人ほど、個別紹介で良縁がまわってくる傾向がある

■ 実際に成婚した人の特徴(年齢・年収に不安があったケース)

ケース ポイント
50代前半・年収400万/再婚 相手も再婚希望で「共感と穏やかさ」を評価され、半年で成婚
30代後半女性・年収300万未満 「家庭を大事にしたい」という考えが一致し、地元の公務員男性とマッチ
40代男性・年収450万・見た目に自信なし 清潔感ある服装・丁寧な言葉遣いで印象が良く、交際→結婚へ

■ 年齢・年収を“補って余りある”強みを伝える工夫

工夫できる点 内容
プロフィール文の工夫 「家庭を大切にしたい」「子どもと関わりたい」など将来像の明示
写真の印象 プロによる撮影、笑顔・姿勢・服装で“誠実さ”を演出
カウンセラーとの連携 自分の強みや魅力を把握してもらい、推薦紹介に活かしてもらう
アピールポイントを明確にする 「共働きでも家事参加します」「親との同居なし」「柔軟な考え方です」など安心材料を添える

【婚活は「競争」ではなく「相性探し」】

婚活における成功は、市場価値の高さを競うことではなく、「自分に合う一人とどう出会うか」に尽きます。

  • 年齢や年収を気にしすぎて行動を止めるのは非常にもったいない
  • 相手も「安心できる関係」を求めており、条件よりも“関係性”を重視している
  • 「この人となら支え合える」と思わせられる工夫と姿勢が何よりの武器になる

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